見出し画像

経営者のあり方が社風を決め、社風が会社の業績を決める

以前、組織に働く慣性の力についてお話しました。
(もう一度読みたい方はこちらからどうぞ)


組織に働く慣性の力とは、一度ある方向へ会社の風土(雰囲気、習慣、考え方など)が動き始めるとなかなか変えることができず、そのその風土が維持され、強化されていくというものです。

社員さんの働きは社風に影響を受けますよね。会社の業績は従業員さんが働いて生み出すものですから、社風が業績に影響を与えるというのは何となく分かるのではないでしょうか。

一方、社風ですが、これまで企業さんとお付き合いしてきて、「ここの社員さんは指示待ちの人が多いなぁ」というときは社長さんが細かいことまで指示を出す会社さんが多いようです。

現場から上がってくる悪い情報を拒絶する人たちが経営する企業は隠蔽体質になる、というお話もしましたね。

社員さん明るく積極性があり、自発的に動く社風の企業さんでは、社長さんと従業員さんのコミュニケーションが良好です。

もうおわかりですね。
社風は経営者(経営陣)で決まります。

牧野がこれまでに勤めた会社とコンサルティングで関わった会社は、巨大企業から個人事業者まで合計すると69社ありますが、経営陣の考え方や行動が社風を決め、社風が業績を決めるというのを肌で感じてきました。

コンサルティング会社では、同じ業界の企業さんを続けて担当することが多く私の場合、交通系と重工系でした。また、担当先企業さんに一年ほど常駐することがほとんどで、社員さんと一緒に机を並べて仕事をすることも多々ありました。

そうすると、業界によって雰囲気が違うのは当然なのですが、同じ業界なのになぜこうも雰囲気や仕事のやり方が違うのか、というケースに出くわします。

そんなとき、部長さんや役員さんとお話しているとその理由が分かったものです。

スタンフォード大学のチャールズ・オライリー教授の研究によれば、社風(組織文化)についてこれまでの数多くの研究で論じられていることはだいたい次のように整理できるとのことです。

(1)社風は、主に経営陣が持っている価値観と 行動を反映している
(2)社風は、企業の業績を決める重要な一因 

つまり、社長(を含む経営陣)の意識・行動の状態が業績を左右する、ということです。

学術的にも裏付けがありますね。


_____


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?