見出し画像

(66)86歳おめでとう!

2月11日でリア・スタンが86歳の誕生日を迎えました。

(※リア・スタンとは私が主力商品として扱っているコスチュームジュエリーのクリエーターです)
makipatricia.blog.fc2.com/blog-entry-74.html

画像1

(リア・スタンの仕事場で)

最近、90歳を超えてスポーツインストラクターをしていらっしゃる女性が話題になっていますが、
86歳で今なお創作活動を続けているリア・スタンも負けず劣らずのエネルギーの持ち主です。

画像2

(別冊太陽 コスチュームジュエリーより)

リアとフェルナン夫妻の長男セルジュと私は同じ年なので、ほぼ母親と言っていい年代にも拘わらず、
数年前まで地元の5キロマラソンに参加し、仕事で使うエクセルも、私より自由自在に操作している
あの若さの秘訣は一体なんなのでしょう。

その生命力が1950年代後半からの長いキャリアの中で生み出された作品群に投影され、
コレクター達の収集熱と共鳴しあっているのは、リア本人とお客様双方と直接向きあう立場の私自身が一番実感しています。

エタニティ、永遠の輝きを放つ宝石を施すジュエリーより格下にみられがちなコスチュームジュエリーですが、
リア・スタンをはじめ、コスチュームジュエリーの作家たちは、素材の多様性・可変性を有利に使い、大胆且つ自由な発想で作品に時代を反映させ、そのファン達を魅了してきました。
特に50年代から70年代の意匠性の高い作品との出会いは実に知識欲・好奇心を掻き立ててくれます。
まだアクセサリーを身に付ける年代ではなかったにしろ、その時代を子供ながらも傍らで観ていた私にとって、良き時代の息吹を感じられる興味深い作業でもあります。
(以下の写真は私が買付けたコスチュームジュエリーです。ラクロアのイヤリング以外はすべて売れてしまって手元にはありません)

画像13

画像14

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

コスチュームジュエリーにご興味がある方はこの本がお勧めですので機会があったら手に取ってみてくださいね。
リア・スタンも中に紹介されています。

画像11

パリ出張に持参し、彼女にこの本を見せたとき、是非自分用に一冊欲しいと言われ、既に入手してあるのですが、
コロナ禍で渡仏が叶わずまだ手渡せていません。

自分がシャネル、スキャパレリ、ハスケルと同じように紹介されていることに喜び、頁をパラパラとめくりながら
「この中で生きてて現役で活動してるのは私達だけね」といたずらっぽく笑っていた笑顔が忘れられません。

画像12

(お寿司が大好きなリア・フェルナン夫妻とパリの彼らの自宅近くの日本食レストランで)

本日のおまけ~ちょっとした幸せ (59)HARのヴィンテージ・ブローチ

画像13

いつも仕入れに行くヴィンテージ物を扱う店で一目惚れしてしまったHARの占い師のブローチ。
水晶を持ってなにやら呪文を唱えているような神秘的な様相に惹かれました。
制作年が私の生まれ年ということにもビビビッと来ました。
販売するわけでもなく、かといって頻繁に着用できるデザインでもないので、パソコンの横でオブジェよろしく鎮座している彼ですが、定期的に私に仕事へのエネルギーをチャージしてくれている気がしています。(笑)

画像14

(別冊太陽 コスチュームジュエリーより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?