小学時代、親に捨てられたラジオを20年ぶりに見つけた話
まきなです。Twitterとかでも恋人やら配偶者にものを捨てられるツイートってよく見るじゃないですか。私も実はその関係でかなりのトラウマがありましてその話を書きます。
この画像。久しぶりに見ました。このツイートを見て、私も小学2年生の時に母にその当時本当に大切にしていたラジオを捨てられたことを思い出しました。
なぜそのラジオが大切だったかというと、親がアレだったので家で声を出すことができないタイミングが多く、その時の孤独を埋めてくれたのは縁日で手に入れた真っ赤な耳に入れるタイプのラジオでした。背面に何らかのポケモンがいたのは覚えています。話をしようと思えば声を出すなと両親から怒鳴られる生活で、人と話さなくても人との交流ができる心地になるラジオが幼い私には救いだったのです。
その当時、部屋を汚くしていると親が罰ということで、大切にしていようがいなかろうがほとんど壊して捨てるような"教育"をしてきたのです。もちろん部屋を汚くしていた私の自業自得の側面も大きいのですが、親は人の大切にしていたぬいぐるみとかラジオとかも勝手に捨てていました。私がグッズ厨でぬいぐるみや物を捨てられない人間になったのは半ばこの頃のトラウマなんだよな…(死んだ魚の目)
正直ね、多分私は家族であろうと人のものを捨てられません。私がガラクタだと思ったものがその人の思い出や苦労をともにした大切なものかもしれないので、私なら他人のものを捨てたくないです。
で、記憶が朧げでポケモンがなんなのかは曖昧だったん(今回は正しいトゲピーで出た)だけど、赤くてラジオで耳に入れるだけっていう情報だけは覚えていて、ラジオ片耳で検索しまくっていました。それは見つからないな…
いろんな時にいろんな仲良い人に、実は私の幻覚かもしれないけどこういうラジオを探していて…なんてずっと言ってたくらいにはひたすらに探していました。でも人に探すの手伝ってと伝えても、その商品のヒントが出せなかったんです。小学校低学年の私の大切なものなんて記憶からどんどん遠くなっていくので、朧げながら…って感じで。
実はこのラジオ、正式名称でGoogleで検索しても全く出ないんですよね。なので本当に幻覚だったのではないかと心から心配でした。私が大切にしていた思い出だけが残っていて、それは自分の作り上げた存在しないはずの記憶だったらと思うと恐怖じゃないですか。
正直あまりにも浮世離れした感覚のある?(ない)ラジオだったので、パチモンかと思っていた時期が僕にもありました。
(後述でわかりますが実はパチモンじゃなかったので、20年くらいパチモンだと思ってて縁日のおじちゃんほんまごめん)
で、なんだかんだ検索ワードがわからないまま20年も探していたので、諦めながらメルカリを検索したんですよ。今回はダメ元で。
ラジオ トゲピー[検索]
あった。8日前になんかたまたまメルカリに出てた。あった。
私のトラウマを2100円で払拭できるならその後の人生の時間を考えると安いじゃん!!!実質無料!!!!って勢いでポチりました。そんな理由で買われるとか出品者も思わないだろ。今の人生でこのグッズがいるかいらないかと言われれば全くいらないものではあるんですが、当時の私のトラウマを慰められるのはこのグッズ本体しかないのです。
金銭とかどうでも良くポチりました。トラウマを癒すのは時間でも金額でもないんですよね。精神疾患を治療している経験則から、トラウマを埋めるのはトラウマを超えるもので、今回の場合は同種のイヤーラジオトゲピーでした。
マジで感謝しすぎた。滲み出るキモ⭐︎オタクすぎる。出品者様が「大切にしてくれる方のところに行くようでよかったです。ただ、動くと良いんですが…」という模範解答なお返事をしてくれました。(それがあるという事実だけでトラウマは癒されるので、動いたら最善だけど動かなくてもええんやで…)
本当に出品者の方はこの貴重なラジオを保管してメルカリに出してくれて、私に譲ってくれてありがたい限りです。多分私は10年くらいこの出品者の方に感謝すると思います。
数日後…
とどいちゃ……………現実に実在してる…
この20年ほど親にラジオを捨てられたトラウマだけが鮮明で、このトラウマは現実ではなかったのではないか、私の被害妄想だったのではないかと悩み続け、でもあのラジオが私は本当に大切で…と思い探し続けた代物がついに手元にあります。ラジオが現実に存在しています。
中身を確認しましたが電池の液漏れのようなものもなく(※しかけてたが)、悪い状態ではありませんでした。出品者の方が非常に良い状態で保管していたことがわかります。このラジオはLR44電池?を使用するらしく、そいつを買う必要があります。
こちらのおかげで私の渇望感と言いますか、親からされた絶望感を拭うのに非常に役立ちました。助かりました。
パッケージに書いてるポケモンアワーっていつやってたんだろう(その時のだよな?)と思って調べてみました。
ワイ氏ギリ1ちゃいの頃から4ちゃいまでやってるやんけ。わたしが手に入れたのが7歳くらいの時と思うと放映が終わってから3年後の話になりそうです。
いざ聞けるのか試してみた!
セブンでいそいそと電池を買ってきていざ実践。昔の記憶を辿ればグルグルしていればのちに聞こえてきたはずですが…
まあ世の中そんなに甘くありません。そんなものです。でも聞こえなくてもよかった。私はこれでようやく親から捨てられた忌まわしき記憶から解かれて、頑張ったけど聞こえない思い出に塗り替えられたのです。いや本当に。
追記:というのも、私が大切なものを親から捨てられたトラウマは20年ずっと私の心を蝕んでいたため、このラジオを探す度に継続ダメージが発生していました。そのダメージをここで打ち切り、ここからようやく回復させることができると思うと、本当に今回この縁があってよかったです。
あとがき
やまなしおちなし意味なし!本当にやおい!って感じのnoteになりましたが、私としては意味のある経験になりました。今度せっかくなので基盤見て直せるか確認してみます。一応工業高校から工学部出身なのでできると信じて(お前半田付け苦手だろうが)。
青春を追いかけてるみたいで楽しいですね!
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