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手弁当なのにすんごい地域イベント①「全国獅子舞フェスティバル」

コロナ退散を祈願し、「第8回全日本獅子舞フェスティバル」が昨年の11月に埼玉県白岡市で行われました。全国各地の獅子舞団体が参加するこの日本で唯一のイベントの主催者は「獅子博物館」(*)です。

(*)獅子博物館…埼玉県白岡市にある獅子舞に特化した日本で唯一の私設博物館。館長の髙橋裕一さんが世界中から集めた獅子頭(ししかしら)の展示がすごいの一言。お祭りで使う本物の獅子頭をコレクションしている人を初めて見た。髙橋さんは白岡出身の73歳で元都庁職員。

若手の頃に先輩の影響で獅子の玩具収集を始めた。それをきっかけに祭りで行われる獅子舞に興味を持ち、さまざまな土地に足を運ぶようになった。獅子舞に関する広い人脈の持ち主。

館長の髙橋さんの強い思いが獅子舞好きにはたまらない夢の企画を実現しました。獅子舞に限らず、衰退している伝統芸能活性化のヒントになると思います。詳しくは以下の動画をご覧ください。

動画制作…スタジオマキシマム(私の個人YouTubeチャンネルにて配信)


このイベントは行政からの助成金はなく、商店街からの少額の協賛金のみ。ほぼほぼ髙橋さんの手弁当です。

入場料を取らない代わりに資料代は取りますが、その1000円の資料代はカラー印刷で消えます。具体的な金額はわかりませんが、「借金をして行った」そうです。それも毎年。獅子舞文化を守りたいという心意気を感じます。

髙橋さんに次回のことを聞くと「自ら主催するのはもう難しいが、引き継いでくれる地域があれば喜んで協力する」とのこと。

なんと、動画を見たある自治体(獅子舞の里として有名です)の地域おこし協力隊の方から、「自分の地域でも同じようなイベントを開催したいから、髙橋さんを紹介してほしい」という連絡をいただきました。

8年にわたる髙橋さんのチャレンジが広く活かされるよう、私も広報などでできる限り協力するつもりです。

獅子博物館の髙橋館長(左)と。

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