正反対夫婦のハナシ⑤/1年越しに気づいたこと。
数ヶ月ぶりの夫婦録。
(過去の夫婦録はこちら)
少し前に下書きに眠っていたものを掘り起こして書こうと思いながら筆が進まずにいた本記事。
所属しているコミュニティで”ワタシの履歴書”という生い立ちから現在までの経歴を書く機会があり、何の変哲もない人生を、夫の話も含めて面白いと言っていただいたので、勢いで書き上げようと思う。
私のお仕事遍歴
①初めてのアルバイトはファミレス
中学校を卒業し、高校の入学式を終えてすぐに友達と自宅から目と鼻の先にある某ファミレスに面接へ。
当時、時給700円(今の時代じゃ考えられない笑)
年に1回あげてもらい、高校3年生までに730円まで上がった。
その年近所に競合店がオープンし、そこが高校生750円で求人をかけていて、働いていた店も高校生は750円にアップ。
高校卒業間近に控えていて、700円で頑張ってきた3年間を返してほしいと身勝手とわかっていながらめちゃくちゃ抗議した苦い思い出。
その店は、自宅から徒歩5分圏内でだったので、寝起きスウェット出勤を良くしていたし、朝6時から1人でホールを任されたりしていた。(田舎の店舗で来客が少なく、キッチンに成人男性がいたとは言え、高校生を1人にするなんて今思えばおかしい話)
学校がある日は16時に終業、その足で自転車を飛ばして、16時半にはシフトイン。土日はもちろんバイト。
専門学校時代も併せて計5年、夏休みも、お盆も、クリスマスも、お正月も、春休みもすべてアルバイトに捧げた。
その後、専門学校卒業後は、(一応)企業に入社。
内容は割愛しますが色々あって体調を崩し、4ヶ月ほどで退職。
②掛け持ちしながら好きな場所で働く
どうせ働くなら好きなことをしよう!!と元々好きだった某所で働くことに....
フルタイムで働きつつもシフト制のフリーターだったため、スキマ時間にファミレス、個人経営のカフェなど…とにかく好きな仕事をして、休みの日は一人で映画に行ったり、気の合う仲間とひたすら遊び、人生で一番楽しい時期を過ごした。
③前職〜現在
正直あまり書くことはないけれど、②の時期には入籍していたので、このまま子育て時代に突入するのかな〜とぼんやり思っていた矢先、夫から「いつまでフリーターでいるの?」と突然言われ、8月までいた会社に入社。産休育休を2度取得し、この夏、意を決して退職した。
今日で退職して1週間(早い!!)
色々事情があり今月中には復帰予定。
こんな感じで高校生から現在に至るまでの約20年飲食・接客一筋の人生だった。
夫のお仕事遍歴
夫はとにかく探究心が強いというか、疑問に思ったら逐一調べて納得するまで深堀するようなタイプ。
調理学校卒業後、物足りなくて違う分野で他の学校へ。
そこから新卒入社し、私と同じく4ヶ月ほどで退社。
当時からお付き合いをしていたので、その先どうするのかなと思っていたら「春から学校に通いたい」と、フリーターを経て語学学校へ入学。
(実を言うと学校も全然違う分野でいくつか悩んでいた)
それから猛勉強して、TOEICも底辺レベルから800点を取るくらいまでになり、留学にもチャレンジ。8ヶ月遠距離恋愛をしていた。
仕事も現在は1つのところに落ち着いているものの、それまでは、バーテンダーをしてみたり、有名店でコックやパティシエやレセプションを経験してみたり、とにかく右往左往。
早く結婚したい!と思っていた当時の私は「また転職か.....」と不満ばかり募らせていた。
けど、一度きりの人生を私の一意見で変えるのは申し訳ないと思っていたし、後々「あの時あーしていれば....」と私のせいにされるのは癪だったので、全部受け入れて、飲み込んでいた。
と、1年以上前にここまで下書きしていた私は今になって気づいてしまったのである。
勤勉で、宅建、FP、MOSを全部独学で勉強して、とりあえずやりたいことをやってみては手放して....
これからまた新しいことを始めようとしている彼こそが真のマルチポテンシャライト(※)なのではないかということを....
正反対と思っていたけれど…
こうしてみると私は接客一筋で生きてきた。
でも実際にはいろんなことに目移りしていて「今じゃない」「私には無理だ」と自分自身に蓋をしながら過ごしていた。
だからこそ、自由に好きなことをしている夫に腹が立ったし、やり始めても難なくこなしている夫が羨ましかった。(そこに耐えまぬ努力があるということはわかっていたけど、自分にはできない(苦手)から余計に悔しかったというのもある…)
だた、マルチポテンシャライトという言葉を知って、自分がマルポテなんじゃないかと認識して、夫はそれの上をいくマルポテだということに気づいて、ようやく夫のことを理解できるようになった気がする。
何より、正反対のようで完全に正反対ではなかったんだなと気づいた瞬間でもあった。
今は一つの仕事に落ち着いているけれど、胸の内にやりたいことを色々抱えているようなので、やりきれるよう陰ながら支えて応援していこうと思う。
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