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灯台下暗し
去年のちょうど今頃、フランスのハーブ農園でちょっとだけ修行し帰国したわたしは、妹の結婚式に出席するためその痛みきり、伸びきった髪を美容院に行って補修しました。
メニューはいつもどおり、カット・カラー・トリートメント。
でもこのセットメニューはこれが最後となりました。
高校生の時からカラーリングを続けること気づけば20年近くなっていた!
「もうそろそろカラーリングは止めようかなぁ」と思いたって、それ以来美容院のメニューは、カット・トリートメントのみになりました。
ずっとずっと食べ物にも化粧品にもこだわって、できるだけ自然な物を使いたいなと思って選んできました。
シャンプーももちろんオーガニックの物を使っているし、通っている美容室も、そのあたりにこだわっているところにも惹かれかれこれ10年近くのお付合い。
カラー剤も髪に優しい物を使っているとはいえ、でも薬剤は薬剤に違い無い。
「わたし、髪染めるのやめてみようかなって思うんだけど。」
と夫に言ったらば
「別にいいんじゃない。ていうかずっと思ってたけど、いろいろ(自然派で)拘っているのに、髪だけはずっと染めてておもしろいなって思ってたんだよね。笑」
言ってくれ、そう思っていたなら言ってくれ。笑
結婚してから一人でフランスへ行ってくると言っても、応援してくれるような夫と、やりたいことを貫くわたしですから、まあ言っても無駄と分かっていたに違い無い。
そんなこんなで、カラーリングをやめて1年程経ちました。
今になって気づいたことは。
カラーリングなんてしなくても、なかなかいい髪の色をしているじゃないか!
ということです。
わたしは、全体的に色素が薄くて、目の色も茶緑のような色をしているので、髪の毛もいい感じにブラウンだったということに今更気付きました。
高校生で、カラーリングを始めた頃、母親に
「せっかくいい髪の色をしているのにもったい無い。」
と言われたことを思い出したりもしたけれど、あの時は、とにかく明るくしたかったんですよね、そうです、きっとそうです。
それがお洒落だったんだし、そう思っていたんだし。
髪も傷んだし、その分お金もかかったけどそうしたかったんだし。
とそういうことは何事も後から気づく物だったりしますよね。
カラーリングをしない髪は至極快適。
痛みも減ったし、何より自分が本来持っている髪の色を体感できることはなかなか幸せなことではありませんか。
そうこうしているうちに、白髪が生えてくるんでしょうかね。。
またカラーリングでしょうかね。。
せめてもの悪あがきで、植物の力を借りて毎日白髪ケアをしている皮肉なわたしです。
ちなみにキャプションの写真は、3年前に行ったニース。
朝日が昇るのを見ながら、空港行きのバスを待っていました。
あの通りであんな事件が起こるなんて。
世界が平和になることを祈るばかり。
ご冥福をお祈りします。
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