30歳バリキャリ志望、髪をターコイズブルーに染めてみた。

このタイトルを見てどんな感想を皆さんが持たれたか聞いてみたい。

とはいえ、タイトルは少し盛りました。画像のように、髪全体をターコイズブルーにしたのではなく、インナーカラーとして頑張れば隠せる程度にカラーしてもらいました。染めた部分の毛束だけ結んで黒髪で覆い隠せば、オンライン面接くらいなら余裕でバレないと思います。

芸能人、各種アーティスト、美容師さん、工場勤務や技術職で普段頭はすっぽり隠す方や、画面越しでしかクライアントとお付き合いのない職業の方なら30代でカラフルなヘアカラーの方もざらにいると思います。わたしの現職もオフィスがあるとはいえ人前に出ない仕事なので一応髪型は自由です。

12月、日本に帰ることを本格的に決めました。帰国は4月の予定。だからこそ「今だ！！」と思って自然界ではありえない色をヘアサロンでオーダーしました。一回のアポイントメントとして過去最高額払った…笑

失礼ながら青系のカラーを入れていて綺麗に発色している人を身近で見たことがなかったのですが、お金を出しただけの見返りはあったと感じています。青緑感を出すために、ブリーチ後緑を入れて放置。その後青を上塗りして放置。最初は鬼滅の刃の伊之助のようなカラーでした。

青髪の伊之助（鬼滅の刃）

日に日にカラー部分が褪色していき、次第に初音ミクカラーの暗い箇所のような感じに。

青緑ヘアーの初音ミク（VOCALOID）

そして最近は初音ミク寄りのラムちゃんカラーに落ち着いています。正直初音ミクカラーが理想だったんだけど緑が更に褪色して青みが出てくることあるかな…？結構光加減によっても見え方が違う気もします。

グリーンヘアーのラムちゃん（うる星やつら）

さて、色見本は本当はどうでもいいんです！ここで話したいのは、「30代一般女性」×「奇抜な髪色」×「日本在住」が日本の世間一般にどう映るかということ。

まずキャリア面。非営業職だとしてもアウトなところが多いのが現状だと思います。最近はフルリモートになったからこっそりやってますって人もいるかもしれないけど、まだまだ「社会人らしい身だしなみ」というのを求められます。

かつて日本国民なら誰もが知っているアパレル企業に勤めていたのですが、そこですら髪色は暗めの色のみでした。男性に限っては染髪禁止。わたしが退職する頃に男性も女性と同じスタンダードまで染めてもOKになりましたが、ブリーチして入れるようなカラーは未だ認められていません。だけどハワイで4年間しっかり紫外線ダメージを受けていたおかげで、気付いたら規定以上に明るくなっていたのは内緒。

上司曰くお客様に失礼の無いように髪色の規定があったそう。もちろん年配の方も来られるのですが、メインターゲットはこれからの未来を担う若者や働き盛りの世代。古き良き考えに忖度するよりは、令和らしく多様性をスタッフ自らが見せることでファッションの魅力をより一層引き出せばいいのになと心の底では思っていました。髪色を理由に採用を断ったり、スタッフの子に注意をするのは本当に心が痛かった。

続いて社会面、とでも言ったらいいのでしょうか。勝手な被害妄想ではありますが、何をいじってもOK！と思っているデリカシーの無い方からは必ず「いい歳して青髪かよ〜ww」と軽口を叩かれると予想しています。

例えば社交の場に行ったとしても、理想は黒髪ストレートの長髪、実際は大衆に馴染む暗めの茶髪の女の子がもてはやされることと思います。奇抜なヘアカラーの女性は自由すぎるかメンヘラか、何かしら「普通じゃない」イメージがつきまとうことと思います。

平成以降に生まれたとしても、マジョリティの日本男性は詰まるところ自分の一歩後ろを歩いてくれる人が好き。一時期恋愛系YouTuberが面白くて色々見ていましたが、結局日本の男性の心理って昔から変わらないんだろうなと思って見るのを辞めました。もちろん例外はたくさん有りますが。

ちなみにマレーシアは見た目についてかなり自由に過ごせる国だと思っています。子どもからおばあちゃんまでショーパンは履くし、お風呂上がりにコンビニに行くようなTシャツスタイルでハイブランドが立ち並ぶショッピングモールを仲良く歩くカップルだって居ます。“日本人メガネ”をかけて街を歩いていると、「この人たち本当に中身を見て付き合ってるんだな〜」というカップルをたくさん見ます。

CAさんを見ていても、日本は外見至上主義なのに対し、外国のエアラインではメイクやヘアセットもそこまできめ細やかじゃなかったりします。アメリカでは履歴書（レジュメ）に顔写真を載せるのは禁止。外国では見た目より仕事ができるかどうかが重要。

あれこれ言っていますが、それでも日本が好きで日本に帰りたいと思っているし、骨を埋めるなら日本と思っています。そして帰国しても地方の実家で数ヶ月青髪で過ごす予定でいます。

見た目について気をつかうのは決して悪いことじゃないと思っています。だけど過剰に気にしすぎる傾向に苦労している人も少なくないはず。

何歳だろうが、どこに住んでいようが、好きなものを好きと言い、好きなヘアスタイルやファッションを楽しむことに寛容な日本社会になればいいな〜とぼんやり思っています。何十年かかるか分からないけど。