馬鹿の一つ覚え料理
馬鹿の一つ覚え推しだ。
『バカ』というくらいなので、小馬鹿にした言い方がなんだかいい。
解釈をいいかんじに変えると、
『同じことを繰り返して、脳と身体に染み込ませる』ということだ。
自分をロボット化するのだ。
私が最も『馬鹿の一つ覚えの恩恵』を受けているのは、料理だ。
子ども達が「オイシイ」といってくれた料理は、しばらくの間、週イチのペースで食卓に上がることになる。
子どもが喜ぶから、というのが頻繁に作る一番の理由ではあるが、何度も作っているうちに自然な形でオリジナルの「型」ができてくることが、『馬鹿の一つ覚え料理』の恩恵だ。
オリジナルの型ができてくると、さらなるメリットが生まれる。
作る手順、段取りが、その都度自動的にアップデートされて手際が良くなり、狙わずとも時短になる。
それと同時に、自分の頭の中のリソースも、時間のリソースも奪われないので疲れにくい。
同じことを繰り返すことは侮れない。同じことを毎回やっているようで、実は勝手にアップデートされているのだ。ロボット化、まさに自分AI。
この「馬鹿の一つ覚え」は、料理に限らず、様々な分野で活かせる。
仕事でも家事でも、繰り返しできる作業は必ずある。
いや、むしろ毎日は繰り返すことの連続だ。
最初は面倒に感じていたことも、何度も繰り返していれば慣れてくる。
ある程度慣れてくると、無駄な負荷がかからず、むしろ手順のアップデートが自然と生まれてくる。
結果として時短や効率化が図れるようになるのだ。
馬鹿の一つ覚えこそ、賢い働き方だ。
理詰めで考えるよりも、まず行動し、身体で覚えていく方が得策なのかもしれない。
頭で考えるだけでなく、繰り返し行う中で自然と身につく知恵がある。それが馬鹿の一つ覚えなのだ。
初めはめんどうなことでも、結果的には最も賢明な方法に行き着く可能性がある。小さな習慣の積み重ねが、大きな変化を生み出すことがあるからだ。
そう考えると、馬鹿の一つ覚えは、人生を豊かにする大切な要素だし、良い習慣を生み出す源泉ともいえる。
同じ行動を繰り返すことで、無駄がなくなり、それが習慣となって身に付いていく。そうした一つ一つの習慣が重なり合えば、人生は豊かなものとなるはずだ。
考え過ぎず、とにかく行動し、繰り返し続ける。それが人生を豊かにするカギなのかもしれない。
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