【いのちのリレー】出産について①


出産から1年ちょっとが経ちました。

振り返ると、出産って分からないことが多すぎて、経験して初めて知ることが多かったです。

経験した人から話を聞くことはあるけど、話だけだとどうしても断片的な情報でしかありません。


全てを経験してみて「こんなにきついのにそれを叫ばずに、当たり前のように耐えて過ごしている世の中の全てのお母さんはすごい」という感情が湧き上がってきたぐらいです。


月並みな言葉かもしれないけど、本当にすごいと思います。

新しい命の誕生は決して、当たり前に誰もが望めば出来ることではありません。

妊娠したから必ず生まれてこれる訳ではないし、誕生前も誕生後も予期しない出来事だっていっぱいあります。



産後から一年以上が経ち、もう既に覚えていない事もあったりしますが、私の出産体験記を綴っておこうと思います。

あくまで出産は人それぞれ!なので、イメージだけでも伝われば嬉しいです。






はじめに。
私のお産は予定帝王切開でした。

赤ちゃんが産後すぐに手術をしなければいけない関係で、病気判明と共に自然分娩でなく帝王切開になる旨を伝えられました。

もともと自然分娩を希望していましたが、理由を聞くと受け入れるしかありませんでした。



予定帝王切開は予め、手術日が定められます。
私は1ヶ月前ぐらいの時点でも定まっておらず、ちょうど年内?年明け?と年を跨ぐかどうかも分からないタイミングでした。

生まれてすぐ赤ちゃんの手術を担当してくださる先生の調整もあり、ようやく出産予定日が決まったのは生まれる2週間前ぐらい。


我が子の誕生日が事前に決まるというのは何とも不思議な感覚ですが、前もって焦らずに心の準備が出来ることは予定帝王切開のメリットだと思います。



私の場合は、赤ちゃんがお腹にいる時に病気が分かってから予定していた通りにはいかず、変更や変化を余儀なくされる事が多々ありました。


自分で選んだ産院での出産を望んでいましたが、紹介された総合病院に途中から変更したこと。


強い薬を飲んで赤ちゃんの病気の予防治療を行っていたので、肌荒れや頬の紅潮などの副作用にも悩まされたこと。

(結構分かりやすく顔にニキビや吹出物が出来て、実は人に会うのも億劫になっていました。産後も薬は飲んでましたが、お陰様で肌は復活しました。良かった...)



そして「無事に生まれてこれるかどうか分からない」と言われてずっと不安を抱えていたので、周囲に妊娠を伝えられず内にこもっていた期間もありました。

憧れていた「マタニティライフ」の穏やかなイメージとは全くかけ離れていました。



脅す訳ではありませんが、妊娠中は本当に何があるか分かりません。一般的に「安定期」と言われる期間に病気が判明した私にとって、気持ち的には真逆の「不安定期」に突入した気分でした。


予期しない出来事が続いたけれど、全て受け入れられたのは「赤ちゃんの命には替えられない」と思ったからです。

女の子?男の子?とそれまで気にしていた性別を気にする余裕もないぐらい、「とにかく無事に生まれてくれたら」という思いしか芽生えませんでした。



突然の病気判明から、コロナ禍の入院、強い薬の副作用。
沢山の試練を乗り越えながら、母になる前から私を強い気持ちでいさせてくれたのは他の誰でもない、お腹の中にいた赤ちゃんです。


出産前日から当日のレポートは②、③に分けて書いていきます。

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