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採用の現場で企業の「事情」を伝えることを考える

こんばんは。今日もおつかれさまです。

採用の現場で自社を理解してもらう時の「事情」の伝え方について考えてみたいと思います。

お互いのために「事情」を伝える

私は働いている人や転職を考えている人のお悩みを聞くことも多いのですが、仕事や企業の考え方が「思っていたのと違った」という話を最近よく聞きます。そう感じてしまうと、働く人は会社への信頼の気持ちや頑張ろうという気持ちは削がれてしまうでしょう。働く人と企業の間の立ち位置でこういう話を聞くと、お互い不幸だし残念な気持ちになります。
企業がネガティブな「事情」を整理して伝えることができていたら、それを伝えてくれたことへの信頼関係や働くうえでの覚悟がうまれていたかもしれないのに。求職者さん自身にとってそのネガティブが譲れない項目であると判断できていれば、結果的にミスマッチを防げていただろうなと思うのです。

両面を伝えるためには、棚卸しと準備が必要

社長が書いた『面接ハンドブック』によると、「事情」とは「魅力」の裏返しとのこと。

確かに「仕事内容」でも、「自分で仕事のやり方を決められる」魅力の裏側には、「ルールがあまりないから都度コミュニケーションをとりながら進めていかなければいけない」という事情があるかもしれません。
魅力と思うかそうでないかは求職者さんの仕事を選ぶ軸によって違います。だからこそ、採用の現場にいる人はその両面を伝える必要があるのですね。
逆に、ネガティブと感じている「事情」の裏返しが「魅力」ということもあるかもしれないなと思いました。
ある企業さんでは、朝礼で企業理念の唱和をされていました。採用担当の方は「今時こういうの受け入れてもらいにくいかもしれませんが・・・」と言いながらも、「1日のスタートに会社が大事にしている価値観を確認するために必要な時間なのですよ」とその目的を伝えることで、一体感や自分の成長の方向性を明確にできるという魅力としてお話しされていました。




「魅力」と「事情」を両方伝えることで、求職者さんにとって良い選択をしてもらえる。それが結果的に企業さんにとっても良いマッチングにつながると思うのです。そして、それを伝えようと思ったら棚卸しと準備が必要。
採用担当の方に、そこに時間とパワーをかける意味を伝えていきたいです。

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