GW2022

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Perch.のお手紙 #100
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3年ぶりののびのびとしたGW。
街も人も賑わって、軽やかな雰囲気にリラックスします。

今週末はこの2年間で、繰り返し訪れた山のお家に来ています。

妹ようちゃんの勤める会社が持っている山中湖畔の森の中にある小さな別荘は、東京からちょうど良い距離で、食材とビールとワインをたくさん詰め込んだ車を飛ばして、誰とも会わずにエスケイプできるコロナ禍の救いの場所でした。

今回は長野から両親も集合して、昨日は前庭でわいわいと夜ごはんを。

小さな頃は、毎週の様にキャンプに出かけていた我が家。

キャンプシーズンのスタートは、毎年ゴールデンウィークと決まっていて、私たち家族は今でも、ゴールデンウィークの前になるとどこかに出かけたくってそわそわとする、春の動物たちのようになります。


気温の下がる山の夜、父が、昔も今もあっといまにつけてくれる焚火。

いつかのゴールデンウィークのキャンプで、雪が降ったことがあったねぇ、という話になりました。

あまりに寒くって、みんなでフードを被って寝た夜に、ようちゃんが赤ちゃんみたいでかわいかったんだよね、と話す母。

ゴールデンウィークの宿題に書いたその時のようちゃんの日記には「キャンプに行ったらとっても寒くて、みんなでフードを被って寝ようとしたら、お母さんが赤ちゃんみたいでかわいいね、と言いました。」と書かれていたそう。

私たちがすっかり忘れてしまった私たちの記憶。

私の記憶している人生と、私を記憶している人生は、交わりながら、実はいつも別々のものであるのだな、と焚火の灯に照らされながら考えたのでした。