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小声コラム#43 日曜の昼下がり

ぜんぶまっさらにしたような空の色
やすみの歩き方をした朗らかな人々を見て

ただ見ていただけで、泣き出しそうな気配がした。

それまでずっと何かを待っていたような、
小さな部屋から眺めては、何かを探していたような。

街を見渡せば、そこにあった気がした。

さっき読んだエッセイの言葉に太陽が反射して、
ここにいたよと光っているせいだろうか。

もうずいぶん昔のようで、心から消えていたみたい

好きな人がいたこと。
大切な場所があったこと。
もう二度とってこともたくさんあっただろう。

だけれど、こんなに晴れ渡った昼下がり。

ちょっとだけ終わりに照らされて、
ちょっとだけ終わりを照らして

今を一緒にいるんだと思った昼下がり。

#43 日曜の昼下がり

個人的なコロナ禍の終息についてを記したく
(日曜の昼下がり 2023.04.07)

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