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英語スピーキング力をつけたかったら 日本語力をアップする④:話す力(最終回-1)

こんにちは。

中級以上の方向け 英語スピーキングコーチの高橋です。
以前は米国の大学でスピーチを教えていました。
初めての方は、こちらから(自己紹介):

今まで、初級の方から英語スピーキング力アップに大切だと思う、日本語力を、4技能(読む、書く、聞く、話す)に関して、4回に分けて、書いてきました。今回で最終回の4回目です。そして取り上げるのは、話す力

以前の記事に関しては以下をご参照ください。
読む力
書く力
聞く力

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1力一杯、書いていきますので、長くなりがちです。数回に分けて読まれる方向けに、各段落に番号を、つけますね。途中まで読まれたら、その番号のところに、次に帰っていらしてくださいね。

2日本語でもできないことは、英語でだってできません。最近、「話す」に関して思っていること。日本人が、大きな声が出せなくなっているということです。どこでそれを感じるかというと、合唱コンクールなどの歌声。そして実際に大学生以下の年の方達を教えてみた時。音読してもらうと、グループでの声が、私一人の声よりも 小さかったりします。

3.これは英語を話す時に、絶対的に不利。なぜなら、既に英語ネイティブは、発話の時、腹式呼吸になっているからです。
声が体の深いところから出て響いているのに、加え、大きな声を出すように、はっきり聞こえるように、言われて育ってきます(米国では)。日本では、声が大きいと叱られるのに、米国では、「もっと聞こえる声で、はっきり話しなさい。」と言われることが、多いのです。発音はあっているのに、声が小さくて、評価されないの、残念ではないですか(過去の受講生さんにも、いらっしゃいました。)

4.英語に比べて、日本語は胸から上の方だけの空気で、話せるので
そのままだと、英語を話した時のダイナミックさが出ないのです。音楽をしている、という方に指摘されたのですが、私が日本語から英語に変ると、発声法も自然に 腹式呼吸になっているようです。

5.腹式呼吸にしようと、思ったのではなくて、ネイティブの真似をしているうちに、そうなったのでしょうね。それから、子どもの時、バレエをしていたのですが、その時に腹式呼吸を習っています。止まってポーズを取っている時に、胸式呼吸だと、息をするたびに、肩が上下動して、見ていて美しくないからです。あなたが、バレエをしていなくても、だから早道は、意図的に腹式呼吸で英語を話すことです。(腹式呼吸にするやり方は、色々なところで出ていますから、検索なさってみてください。)
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6.息の量が少ないだけではなく、今日日(きょうび)の若い方達(大学生以下)、声が薄い、小さいと感じるのです。(まあ コロナ対策をして、私も生徒さんもマスクをしている場面なのです。それでも 私の声が格段に大きいのです。)

7.大声を出すような場面が日常生活から、消えているのでしょうか。遊び方もゲームなど、声を出さなくてよくなりました。体が痩せて、貧弱になってきたのでしょうか。若い方達、体の厚みがないなと、感じるのです。喉も細くなって、肺も小さくなって、大きな声が出ないのかもしれません。

8.声を出さなくても、ネット上でコミュニケーションが取れるので、話す練習ができなくなってきたのかもしれませんね。

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9.次に気になるのは、女性の高い声です。日本に生まれて、海外に出たことがない方には、ぴんと来ないかもしれないのですが、日本女性の声(好まれる声)は、高いのです。例えば、米国人女性に比べて(好まれる声)。

10.これは、どんな女性が女性らしい、と思われるかにもよります。甲高い声を出すのは、年齢の下の人達ではないでしょうか。外見も若く、若く。。。という傾向があり、日本では声も高い物が好まれるのでは、と思います。いわゆる、もて声というのを聞いていると、高いなあと思います。公共のアナウンスの声も、高いですね。

11.英語がうまく響くのは、アルトぐらいの声の方がやりやすいです。あまり声が高すぎると、相手から真剣に見てもらえない時もあります。まあ 生まれつき高い、のなら、それは個性ですが、高い声から、アルトの声まで、幅広く好まれる、という訳ではないようですね、日本。長い間、英語を話していたら、だんだん私の声も下がってきました。

12.アルトや中音域の声には、聞いていて信頼感が伴います。では、生まれつきソプラノ、あるいはテノールの声の方はどうすれば、いいのか。話す内容で、補われたらいいかと思います。専門性を発揮して、内容を聞き易く整理されたらよいかと。

13.例として、アルトの声のカリスマ主婦、マーサ スチュワートと、クッキー界の女王、ジュリア アッシャーの声を載せておきます:
●マーサ:カボチャを使ったレシピの御紹介:https://video.search.yahoo.com/search/video;_ylt=Awr9Ik.SaDlhZBwAtxFXNyoA;_ylu=Y29sbwNncTEEcG9zAzEEdnRpZAMEc2VjA3BpdnM-?p=marthastewart&fr2=piv-web&fr=yhs-invalid#id=46&vid=688605722b7d8d7402fc3b1e10a95760&action=view

●ジュリア:クッキーを作っているところ(早口です、11年前の物ですが今もこんな感じで、話されています。)
https://video.search.yahoo.com/search/video;_ylt=Awr9NVWZaDlhH20Anqb7w8QF;_ylu=c2VjA3NlYXJjaAR2dGlkAw--;_ylc=X1MDOTY3ODEzMDcEX3IDMgRhY3RuA2NsawRjc3JjcHZpZANON0JQV2pFd0xqSlBfUGs4V3VjVmF3TDhNVEkyTGdBQUFBQThTaHBOBGZyA3locy1pbnZhbGlkBGZyMgNzYS1ncARncHJpZANMUTNpRWFIV1JVdVV2TTBVU0xNUktBBG5fcnNsdAM2MARuX3N1Z2cDMTAEb3JpZ2luA3ZpZGVvLnNlYXJjaC55YWhvby5jb20EcG9zAzAEcHFzdHIDBHBxc3RybAMEcXN0cmwDMTcEcXVlcnkDSnVsaWElMjBNJTIwVXNoZXIEdF9zdG1wAzE2MzExNTI0MTg-?p=Julia+M+Usher&ei=UTF-8&fr2=p%3As%2Cv%3Av%2Cm%3Asa&fr=yhs-invalid#id=43&vid=bb6f4322ccb6d15b04f567a6cd467c24&action=view

どうでしたか。聴き易くないですか。

14.ただ話すではなくて、インパクトのある声を出すのも、プレゼンでは大切ですので、腹式呼吸や大きな声を出すことも、私はご指導しています。
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15.実際に声を出しながら、練習するのも大事ですし、複数で話している時に、その合間を縫って、話しに入れたりするのも、大事です。そして それができるためには、似たような場面での、練習がいります。

16.お仕事場や趣味の会などで、多人数の話しに入る、という練習をされればいいのですが、そんな場は、あなたの周りにあるでしょうか。あれば、それを十二分に使って、練習されてみてください。問題はない場合なんです。

17.でも大丈夫。そんなところに入っていけばいいんです。趣味の会で、外国人がたくさん入っていて、英語でやり取りしているところ、ないですか。ネット上でもいいのです。フェイスブックのグループとか(検索、趣味の内容を英語でかければ出てきます。)そこに入ってみましょう。

18.複数の人達が話している(=ネット上だったら、意見交換を書くことでしている)場に、入ってみるのです。ご自分の意見を書込んでみるのです。これは、話すよりも大分楽です。目の前に実際の人達がいないので、①必ずしも、会話に加わらなくても目立たないし、②言うことを、調べたりしてから書き込めるからです。(英文法が?と思ったら、それも調べてからで大丈夫。)

19.こうすることで、話しの輪に入る時に必要な、話す内容、は手にはいりました。次は、話しに入るタイミングなのですが、書込むタイプなら、これも、ご自分が入りたい時でOKなので、楽です。それに対してコメントが返ってきたりしますから、楽しいですね。

20.そう、会話の基本って、相手がある、ことなのです。それが複数になると、相手が一人の時より、余分にしなければいけないことがあるので(複数の人が一緒に話し出したら、どうやってそこに入って、話す権利を得るか等)練習が必要ですが、具体的にする方法があります(私のプログラムではそれを提供しています。)

21.少し長くなってきたので、今回はここまでにして、次は相手が一人の時について、また実際に人が前に居る場合(チャットやネット上の書き込みではなく)について、書いていきます。

22.今回はこれでおしまいです。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。使った写真ですが、やはり会話は相手があるもの、ということで、色々な人種の人達を出してみました。相手を見ているだけより、お話しできた方が、より楽しい、と思います。



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