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㊵Le temps d'aimer (愛する時)

2年前に私がメインに扱っているアクセサリー作家さんの紹介冊子を作りました。

そこに、作家さんから聞いたピエロとコロンビンの悲恋物語を入れました。

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孤児だったピエロと羊飼いの娘コロンビンは幼馴染の恋人同士。
将来を夢見た二人でしたが、
周囲に反対され秘密の場所で毎夜デートを重ねます。

まるで月に行って見てきたかのように語り、音楽を奏でるピエロ。

コロンビンが無理やり親の決めた相手と結婚させられそうになった時、
二人は魔女の助けを借り、
意を決して、月に逃避行します。

しかし、辿り着いた月は空気も水もない砂漠のようなところ。
二人はたちどころに死んでしまうのです。

お伽噺なのか、
現実を暗喩しているのか、

この悲恋物語は彼女の創作意欲を掻き立てたようです。

夢見心地のコロンビンの表情を良くとらえた作品があります。

そういえばフランス人の友人に

シンデレラの「その後」のストーリーを歌った
Téléphone(テレフォン)というバンドの曲を教えてもらったことがあります。

Cendrillon(シンデレラ)

白馬の王子様と結婚した後、
歳をとるにつれて不幸が重なり
アル中になったシンデレラが最後は救急車の中で人生を終える、、、

「人生そう単純にはいかない」、古今東西、それは確かにそうです。

でも、敢えてシンデレラというラッキーのシンボル的キャラクターを
めでたしめでたしでは終わらせず、アイロニカルにその後を強調して、
といって、重くはせず、あくまでも「軽快に」エンターテイメントにする、
というのが、フランス流かな。

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