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建築事務所のいろいろ_近況

最後の投稿から随分と時間が経ってしまった。書きたいことはたくさん起こったのだけど、どうもうまく頭がまとまらなかった。

ニューヨーク市では、パンデミック以前のように毎日出社している人はたった28%だそうだ。建築事務所も同じで、友人は今年いっぱいはリモートになりそうだと言っている。オミクロンの登場でさらにリモートが長びくのでは。

一方BIGでは、どの建築事務所より先に全員出社が始まった。7月、ワクチンが広まり陽性率が1%を切ったころから徐々に人が事務所に戻り始め、11月からは全員出社が義務付けられた。
去年、リモートワークが始まった頃は、「リモートでもいける、これが新しい働き方か」なんて思っていたけれど、やっぱり建築というのは、顔を合わせてあーだこうだやらないといいものが出来ないことにも気づいた。全員出社を切望したのはやはりビアルケ。
9月には一年半ぶりの事務所恒例パーティも開催された。出席者にはPCR検査を義務付けるコロナ対策の徹底ぶりで。(ちなみにアメリカでは保険が効くので検査はタダ)BIGにとって、そうまでして事務所の文化を保ち続ける大切さがうかがえた。(建築事務所のいろいろ_事務所の文化) 

が、どうも日常の感染対悪に不安もある。マスクだ。事務所内のマスク着用は一応オフィスルールで義務ずけられているのに、席に座ると外してしまう人が多数。全くしない人もチラホラ。ビアルケのマスク姿は残念ながら見たことなし。西洋人にとってマスクはどうも慣れないのはわかる。耳が痛くなるし、冬でも暖房の効いた中では暑くなるし、ダイパー(おしめ)をしてるみたいと嫌がる女子もいる。そりゃ人生初のマスクだもんね。。。慣れないよね。。。でもそうもいっていられない。ニューヨークの陽性率は近頃グングン上昇中で、オミクロンの拡大も時間の問題。でも法律でないかぎり強制できないのが現実。せめてトップであるビアルケにマスクをしてもらえないものか、とマネージャーに掛け合っても「私たちは彼に雇われている身。彼にその指図はできない。」との回答が。。。2回のワクチン接種率が事務所内で99%を超えているが、ここ最近は数週間に一度の頻度で陽性者もでている。安心はできない。でももう自分の身は自分で守るしかない。

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(地下鉄にはこんなポスターも。まずはマスクの付け方から。最初アメリカ人の夫は、針金部分をあごにあててマスクをしていました。やれやれ。)

それにしてもこの一年、人がどんどん辞めた。これはBIGに限ることではない。理由は色々だけど、とにかく今は被雇用者に有利なマーケット。どこの建築事務所も人を探していて、一気に給料アップをしたいなら転職が一番手っ取り早い。常に流動的なのがアメリカ社会だけど、今はさらに流れが急速だ。(建築事務所のいろいろ_給料の交渉

もうすぐまた年が終わる。この一年半のパンデミックを通して、日本人と西洋人との考え方の違いを改めて感じることが多々あった。マスクやコロナの考え方、向き合い方もしかり。この辺り、是非次回書いてみたい。

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(クリスマスまであと少し。家々の窓越しのクリスマスツリーがきれいです。ツリーを運ぶ頼もしい女子!)

追伸:そうこうしているうちに3週間が経ち、今日は12月28日。2021年もあと数日となりました。そしてニューヨークではオミクロンがものすごいことになっています。感染者は2週間前の4倍!社内でも陽性者が出始め、クリスマス休暇の忙しい時に目の前の席の男子が陽性となり私は濃厚接触者に認定され、テレワークに舞い戻り。。。その男子、席に着くといつもマスクをはずし何度もくしゃみしてた。。。街のいたるところにあるテストセンターも長蛇の列。。。マイナス3度の中、2時間待ち。。。結果は陰性だったものの、風邪ひくではないか!ニューヨーカー、もうちょっと頑張ってマスクしようよ!来年こそはNOコロナの時代でありますように。皆様、良いお年をお迎えください。




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