バロメーター

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Perch.のお手紙 #105

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先週末は「東京蚤の市」に参加させて頂きました。

3年ぶりの開催で、主催の手紙舎さんのことを思うと準備の段階からちょっとグッと来てしまう様な思いで過ごしました。


さすが、というか、みなさん心待ちになさっていたんだなぁ、ということがひしひしと伝わる大盛況な開催となって、私たちも信じられないくらいたくさんたくさん唐揚げを揚げました。


短い期間にスタッフみんなが会して同じ目標に向かってわいわいと身体を動かして挑むので、私の中では「チームビルディング」としての位置づけでも参加しているイベント。


たくさんのお客様が次々にいらっしゃって、スタッフ一人当たりの役割が大きくなるので、いつもは前面に出ないようなスタッフにも活躍の場所があって、チームのために何が出来るか、ということを考えて判断して行動するまでが、早い時間のサイクルで求められます。


意外な役割を見つけたり、意外な才能を見つけたり、いつも感謝しあいながら働いているけれど、蚤の市の前後では、ちょっとそれまでのチームの感じと毎回違って来るのがいいな、と思いながら眺めています。



私がチームのヘルシーさを測っているバロメーターが一つあります。


それは「とりあえずやってみよう。」という一言。


この言葉、私たちのチームの仕事の中では本当によく聞く言葉です。


新しいことに取り組むとき、かつては完璧を求めて随分長く準備をしたし、どんなところで躓きそうか色々な可能性をあーでもない、こーでもない、と考えたものでした。


けれども色々と経験をしてみて、最初から完璧な計画はないし、うまくいくものもあればいかないものもあってそれは当然。うまくいかなければ、どうしたらうまくいくのかまた考えればいいのだし、その時はその時、やってみないとより良い方法も、問題点もわからない。 とりあえず、やってみよう!


という訳なのです。


「じゃあとりあえずこれで!」「なのでとりあえずこれでやってみますね!」「ま、とりあえずやってみましょう!」。


アトリエにいると自分が言うものも含めて、日に何度も聞こえてくるフレーズです。


逆にこのフレーズが聞こえなかったり、誰かの「とりあえずやってみよう!」に良い反応が出てこないときは、誰かが疲れすぎていたり、負担が大きすぎたり、何らかの不安や不満があって、チームやメンバーがあまりヘルシーでない状態。


みんなが笑顔で「とりあえずやってみよう!」と言い合えるチームでこれからもありたいな、と改めて考えた、東京蚤の市の週末でした。