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急にスナックで働く

タイトルの通りです。
自宅近くの昔からあるスナックのドアに
アルバイト募集の貼り紙が貼られているのに気付きました。

「週一回からOK、まずはお電話下さい」
とのことなので、電話しました。面白そう。
この時点で私の中では勝手に皿洗いや雑用を募っていると解釈していたのですが、
蓋を開けたらゴリゴリのホステスさん募集でした。

ママからは開口一番実務経験を問われました。
一切無いのです。ごめんなさい。
即戦力を欲していらっしゃるのか。
これは無理ぃ〜と諦めようとしたら
「まず会ってお話しましょう!」
と言っていただき、翌日面接の機会を得た次第です。

面接の日は、会社帰りの姿そのままで特攻しました。
私の顔面?体型?雰囲気?でママから
「とってもお酒強そうね!どのくらい飲めるのかしら?」
と仰っていただけました。初対面の方からよく言われます。が、しかしですよ。
「体質で一切飲めません。申し訳ありません。」
とバッサリ事実を伝え、同時に消えたくなりました。

「アッ…フォン…、一滴も無理?」
と上品なママが『マジかコイツ』みたいなリアクションしているのは俯瞰すると面白かったです。
でも確実に目の前のご婦人を悩ませているのは私自身なのであります。どうしたものか。

実務未経験
飲酒無理
人見知り
無口

下二つはお伝えしておりません。
でも冷やかしではないのです。謎のやる気だけある顔圧が強い女。それが私の持てる全て。
あとはママの判断に委ねようと黙っていたら
何故か採用されました。
恐らく、よほど人手が足りなく困っていらしたのでしょう。
都内ですが駅から離れた住宅街近くにポツンと佇む激渋スナック。応募者も少なそうです。

とんとん拍子に採用していただき、
まずは慣れるまで週一回勤務となりました。
私は飲酒できないながらも、
飲み会で人が楽しそうに過ごしている雰囲気は好きなのです。
人生何が起こるか分かりません。
40歳を過ぎ、何も知らない世界で一から働けるとは。
アルバイトとはいえ責任もってお勤めいたします。

時々、スナックでの面白エピソードを綴ります。
私の第二の職場は、大人の社交場憧れのスナック。
この先どうなることでしょう。

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