Q | 本について
そういえば、私はなぜ本が好きなのでしょう。
「なぜ私が本を好きなのか」他、本に関していくつかの質問をしました。
Q 本が好きになったきっかけは?
難しいので図を使って説明します。こちら。
こんな感じです。
小さい頃から本が好きでした。なんとなく家じゅうに本がありましたし、図書館も沢山行きました。ここで凄く良かったのはとにかく色んな種類の本があったということです。難しくて漢字ばっかり(いかにも本って感じ)の本だけじゃなくて、漫画も小説もあったし、長いお話も短いお話もありました。おかげで本が嫌いにならずにすみました。
「ものすごいターニングポイント」である衝撃を受けたのは中学2年生の時です。湊かなえさんの「告白」を読みました。本当に恐ろしい本です。ミステリーの内容も恐ろしいですが、もっと恐ろしいのはその本が私のことを放してくれないのです。最初の一行読んだらもうおしまいなのです(!)
あんなに小説が面白いと思ったことはないし、あんなに本を勧めたことはなかったです。あの本は読まないとわからない凄い読書体験でした。この本の感想は別の機会に書きます。
Q どんな本を読みますか?
小説はミステリーが好きです。先が分からない展開最高!哲学とか思考実験とかも読みます。
Q なぜ本が好きなのですか?
知りたいことが沢山あるからです。そしてそれをなんでも教えてくれるからです。中村文則さんの考える「作家と読者の関係」です。そのまま引用します。
僕の感覚だけれども、作家と読者って実はものすごい濃密なコミュニケーションをしていると思っていて。作家は自分の内面をさらけ出して書くでしょ、で、読んでいる本を誰かと一緒に読まないじゃないですか。一人で読みますよね。一対一のコミュニケーションで、こんだけ友達の内面を聞くことってないじゃないですか。でも作家の内面ってめっちゃ読まされるじゃないですか。(笑)なので逆に凄い濃いんだろうなと思います。方向としては一方通行っぽく見えるけど
心の中の言葉で話す。家族や友達とは分かち合えないものを共有する。映画を見たり、会話をしたり、私たちは色んな手段でストーリーを知ることができるけど「読書だからできるコミュニケーション」が好きなのです。
ちょっと矛盾しているけど読書は究極の非言語的コミュニケーションだと思います。彼らは物語を通してなんでも教えてくれます。
Q どっちを選びますか?
紙で読みます。でも最近Amazonプライムの利用から「prime reading」というサービスを発見したことは本当に画期的でした。でもどんなに重たくても本は紙で持ち歩きたいです。能動的に読んでる感覚が欲しいな。本に没頭しすぎてめくっている自分が無自覚だとしても。
買うか借りるか、これは大きな問題です。でもムック本などは大体買います。本当に欲しいものは買いたいときに買わないとだめだって学びました。
Q 最近読んだ本の中で一番好きな本は?
西加奈子さんの「おまじない」です。短編集です。生きていく上でのお守り本です。好きな一説があるのでそのまま引用します。
「お前は呪われてるんと違うねん。おまじないはお前を呪ってへんねん。お前がお前であること、例えばその髪の色とか肌の色とかな、それはもちろんお前が選ばれへんかったもんやけど、お前はその容姿やから、その血やからお前でおるわけやないねん。お前がお前やと思うお前が、そのお前だけが、お前やねん。」 (ドラゴン・スープレックスより)
今度は物語を通して是非この言葉を読んで下さい。物語を通すからこそ言葉が体に浸透する気がします。
Q 本のいい所は?
答えがないことろ。わからないっていっても大丈夫なところ。「今後の方針」とか「来年度の目標」とか決めなくてもいいところ。
Q 何か言い残したことは?
これはあんまり人に言ったことないけど、たまに言葉を食べている感覚になります。でもそれは間違ってないのかも。血となり肉となるものだから。それは経験とともに吸収され、感性となり、私をつくるものではないでしょうか!
ここまで読んで下さって本当にありがとう!是非素敵な読書ライフを!
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