中学受験垢とかいうけどさ

Twitterで騒ぎたくなかったので。

個人的な感覚なので、別にそれが全て正しいとは言いません。正しさはそれぞれの人が持っている基準であり、その基準は私は私の価値観で有していて、他人は他人の価値観で有していることは否めないからです。ただ、私は一人間として、眼前にあるものが少し悲しかったので、意見を書きます。中学受験垢というクソ闇みたいなのが出てきたため、その垢についての諦観のようなものです。

私ごとながら、ここ数日は例の中東のいざこざによって出てしまった犬の虐殺の動画がTwitterのおすすめを占めていたのですが、今日は何故か中学受験垢が朝から大量におすすめされました。Twitter社からしたら、私が中学受験を控える母親に見えたのでしょうか。私が見た中学受験垢の方々が変な方だったのかはわかりませんが、皆様が結構胸の痛くなる教育をしているのです。

• 親が子供の偏差値をTwitter上に載せる

• 子供がいつも勉強していたことなのに、出ていた問題が解けなかったと言った時に「馬鹿じゃないの？」と責める

• 子供が解けないとかできないことを馬鹿にしがちだしそれで盛り上がる

• 子供の志望している中学や高校をアイデンティティだと思っている

これはほんの少しの例です。私個人の意見として、子供は親のコンプレックスを解消するための道具ではなく、あくまで一個人として尊重して欲しいと思うばかりです。あのようなことばかりしていると、「勉強」が義務になり嫌いになる方が多くなるのではないかと思うと、1人の修学者としては悲しいです。学習とは本来楽しくて、世界が広がることに対しての好奇心は尊ばれるものだと思っています。そして、好奇心があるならば、自ずから前後の関係や背景を理解するために勉強するようになります。

あくまでも勉強は手段であり、それは目的ではないです。おそらく親ができることは手段を目的化することではなく、「何故手段を知ると世界が豊かに見えるのか」という好奇心を養う方法や道徳心なのではないかと考えます。そのための試行錯誤はかなり膨大な数になるとは思いますが、それがおそらく親という役割の一つなのではないかと思うのです。

私は勉強を強制することは親が子に勉学を教えることであるとは思いません。親として教養を子に伝えて、世界の美しさによって感性を豊かにし、深く思考できる感覚を与えるほうが大切ではないかと感じます。それこそ、思考ができる方法さえわかれば勉強で習うことは思考で正誤をジャッジするためのパーツになるため、親の課金額に比例して高い学歴を有することは出来るでしょう。思考をする方法を有して疑問を言語化しなければ、問いの答えを見出すのは難しいのです。思考方法や教養の下地がなければ、いくら塾で付け焼き刃のお受験作法を与えられたところで、受験の後には勉強したほとんどが右から左になります。教育ママはそれを子供に求めているのでしょうか？

ただ、学問を行う場合は学歴以上に教えを乞う先生、進みたい専門、修養しやすい環境が重要です。もちろん、高い学歴であればあるほど周りの仲間と切磋琢磨しやすい環境に行きやすく、より多く学べることは事実であろうと思います。私は大学から教養を得てようやく学問に対しての太刀打ち方法を知りましたが、教養を幼い頃から訓練していればと思う部分もあります。早いうちに知っていれば努力が報われやすかったと思うからです。そう気づけたのは、私がその当時の私のレベルに合う大学で全力を尽くした結果であり、環境に恵まれていたからと言わざるを得ません。

個人的には、自分が選んだ環境で吸収できることを自分で選択できる場であれば、どこに行ってもそれなりに結果は出せるようになると考えています。事実としてこう書いている私はおそらく世間的には色々と結果を残している側の人間であるのです。ただ、それを誇ること自体が器の小ささの露呈になりそうなので、自戒すべきですが…文脈と主語を小さくするためには、自分を出すしかなかったので、その点は許してください。

故に、子供を無理に勉強させるよりも、子供にプレッシャーを与えるよりも、まずは時間がかかっても豊かなものを与えたほうが良いです。知識による豊かな視野、豊かな感受性はその後の人生をより楽しく暮らすために、親が子供の幸せを一番に考える時に与えられる無形の財産ではないでしょうか。

その先に本人が高いレベルの環境を求めるのであれば、そのサポートをするのが本来の健全な受験だと思います。豊かな感受性や抜群の思考力を有した人は、より高みに向かうべく自ら努力するようになるので…。それが世間にいう天才や神童の一種です。もちろん突き抜けた天賦の才は実在するのでしょうが、大多数の才能のある子供はガチャで生まれるのではなく、本人の性格と周りの方がどう接したかによるものであると思います。