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地域の歴史文化を動画で残そう。私が制作した「氷見の獅子舞を語る」をふりかえる。

私は地域の歴史文化を動画で保存することに取り組んでいます。2年前には獅子舞研究家の協力のもと、取材で縁のあった富山県氷見市の獅子舞を題材にした「氷見の獅子舞を語る」を制作しました。

この動画シリーズは、現在も私のYouTubeチャンネルで配信をしています。かなりマニアックな内容ですが、合計1万4千回再生されています。(氷見市の人口は4万2千人)

単に獅子舞を記録した動画はYouTubeに山ほどありますが、私の動画の見どころは獅子舞研究家の語りです。研究家といっても、それで生計を立てているわけではなく、普段は普通の会社員です。獅子舞はあくまでも趣味です。

しかし、子どもの頃から氷見の獅子舞を見続けてきた人だからこそ語れる内容は、100年先も価値があると思っています。

2年前の富山新聞で動画が大きく紹介された

あたりまえのことですが、地域の歴史は文書に残る情報だけではありません。私はいくつかの地域で歴史書作成のお手伝いをしましたが、行政や地域の有力者などの思惑がさりげなく入り込み、本来の内容が歪められているなと思うことがありました。

動画には、表情や声のトーンなど、文書では伝えきれない微妙なニュアンスが含まれており、それが歴史文化を伝える上で非常に重要だと思います。

少子高齢化社会となり、高齢者から次の世代に歴史文化が語り継がれない事例が急速に増えていくでしょう。

地域で活動されている皆さん、今こそ動画アーカイブを急ぎ、大切な文化を残しましょう。


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