見出し画像

「稼ごう」と思いすぎると仕事にならない気がする

こんにちは。映像を作ったりドラマーとして活動したりしているまきおです!
今日は建国記念日ですね。
2682歳なんてほんと長生きで素晴らしい国です。これからも長生きしてくださいね!

僕は今映像を作るということを仕事に、フリーランスとして活動しているのですが、こういう生き方をしていると、
「どうやれば映像で稼げるのか」
という問いを持った方とお話しすることが多くなりました。

正直なところ、僕は偶然今の仕事をするようになったと思っているので、再現性のおあるお話ができるかは自信がないんです。

たまたま興味があってカメラを買って、たまたま興味があってMVを作ってみたら、たまたま周りで映像作りたい人がそこそこいて、仕事として走り始めた、そんな感じでした。

ただ、こういった「稼ぎたい」という問いに対して、最近一つ思うところがあります。
それは、
「これは稼げる」と言われているジャンルややり方を真似したら、あんまりうまくいかないんじゃないか?
ということです。

人が集まると倍率が高くなる

どういうことかというと、
「これは儲かる」
「こうやればうまくいくい」
と言われている方法やジャンルは、みんなが集まってきます。
そうすると必然的に倍率が上がっていきますよね。

例えば、車を運転していて、道が渋滞してきたとします。
「この道は抜け穴で渋滞が回避できる!」
という道を知っていたとしても、その道が有名でみんな通る道だったら、結局その道が渋滞してしまいますよね。

なんとなく、映像制作やプログラミングなど、昨今「副業/独立」といった文脈で語られることの多い仕事に関して、同じような状況が起きているような気がします。

SNSをやっている方であれば、きっと同業者をたくさんフォローしていると思います。
是非フォローもしくはフォロワーのリストを見てみてください。
なんとなく、同じようなアカウントが並んでいる気がしませんか?

クライアントも、
「どうやって選べばええねん」
って思ってしまっているような気が、なんとなくしてしまいます。

本来成功するための効果的な道は、その人の状況、経験、周りにいる人、今この瞬間の世の中の動きなどなど。。。様々なパラメータがあり、そのパラメータを考慮して「自分で」決めなければいけないと思っています。
なのに表面的に
「こうやればうまく行く」
という方法が出回った結果、没個性的な状況が生まれているんじゃないか、と思っています。

成功者は人と違うことをしている

極端な譬え話ですが、初期のYouTuberはYouTubeに収益プランなんてない頃に始めた方がトップユーチューバーになっています。
それは、敵がいなかったからです。
お金が発生しないのですから、趣味みたいなものですし、たくさんの人がYouTuberになろうとはしませんよね。
なので顔出しで動画投稿している人なんてほんの数人だったんです。

もちろんたまたま、YouTubeがGoogle傘下になり、素晴らしい収益のプラットフォームに組み込まれたからであり、それがなければHIKAKINさんの動画はそのまま趣味のままだったかもしれません。
でも、他の人と違うことをしていたから、今の成功があるのだと思います。

先ほどの渋滞の例であれば、
「こっちの道面白そう!」
と思って選んだ道が、たまたま誰も選ばない道だったのですごく空いていた、そんな感じ。

ある程度までは人の真似でもいいと思うのですが、一歩抜けようと思うと、自分の独自性を見つけないと埋もれてしまう、そんなふうに感じています。

馬鹿になって、自分がやってみたいことをやるのが一番の近道なんじゃないか

僕はありがたいことに今、映像を作ることをお仕事にさせていただいております。
元々未経験であり、カメラに関してはほぼ独学です。

僕は元々ミュージシャンであり、自分のバンドのMVを作るところから映像を始めました。
最初受け始めた映像制作の仕事も、MVばかりでした。

少しでも映像の仕事を志した方であればご存知かもしれませんが、
「仕事の単価」
という意味で行くと、MVの制作はあまり良くありません。
企業の採用動画などに比べると、投入できる予算が全く違うので、制作者に入るお金も正直文字通り桁違いです。
なので、映像制作を目指す人で一番最初に「MVを作る」と考える人は、あまり多くないと思います。
そもそもミュージシャンが近くにいる環境っていうのも、珍しいと思いますしね。

なので僕は、最初は単価の低い仕事ばかりでした。
多分、映像制作のフリーランスを志す人からしたら、
「それってバイトした方が稼げるんじゃね?」
と夢を壊されてしまうような単価かもしれません。
それでも僕はMVを作ることが楽しくて、夢中になって、いろんな表現を試して作っていました。
結果的に、周りの映像制作者を目指す人と少し違うポジションが取れたのだと思います。
かっこいい、イカした映像をたくさん作らせてもらえたので、他よりも少しだけ、
「あいつなんかやってるぞ」
って思ってもらえたのだと思っています。

僕はカメラを手に取った時、
「このカメラでいくら稼ごう」
なんて、全く思っていませんでした。
ただ作ることが楽しくて、音楽が好きで、音楽に携わりたくって、表現をしたくて、カメラを回していました。
言うなれば、何も考えていない"馬鹿"だったんだと思います。
でももし僕がその時少しだけ賢く、
「カメラを使ってこういう風な映像を作って事業を起こしていくらいくら稼ごう」
と思っていたら、逆に今のような仕事のスタイルにはなっていなかったかもしれません。
周りのライバルたちと同じような人になってしまうので。

本当に賢い人間であれば、ビジネス的な戦略を練って効果的に動けるのかもしれません。
でも僕のように、もしくは多くの人がそうであるように、特別でない一般的な人が自分の事業で成功するためには、確率は測れなかったとしても、
「馬鹿になって好きなことをやる」
というのが、一番可能性が高いんじゃないでしょうか。

クライアントからしても、フリーランス=個人に仕事を頼むのに
「お金になるからフリーランスになったんだな」
っていう人より
「好きですきで仕方なくってやってたら仕事になったからフリーランスになったんだな」
っていう人の方が、仕事頼みたいと思いませんか?

もちろんお金は大切です。
稼げないと事業継続できません。
お金がないと得られない幸せも、この世の中にはたくさんあります。

ただ、
「稼いでいる人と同じように稼ぐこと」
に主題を置いてしまうと、結局埋もれてしまうのでうまくいかないんじゃないかなと、そんなことを考えている今日この頃です。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の投稿もぜひお楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?