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日本人が今 英語スピーキング力をつけるべき理由3/6:スピーキング教育 後進国の日本

こんにちは。
元アメリカ大学スピーチ講師、現英語スピーキングコーチの高橋です。
初めての方はこちらから(自己紹介):

月木に、英語中級(TOEIC500~)の方向けの、スピーキング・プレゼン力アップの記事を書いています。

さて 今日は理由の3つめです。(1つめ2つめはこちら)
それは何を隠そう、英語スピーキング教育が日本では遅れているからです。
というか、公立の小学校~高校で、どんな風に話せば通じるのか、教えてもらったことが、ありますか。

話すことって、暗記したことを、そのまま言うのではなくて、自分の頭で考え、意見を持って、それを例もつけて、聴衆を納得させられるように(あるいは反対意見の人も、同感するように)話せる力がある、ということです。

確かに、必要な単語、文法、言い回しなどの暗記は必要かもしれません。
しかし、見て居るとそれらの暗記に時間がたくさん費やされ、テストされて、問題を客観的に見て、自分の意見を構築し、それをわかりやすく述べられるように、指導してもらえていないようなんです。

また、話す時、誤って伝わらないように、発音矯正も十分になされていないようだし、
(workがwalkに聞こえてしまうのでは意味が違います)、声や体が緊張で震えたり、言いたいことを忘れて言えなくなってしまったりするのを、どうやって止めたらいいのかということも、具体的に、教えてもらっていないようです(私は、お教えしていますが。)

よく場数をこなせばいい、とか聞きますが、どこをどのようにして、上のことを止めていくのか、(私には具体的なノウハウがあります。)そこを学校で、具体的な指示と共に、直していき、また色々ある緊張の原因を見つけて 取りながら、練習できる機会があるでしょうか。

小学生の時から、そんな練習を積んできたら、将来は違うと思いませんか。
海外に留学したり、例えば姉妹校の外国の同年代の生徒さん達と意見交換したりするときに、話せるのが、そんなことができる日本の学生さんなのです。

私は留学希望者が集まるIELTSやTOEFLの予備校でも教えていますが、その際の4技能(テストにある読む、聞く、書く、話す)のうち、最後に皆さんが苦労されているのが、スピーキングなのです。

「そもそも スピーキングをどうやって練習したらいいのかさえ わからない。」、という声をよく聞きます。
当たり前です。今まで学校で教えてもらっていないのですから。発音も、学校で正しく指導してくれないので、自己流だったり、日本語のような発音で今まで発音されてきた、という方も少なくはありません。

私も実はそうでした。
日本で中学から英語をしてきて、スピーキングはいつも悩みの種でした。大学時代に英検1級の2次に4回落ちています。

同時通訳者養成学校にも通い、自分なりに努力してきたつもりでしたが、どうしても合格できませんでした。あまりにも落ちるので、英語の勉強をやめようかとまで、思い悩んだぐらいでした。

やめる前に、同じ難度の別のテストを、というわけで、受験した通訳案内業に合格し、英語は続けることにした物の、どうやって勉強したらいいかは 謎のままでした。(面白いことに、英検を意識せず、英語の基礎力をつけていたら、アメリカから帰国して、一回で英検はすんなり受かりました。)

意を決して、アメリカ留学して、
べそをかきながら、大学院のディスカッションクラスで悩んで、家で練習を繰り返し、やっとのことで、話しに入れるようになり、学会発表できるようになり。。。しまいには、スピーチを教えられるように大学から任されるようになりました。

いったんできるようになると、どんどん面白くなって、更に研鑽したので、言いたいことが言えるように、入りたいタイミングでディスカッションに入り話せるように、なっていました。

諸事情で、アメリカの教授にはならず、日本に帰ってきましたが、学校の英語教育が旧態依然としているのには、驚くばかりです。特にスピーキング教育は、遅遅として進んでいません。

なので、若い皆さん、お仕事で英語スピーキング力が必要な社会人の皆さん、自分の作品を説明したり紹介したりされたいアーティストの皆さん、
どこでスピーキング力をつけられているのかなあ、その方法は効果的なのかしらと心配になってしまうのです。

私はアメリカに18年いましたが、そんなに長い年限、あのぐらいの努力を毎日続けなくても、要点を押さえ、学校教育にスピーキング教育が盛り込まれていったら、学校を出るだけで、英語スピーキング力はつくと思うのです。

でも、そんな風にはなっていないし、これから何年かかったら、そうなれるのか、残念ですが、はなはだ心許ないのです。
(日本人の英語レベルは4技能で、アジア29カ国のうち、26位です。朝日新聞による。)

だから政府の学校教育改革を待たずに、皆さんが自ら スピーキング力を有効につけていく努力をされたらいいと思うのです。賃金も教育レベルも下がっている日本に頼らず、英語で世界に出て、海外の会社や大学で、世界レベルの力をつけて、全世界で活躍、仕事ができる人材が増えてくることを、願ってやみません。

その一助に私のサポートやプログラムが役立てば、幸いです。
今日はここまでです。
お読みくださり、ありがとうございました。


よろしければサポート御願い致します。いただいた費用は、私の研鑽費、そして日本の英語スピーキング教育改革に使わせていただきます。