通販でのAI技術の応用例。離脱しそうなお客様を推定する。
牧野真です。
AI技術で面白いのは、通販での離脱客のモニタリング。
離脱する(買わなくなる)客は、共通の傾向(志向や行動等)を持っており、ある兆候が現れると離脱する可能性が高くなります。
顧客一人一人にフラグを立てておけば、このお客はもうすぐ商品を買わなくなる、といったことが事前に分かるわけです。
離脱率を下げることができれば収益を大幅に改善できます。
例えば、常連客(定期客)だった林さん。
ダイエット商品のサプリを毎月定期的(規則正しく)に買っていたのに、
ある時期から購入頻度が下がってきた。
そうすると、林さんは「もうすぐ商品を買わなくなる」可能性が高いと推察できます。
実際に商品購入を止めてしまったら、復活は難しいでしょう。
だから、その前に「離脱防止策」を実行するのです。
顧客の行動パターンによって、リスク管理している企業の一つが金融機関です。
中でも、消費者金融の顧客行動分析レベルは、かなり高い。
スコアリングシステムというものを持っていて、
✔この人は、お金を貸しても大丈夫
✔この人に、お金を貸すのは危険
といったデータが組み込まれています。
あなたが消費者金融会社の社員とします。
とても年収が高い会社に勤める社員の人が、あなたの会社にお金を借りにきたら、あなたは、どのように対応しますか?
普通の人間の感覚ならば、年収の高い企業に勤めているので、お金を貸しても問題ないと思いますよね?
しかし、AI(スコアリングデータ)は、そういうお客は、お金を貸すリスクが高いという判断をするのです。
顧客をパターン(類型)化して、リスク管理するのは、とても重要です。
<スコアリングシステムの参考情報>
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