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婚活サイトを使って結婚した私が、婚活を始めるにあたってとった戦略

「いい夫婦の日」ですね。結構周りの人には言いふらしていますが、私は婚活サイトで出会った方と結婚に至りました。しかも比較的スピード婚。今は子供も3歳と5歳。ありがたい出会いに恵まれて今も某婚活サイトには足を向けて寝られません(婚活サイトの方角がどっちかは知らないですが)。そんな私が婚活を始める頃、どんな経緯と戦略をとったかのメモです。婚活サイト(今はマッチングアプリが主流なのかな)はそんなに怖くないよ、味方につけると人生が変わるかもよ。
ってことで、同じタイプの人の参考になればいいなと思って書いています。

2013年、漠然と結婚へのモチベーションを抱く

転職して、新卒で働いていた大阪からずっと住みたかった東京へ転職と転居をして、しばらく経ち生活も落ち着いた頃、東京オリンピックの開催が決定しました。東京オリンピックは2020年だというので7年後。その頃自分はどうしているんだろう?結婚して家庭があるのかな。あれ、じゃあ今彼氏とか全然いないのまずくない…?

だが「彼氏」とかいうやつは別にいらないという矛盾

結婚に至る前の男女の関係性に「彼氏」とか「彼女」とかいう名前がついてるらしいじゃないですか。ただねーこれもうなんとも自分のキャラ的に痒いんですよね。たぶん自分は恋愛偏差値が低いので自信がないのの現れというか、私のようなサバサバ女子に彼氏がいたらおかしいでしょ、という思いが渦巻いちゃう心理とかあるんでしょう。というわけで無理です。のでいらない。でも自分的に結婚はするもんだと思っている。家庭はほしい。彼氏彼女すっとばして結婚するような、なんかいい方法ないですかね。

岡田育さんのエッセイで目からウロコ

そんな当時、マイナビニュースの連載、「嫁へ行くつもりじゃなかった」を読みました。岡田育さんは交際0日で結婚。こんな結婚もあるのか。なかなか幸せそうだし、先進的だと思いました(結婚における先進性とは…?いやむしろ昔の許嫁的なやつか)。ただしこのパターンを自分に応用した場合の問題点はやっぱり、恋愛偏差値。岡田さんは美しいし思考も面白いので、普通に暮らしていたら勝手にプロポーズされたんです(たぶん)。自分にそんな展開あるわけない。計画はいきなり暗礁に乗り上げました。

自分から動くしかない

気をとりなおして、未来を切り開くにはまず自分が動くこと!女が待ちの時代は終わりましたー。やるならとことんやってやるぞ、待ってろ東京オリンピックです。

当時選択肢としてあった婚活の手段を挙げると
×合コン→彼氏を作る会なので論外
×お見合い(お硬い系の結婚相談所)→20代は登録割合が低いらしいので微妙

残りは…

×旧知の知り合い
これもちょっと考えたのですが、これまで自然に交際関係に至らなかったのに結婚を前提とした付き合いに切り替えるのはやっぱり難しいんじゃないかと思いました。ちょっと考えればそりゃそうだろって感じですが(それで結婚した人岡田さんみたいな人もきっといるんだろうけど)。あと、関係性以前にそもそも結婚というものをしたいと思っている人ばかりではないですし、今はしたくない、というのもまたミスマッチです。

×婚活パーティー
婚活抜きだとしても「パーティー」という時点で、コミュ力低い自分には嫌な予感しかしない。今まで大学の新歓パーティーとか同世代で集まる会にはいっぱい参加したけど、どうしてもよく見られたいという変なテンションでお互い素がわかりにくくなるだろうし、同性でつるんだり、スペックの高い人が取り合いになったり、出会い目的の人が混ざったりして不毛な展開が予想されました。この方法がばっちり合うのは恋愛市場でも比較的強者なほうかと思います。

○婚活サイト
自分の性格上、サシで話すと素が見えていいんだろうなという直感がありました。なので婚活サイトで一本釣りできたら素晴らしい。確かに世間的なイメージはあれだけど。ただ一般的にはこれも交際を経るのでどうかなーという感じでした。

肉子さんの婚活漫画で実行イメージをふくらませる

そんなときPixivで、婚活サイトで結婚した肉子さんの漫画を発見しました。(書籍化された後だったので、結構公開から経ってから存在を知りました)

100回お見合いしたヲタ女の漫画婚活紀

ここからの学びと気付きは
・婚活サイトで登録から成婚するまでの具体的な流れ
・婚活サイトには普通に暮らしていたら出会えない人と
 出会えるというメリットがある
・婚活サイトには意外とまともな人も登録しているらしい
 (確率的に低いかもだけど)
・逆に一定数ヤバい人も混ざっている(人を見る目大事!)
・婚活サイトで結婚に至って幸せに暮らしている人もいる
・交際が面倒くさいって言ってたヲタ女子でも結婚できる
 (私はオタクではないがPixivを見るくらいなので属性は近い気もする)
・婚活サイト「O」ってあれだな…

2014年、婚活サイト「O」に登録

肉子さんの漫画にもありましたが、当時婚活サイトでは「O」が一番会員数が多かったらしいです。確かに知名度や企業の福利厚生で登録料が割り引かれている関係で会員数はダントツのようでした。小規模なところは高年収な人が登録していることなどを売りにしていましたが、出会いの幅でいえば会員数で選ぶべきだろうなという発想で私も「O」に。あとちゃんと身元照会とかもあり、会員の信頼度も高い感じでした。今だったらマッチングアプリが流行りで、会員数も「O」より伸びているみたいなので、また選択肢は違うのかもしれません。20代が婚活するなら20代が多く登録しているサービスのほうがいいですしね。今はペアーズみたいなアプリに若い人が流れていると考えると、PCサイトのサービスだと比較的高齢化しちゃってる恐れもあります…平均年齢が公開されていないのでなんとも言えませんが。

そんなわけでいろいろ手続きをして登録、会員サイトがネットで見られるようになりました。

自分から動くしかない(2回め)

大事なことなので2回言いました。婚活サイトは最初ネットや会員誌のプロフィールを見た人が声をかけたりかけられたりのシステムですが、受け身だと(単純計算で)機会が半分になってしまいます。同じお金払って機会損失するわけにはいかないのでここでも自分から動く!を鉄則にがんばりました。英会話教室とかジムと同じですね。お金払ったら勝手に英語が喋れるようになったり筋肉がついたりするんじゃなくて、自分が学んだり動く姿勢がないと身につかないのと同じです。

自分から動けばチャンスが倍になるということは、絞り込み条件も強気でいけます。あとは当時は28歳だったので、20代の強みも活かせるかな、と読んでました。逆に言えばそれもあって30歳までには決着(=成婚退会)をつける気でした。顔面偏差値にコンプレックスはあるが、年収も、同年代女性の平均からしたら悪かない。じゃあいくぜ。

絞り込み戦略

会員登録をすると、全会員のプロフィール(顔写真以外)が見られるようになります。数万人規模のすごいデータベースにアクセスできるセキュリティルームに入ったみたいな気持ち。すごい。さあ、アクションするにあたり、どう絞り込みしたらよいでしょうか。

肉子さんは100人お見合いしてその後結婚相手を見つけられましたが、正直100人も会ってられないです。30歳までに決着をつけたい、それならばイメージとしてはコンタクトを取る人を10人以内で決めたい!(強気)

このKPIのために、
1.打率をあげるために絞り込み条件を精査
 →無駄撃ちは時間も無駄だし、
  いろんな人に会いすぎて自分が疲弊するのも避けたい
2.コンタクトを取った後リリース(お断り)する基準を明確化しておく
 →NGの場合のジャッジにかかる期間短縮

が重要なのではないかと考えました。

1.打率をあげるために絞り込み条件を精査

居住地
まず外せないのが、東京都内に居住し東京都内に通勤する自分としては、東京近郊に住んでいることが第一条件です。

職種
私はデザイナーなのですが、探す相手の職種は会社員かつエンジニアに絞り込みました。職業柄よく絡むので、思考回路がわかっていて付き合いやすいだろうと思ったのです。加えて理系男子がなんとなく好みだったってのもあります (ノω`*) エンジニア諸氏みんな頭いーですよね〜。自分にはないものを求める性質から相性がよいのか、デザイナー女子とエンジニア男子のカップルが自分の周囲には多いような気がします。
逆に営業職や企画職の人は、コミュ力は高いけれどテンションも高い人が多いので、私はプライベートで付き合うと疲れるだろうな、と思ったのでした。同じデザイナーだと存在が近すぎるし、それ以外の職種だと絡みがなさすぎて話題が膨らまない気がしました。
まあこれは好みの問題なので、私はエンジニアがよかった、というだけです。

そうそう、共働き夫婦になると仕事の話もしょっちゅうします。相手の仕事の内容や価値を深く理解していて、リスペクトできるのって大事だと思います!

年収
年収の検索条件ですが、私は会話のレベルが大きくかけ離れた出会いは時間の無駄になり避けたいと思ったので、その指標として年収での絞り込みを利用しました。ドライな言い方をすれば、年収はある程度仕事の能力やコミュニケーション能力(=会話)のレベルと相関関係があると考えます。
その絞り込みがうまくいかない、つまり自分の価値が年収換算の想定より低いとわかった場合は、年収条件をだんだん緩やかにチューニングする作戦でした。

さて、年収が同じなら会話のレベルは同じなのでしょうか?そこで参考になるのが男女の賃金格差のデータです。当時のデータではないですが、2017年の男女別の年収・収入格差データによると25〜29歳での平均賃金の男女比は約1.18倍となっています。自分が婚活をしていた当時はこの倍率がいくつだったか覚えていないのですが、強気にいける初期設定ということでだいたい自分の年収の1.2倍相当の年収で絞り込みをかけました。この収入の男女差が1:1になれば自分と同じ年収を設定すればいいと思います。大企業の未婚男女の賃金格差はもっと小さくなっているとは思いますが、全産業で早くそういう時代になるといいですね。

具体的には、たとえば自分の年収が400万だとしたら、その1.2倍ということで480万前後の人を探したい。このとき、480万以上と下限だけ切るのではなく、前後50万で430万以上530万未満くらいに設定しておくようにしました。上限も切っておかないと全く絞り込めないのです。それくらい会員数は多いので安心してください。相手の年収が高すぎる弊害としては、ライバルの多さからくる倍率の高さや、付き合ったとしても会話や生活レベルでの不釣り合い感、生活を共にしてからの金銭感覚の破綻もありえます。高けりゃいいってもんじゃない。

ちなみに、これを読んでいる人にはあまりいないと想像しますが、高度な専門教育を受けた今どきの大卒として、玉の輿に乗りたいから、という理由で青天井に高年収の相手を望むのもアンフェアなのでナシです。(夫婦間の同意事項であればご家庭により玉の輿でもOKだと思いますが)

年齢
これも好みでしかないのですが、同い年に絞りました。友達が「歳が一つでも違うと関係性が先輩、後輩になっちゃうからありえない」と言っていたので、たしかになぁ〜と思ってまずは私は同い年に。これもうまくいかなければ緩和しようと思っていました。年齢の違いによる大きな差はないと思います。ただ20代で婚活している男性は30代よりも少ないです。20代男性に沢山会ったわけではないので個人的な偏見でしかないですが、20代で婚活している男性は将来を逆算して考えられる人、若いけれど結婚を考える程度には大人びた人が多いんじゃないかな、と思います。
もし自分が5歳くらい年上の男性が好み!とか思っていた場合は、きっとさっきの統計上の年収比を30〜34歳男性の平均値との比で年収設定していたと思います。

2.コンタクトを取った後リリース(お断り)する基準を明確化しておく

1.の条件がホワイトリストだとしたら、こちらはブラックリストです。このうち喫煙の有無だけはコンタクト以前の絞り込み時点で弾けました。ちょっと罪悪感を感じるくらいに便利ですね。まあ弾いたり弾かれたりはお互い様なのでこれらの条件も明確化し、お互いの目的までの時間短縮のためにドライにいきましょう。弾数(会員数)はいっぱいあります。

喫煙者
同じ生活空間を共有していく者としては許容できません。

生理的に受け付けない要素がある
においや仕草など、一緒にいて常に気になるが改善が難しそうなもの。

モラハラ気質がある
気高いのは結構ですがMではないので…健全で尊重し合う関係が望ましいです。幸い結果的にそんな人には遭遇しなかったのですが、家庭を築く上では重要な指標と思っていました。

ほかの条件

趣味
不問でした。仕事の話さえ噛み合えば、自分の知らない趣味でも相手に合わせればよいのです。いろいろ教えて下さいの精神。趣味が同じなら話題も増えるしそれに越したことはないですが。

顔写真
私は容姿はよほどでなければ不問でした。サイト上で一度話しかけると、登録しておいた顔写真が見られるようになります。よほどっていうのは…やる気あんのかってくらい表情が暗い人とかですね。プロフィール写真でそれかーい!!、って感じの人が、たまにいた気がします。
旦那さんには失礼な話かもしれないけれど逆にイケメンが苦手ってくらい。問題ないイケメンなら婚活サイトなんか使わないはずという偏見から、婚活サイトにいるイケメンを必要以上に警戒していました…。っていうかそもそもイケメンってどういう定義なんだ…?よくわかんないよね、というわけで不潔さがなければヨシとしてました。

ちなみに、旦那さんの場合は写真より会ったときの印象のほうが断っっ然よかったです。男性は写真にいい印象で映るのがすごく苦手な人が多いので、写真を高い基準で足切りするとかなりもったいないことになるかもしれません。

結果は…?

出会いの運に恵まれ、上記すべての条件を満たしかつフィーリングの合う人と出会い夫婦になりました。彼氏はいらないと思っていましたが、彼とは交際期間も一緒にいてとても楽しかったです。相手も即決断即行動なタイプで、出会って4ヶ月で結婚を提案してくれ(私は居心地がよくて結婚を決めるというプロセスを忘れかけていた頃だったw)、やっぱり彼氏っていうより旦那さんという言い方のほうがしっくりくるな、と思って結婚を決めて「O」を成婚退会しました。

登録してから退会まではたぶん半年以内(細かい期間はもう会員情報もなくなってうろ覚えだけど)。消耗なく婚活が終了してよかったです。ひたすら運がよかったとも思いますが、まあ恋愛弱者は使えるサービスを積極的に、戦略的に使い倒しましょうのススメです。恋愛弱者だから結婚できないわけではないのです。

これを書きながらいろいろ調べていたら中里桃子さんという方の婚活戦略とすごく似ているなと思いました。
出会いから1ヶ月でスピード婚した私の婚活レポート
自営業の方らしく、メソッドがしっかりまとまっていてよりビジネスライクです。(自分がこの方と違う点は、自己分析が冷静にできていれば婚活コンサルは不要派です。ありのまま勝負ではなく、自分も求める相手もより高みを目指す人は利用するといいのかもしれません。)

就活と似ているところ、違うところ

2者マッチングという点で、多くの社会人女子が経ている就活と似ている点は多いと思います。違うところは、背伸びしすぎるとあとあと破綻しやすいことに注意が必要な点でしょうか。就活で背伸びしたらそのままそれぞれのペースで背を伸ばし続ければキャリアアップになってよいですが、婚活でそれをやるとプライベートの自分が疲れるし、やりすぎれば詐欺です。うまくいかない場合は過度な自己評価が相手の期待値を上げ首を締めている可能性があるので、自己評価とともに相手に求める条件を見直したりのチューニングが必要だなと思いました(東京タラレバ娘を読みながら)。

結果的には、恋愛と結婚は別物っていうのが一番しっくりきて、私達の場合は、出会いの時点で自分も相手も恋愛脳から一歩引いていたことが結婚後の居心地のよい関係につながっているかもしれません。むしろ結婚したあとの方が、彼氏彼女感のある関係性になっている気すらします。2014年に結婚してからは6年が過ぎました。これからも仲良く暮らしていきたいですね。

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