情熱に喰らわれる『月と六ペンス』
こんにちは、ひのとです。
今回は心に残った外国小説、『月と六ペンス』をご紹介したいと思います。
▼『月と六ペンス』導入
(物語は主人公の『私』の一人語りで進行する。)
『私』はある日何の面白味もない人物、チャールズ・ストリックランドと出会う。
ありふれた会社員、平々凡々な家庭人的印象のみを私に残していたストリックランドはしかし、或る日素っ気なく意味の知れない手紙ひとつと妻子を残して失踪。
この誰もが予期せぬ事態に、夫を愛するストリックランド婦人から請われた私はイギ