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消耗と充填

私の仕事の一つに、お客様対応における何らかの判断をすることがある。判断するようなことが何ひとつない日もあれば、その逆もしかり。
その日は休み明けなのもあって、いったいAなのかBなのか、次から次へと持ち込まれるそれらのことをミーティングの合間に、時にはその最中にせわしなく考えた。

「考える」は脳のエネルギーをずいぶんと消費する。特にその日は他部門との調整をし、更に情報を得ながら考える必要もあって、「消耗」という言葉がピッタリの1日となった。喋りかけられても生返事若しくは不機嫌な私を察し、パートナーはテイクアウトを買ってきてくれた。大好きなシーフードイタリアンのお店の品々でなかなか豪勢な夕飯。

それでも完全にすり減ってしまったエネルギーはなかなか回復せず、どんよりとした気持ちで就寝時間を迎えたのだった。。過度な労働はQOLをつくづく悪化させる。

そんな私を癒してくれたのが、親、多忙につき、心行くまでYoutubeをみてめちゃくちゃご機嫌だった娘。何故かコアラのようにあおむけになった私の上にうつ伏せで寝たがり、そして寝た。

グッスリ寝たらお腹からおろそう、そう思ったものの娘の重みはやさぐれた心には染み入り、擦り減った部分を補ってくれているように思えて、結局、結構な長い時間、そうしていた。

子どもがいるって本当にいいな、と感じる瞬間。いなかった時、いったいどうしていたんだろうと訝しく思いながら。

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