小声コラム#38 破壊の過去と縁

どうしようもない環境を変えるために、
ぶつかるように新しいことに
取り組んでいた時期があります。

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モチベーションは、なんとか現状を壊すことで
焦りや不安をエネルギーに変えていたんだと思います。

でも、どれもやり切った感触はなくて
何にも変えられないなんだなと、
たくさん失望ました。

なんだか最近は、
鬱屈としたものは相変わらずとしても
そういった爆発的な感情は落ち着いていました。

そしたら不思議なもので、
当時自分が望んだ仕事や、
自分がやりたかったことに似たプロジェクトを
手伝ってほしいと、声をかけていただく機会が増えました。

皮肉な見方をすれば、
どうしてもう切望していないタイミンで..と
思うこともあるけれど
きっとそういう流れみたいなのがあるんだろうなと、
経験したことでひとつの学びになった気がします。

よく、人生に無駄なことはないと言われますが
すこし不十分なのかもしれないと思います。

自分が取り組んだことを、誰かが知っていてくれると
無駄じゃなかったと思える瞬間がくる確率が高まる。
そんな感じじゃないかなぁと思うのです。

僕は弱い人間なので、
ひとりで突き抜けることは難しい。
すぐ落ち込んでしまうし。
そんなときに手を差し伸べてくれる人がいてはじめて、
なんとかしたかった環境を変えられるんだと思います。

諦めといえばそうかもしれません。
だからこそ、手を差し伸べてくれた方には応えたいなと
とても普通のことを思うのです。

人脈という言葉は好きではないのですが
縁という言葉なら、信じたいなと思います。

でも相変わらず、縁結びは下手なままです。

#38  破壊の過去と縁