「横山陸人」でい続けてくれてありがとうね。【選手紹介】
マリーンズを好きになって3ヶ月未満、推しは和田康士朗選手です!(定期)
マリーンズファンの大先輩が書く記事に触発され、ニワカもニワカではありますが選手紹介記事なんぞ……書いちゃおうかなと思います。
記念すべき第1回目は、中継ぎとして実力上昇中の横山陸人投手について、私が感動した点をお伝えします!
プレースタイル
まず軽~~~~~く簡単なプロフィールです。
・横山陸人(よこやま りくと)
・2001年8月5日生まれ
・180cm / 90kg
・右投げ / 右打ち
・投手(サイドスロー、中継ぎ)
・東京都江戸川区出身 ※ただし出生は静岡市
・一色中~専大松戸高~千葉ロッテ(5年目)
愛称は色々あるようですが、私は「よこりく」と呼んでいます。
「りっくん」だと後輩の菊地吏玖投手とも被りそうですし、「よこ」はファンというより仲間内で使ってほしい(?)
中3では全国大会で準優勝を果たしています。先日のマリラジ(Marines Monday Radio)で「中学の時はスーパーだった」と言っていたのはあながち誇張ではないらしい。
高校は県大会4回戦で負けていますが、2019年のドラフト会議では4位指名で千葉ロッテマリーンズに入団しました。
……というか私、今まで同期がどうとかって気にしたことなかったんですけど、2019年のドラフト指名メンバーを調べたらとんでもなかったです。
1位:佐々木 朗希(言うまでもなくスーパーピッチャー)
2位:佐藤 都志也(今季の球宴MVP、まごうことなき打てるキャッチャー)
3位:髙部 瑛斗(あの登場曲がかかった時の安心感ったらない)
この次に指名がきたのかぁ……すっごいな(語彙喪失)
去年はアジアプロ野球チャンピオンシップの日本代表にも選ばれて1イニング投げているようですし、選手成績も見るからに伸びています。
私の感覚抜きにしても間違いなく今後目の離せない選手だと思ってます!
ですよね有識者の皆さま!(自信がない)
体が資本、を地でいく
防御率など結果に関わるもの以外の数字で、彼の頑張りが如実に出ているのは何たって「大きさ」です。
2020年 179cm / 76kg
2021年 179cm / 86kg
2022年 179cm / 86kg
2023年 180cm / 90kg
ご覧ください。プロ入団後から1年で10kg増やしていますし、トータルだと15kg近く上げてきています。
増量後の動画は後で貼り付けますが、高校時代はこんな感じ。普通にスリムなピッチャー君でした。
過去の記事を読み漁っても、成長の秘訣を聞かれたよこりくは体づくりを挙げることが多いんですよね。よっぽど頑張ったのかなあと思います。
その一環として行ったであろう食トレの成果が出たのか(?)
2024年1月22日に放送された有吉ゼミのデカ盛りグルメ企画で、まっすー(益田直也選手)と一緒に野球界初の完食を遂げたようです。
※Youtubeにファン?の切り抜きがちょこっとあるので「横山陸人 大食い」とかで検索すると可愛さで打ちのめされます。ご注意を。
とはいえです。
(原因が違うとはいえ)2年で10kg太った経験がある者から言わせてもらうと、短期間の体重増って相当キツイです。
だって、もはや今までの体重でコメ袋10kg持って動くようなものですよ?
私の場合、今まで普通に行っていた日常の動き1つ1つをこなすのがとにかく大変でした。
でもアスリートは、その状態で現状維持どころか今以上のパフォーマンスを求められるんですよね?いやいや無理無理。
それでもよこりくは、しっかり食べて相当動いて、ウエイトとか走り込みとか、地道に身体をつくっていった。すごいなあ。
結果、よこりくはサイドスローにあるまじき実力をゲットしていきます。
パワー系サイドスロー
配信の解説を聞いていると、よこりくについて「力で押した」という表現をよく耳にします。
確かに、スカウト担当者も球威に目をつけていたようです。
まあでも、ピッチャーって三振系or打ち取らせる系でしょ?よこりくは速球で三振タイプなだけでしょ?
と安易に考えていた私、甘い。
サイドスローには、オーバースロー(一般にイメージされる投球フォーム)よりも球速が出しづらいという大きなデメリットがあるそうです。
マジか。めっちゃデメリットじゃん。
ただ、よこりくはメリット・デメリットを考えてサイドスローになったわけではないと発言しています。
子どもの頃からスリークオーター(オーバースローとサイドスローの間)気味で、高校時代の監督の指示で短期間アンダスローを試した結果、現在のサイドスローに落ち着いたそうです。
自然体に形成していったスタイルのため、サイドスローだからどうこうという考えは彼自身にはないようですが、とはいえ150km/h超えをバンバン出すのはどうやらすごいらしい。
というか、プロ経験者をして「力で押す」と言わしめるのであればスピードガン以上の何かがあるわけです。
もう動画を見てもらいましょう。ドカン。
変化球のキレとか、回転数とか、そのあたりはサッパリな私でも分かること。
とにかく球が重い。
この重さは……まあ、ひょろひょろ体型じゃ出せないわなと思います。
よく解説者さんは「良い変化球は良いストレートがあって初めて使い物になる」みたいなことをおっしゃるんですけど、よこりくってまさしくその道を順調に歩んでませんか???
ストレートで追い込まれた後に素人でも「変化球ですね~!」みたいな曲がり具合の投球されたら、それも先発じゃないぶん打者は目が慣れない中で打てってなったら――。
怖っ。
出会いって大きいよなあ
「縦社会って知ってる?」
オタクとして、ちょっとここは長く語らせてください。
今季の大活躍よこりくしか私は基本知らないんですけど、ちょっと前まではぐずぐずに打ち込まれたり、2軍からなかなか上がれなかったり、そういう時期があった様子。
そこからどうやって成長したのかなぁと私なりに考えたんです。
最初に挙げたフィジカル向上とか、諸先輩方から教わった変化球とか、そういった技術面での進歩は大前提。
プラス、メンタル面で良い出会いもあったんじゃないかな?というのが私の勝手な想像です。
その出会った人たちが、こちら。
※長いので全部見なくていいのですが、サンプリングと称してときどきカーソル動かしてみてください。びっくりするほどずっと3人一緒にいます。
真ん中のよこりくを挟んで、左は天さん(西村天裕投手)、右はさかもっちゃん(坂本光士郎投手)です。
天さんは2023年3月、さかもっちゃんは2022年7月にロッテへ移籍してきたので、3人が一緒に行動し始めたのは恐らくそれ以降。
(ちなみに天さんは、2019年ドラフト5位の福田光輝選手とトレードで入ったんだとか。何とも言えない人間模様……)
にもかかわらず、2023年8月7日公開(収録はそれより前)に3人で一生くっついて買い物してるってどういうこと?????しれっとお揃い買ってるのどういうこと????
翌年のお買い物企画のメンバーは4人で別行動してますよね?
そんでもってこの3人、よこりくだけ圧倒的に年の差開いてるんですよ……。
天さん→1993年生まれ
さかもっちゃん→1994年生まれ
よこりく→2001年生まれ
にもかかわらず(2回目)、よこりくの態度はびっくりするほどフランク。弟キャラっていうか……いや違う、タメだ。タメの感覚だど、こいつ。
よこりくは江戸川区出身のはずなのに緩めの関西弁使うのは、もしかして天さんが和歌山出身でさかもっちゃんが広島出身だからですか?????
ちなみにサブタイの「縦社会〜」はSNSネタ。
あまりにも先輩扱いされないさかもっちゃんが、よこりくに「縦社会って知ってる?」と返したことが由来だそうです。
私がSNSに疎いので元ネタを提示できないのですが、公式もマリラジで言及しているので事実と見て間違いありません。
でもね、彼が普通に礼儀を知らない子なのかというと決してそうではなく、個別インタビューではしっかり受け答えしていたり、他の選手には後輩らしく挨拶していたりします。
やればできる。しないだけ。
他にもTikTok用のダンスを一緒に踊ったり、天さんのヒーローインタビューを2人でベンチから見ていたり、3人揃わない時もよこりくが広報動画に上がる時は99.9%天さんorさかもっちゃんと一緒だったり。
どんだけ好きやねん。
あまりにも仲が良すぎて、まり~んずかん2024では唯一のトリオインタビューが8ページにわたって組まれています。
全部引用したいけど、買ってほしいから引用したくない微妙な乙女心……。
※槇も身内から借りてます
ただこれだけは言いたい。まり~んずかんの数あるインタビューでプライベート写真(しかも変顔)さらしてるのは君らだけだ!!!!!!
インタビューの本文を読んでいても、「弟とお兄ちゃんたち」じゃなく「お互いリスペクトしている友達」という印象が強いです。
こういう安心できるフラットな関係って、メンタルの安定にすごく大きくないですか?
交感神経を刺激するライバル的存在も必要なのかもしれないですけど、副交感神経を上げていくような、安心して一緒にいられる存在がいると、オンオフ切り替えて頑張れる、とか。
ありません?(2回目)(自信がない)
遠いレジェンドより近くのベテラン(※十分すごい)
2020年のインタビューでは先発への意欲も語っていたよこりくが、今や自他ともに認めるクローザー志望であるのが純粋に不思議でした。
佐々木朗希選手というモンスター級スターターがいるとはいえ、だから先発を諦めるのは違うような気もします。本人も当初から別物としてとらえていたようですし。
結局、いつの時点でそうなったのかは追い切れませんでしたが、まっすーの影響が大きかったのは間違いありません。
益田塾(まっすーの自主トレ)に入る以前のプロフィールでは「尊敬する選手」として色々な選手を挙げていたのに、最近はまっすーに統一されつつあります。
遠くから眺める偉大な先輩方もいいけれど、身近なベテランから受ける影響はやっぱり大きいのかなあと思います。
私の記事はいいからカジーのこれ読んでほしい……。(本音)
まっすーと言えば、澤村拓一投手と双璧を成してブルペンの雰囲気を良くしているベテランです。
試合中もブルペンから映像を見て「お前なら次、何を投げる?」みたいな会話をしているとか、親子かい。
こういう先輩って、「ほしいです!」って言ってもらえるものじゃないから、これもまた得難い出会いですよね。
彼は他でもない「横山陸人」だ!!!
「佐々木朗希の同期」じゃない
指揮官との出会いに恵まれたのは言うまでもありません。
プロ入り後の春季キャンプ、初めてのブルペン。投げている間も会見でも、みんなが佐々木朗希の投球に釘付け。
そんな中で、吉井監督(当時はコーチ)がわざわざ会見の最後に述べた言葉が全てを物語っていました。
「朗希はいい球を投げていました。ただ、隣で投げていた横山も凄いボールを投げていましたよ。それだけは最後に言わせてください」
泣ける……。
さっきのカジー記事(?)に一部始終がのっていますが、吉井監督は最初からリリーバーとしての才能を見出してたんですよね。
よこりくは朗希君のことをメディア各所で「マンガとかアニメとかゲームみたい」と表現しているので、本人が意識的に比較するということはなかったと思います。
でも、周りはどうしても「佐々木の同期」として見がちです。
そういう中でも吉井監督は「将来いいリリーバーになる横山」として育て続けてくれたんです。(きっと他のコーチ陣も)
本人の割り切りと大人たちのぶれないスタンスから、「佐々木が投げて横山が抑える」というロマンがファンの間にも生まれたんでしょうね。アツい……。
「益田2世」でもない
そもそもまっすーはサイドスローではなく、あくまでもサイドスロー気味のスリークオーターらしいです。確かに、まっすーに横投げってイメージはない。
が、上げた足を一瞬止めてから投げるところ、シンカーで決めてくるところなど全体を見ていくとやっぱり似ているんですよね。
まあ、よこりく本人が真似したって言ってるんだからそうなんですけど。
私生活まで真似しているとか言われちゃうと「年俸違うのに私服は大丈夫か……?」という別の心配が起きますけど。
(まっすーのファッション相場はマリンフェスタトークショーの4:24あたり参照。文字通り桁違い)
もちろん、まっすーのコピーを目指しているかと言えばもちろんそうじゃない。
たとえば、変化球。
まり~んずかんによると、現・バファローズのカスティーヨ投手からスライダーの投げ方を教わったんだそうです。
あと、これは真似るでは無理だなぁと思ったのがメンタルです。
いろいろ動画とかインタビュー記事を調べてみても、この子ってあまりギャップがない子なんです。先ほど引用したスカウトのコメントでもメンタルの強さが触れられています。
(吉井監督に言わせると、感情のムラをだいぶコントロールできるようになってきた、つまり以前は起伏があったようですが……。)
それって中継ぎの中でもクローザーとして本質的かつ絶対に必要な資質じゃないですか?
なんかもう、なるべくしてクローザーを目指している感がすごくないですか?
真似るところは真似しつつ、色んな人から色んなことを吸収して最終的にはまっすーを「継ぐ」のではなく「超える」。
師弟なんだけどライバル。ハァーこちらもアツい!!
「横山陸人」でいてくれてありがとう
天さんは今年5月に登録抹消されたため、3人のわちゃわちゃを見られないのは寂しいですが、さかもっちゃんがいてくれるのがせめてもの救い。
(さかもっちゃん、初球のすっぽぬけ死球だけはやめていただきたく……同学年として応援してるから……。)
さっきから何度も言いまくっていたマリラジの第9回。
公式が縦社会コンビに触れている、例の動画です。元はPodcastですが。
面白いところはいっぱいあるんですけど、私が1番じーんときたのは「もし野球選手じゃなかったら?」という質問。
学校の先生になって野球部の顧問したかった、というよこりくの発言に対するファンのメントがすごく良かったんです。
良い出会いについてはこの記事のほとんどを使って散々語りましたけど、よこりくって本当に人に愛されながら育ってきたんですね。考え始めると泣けてきます。
もちろん愛されるべきキャラクターではあるんですけど、そういう子をきちんと愛してくれる大人たちがいるっていうのが社会の希望過ぎる。
で、その続きで「じゃあ教え子たちが引退する時なんて声かける?」と聞かれたよこりくの答えが「お疲れさん!明日から楽しめ!」だったんです。
さかもっちゃんは「ひどくない??!!!」みたいな反応で続きは聞けなかったんですけど、私はすごく感動しちゃいました。
「明日から楽しめ!」なんです。楽しくない野球も知っているんです。それでも子どもたちに野球を教えたいって思うくらい、野球が好きなんです。
そんなん、もし私が親で子どもが野球やりたいって言ったら喜んで任せたい指導者ナンバーワンです。
今回はできるだけ野球に絞って記事を書きましたけど、調べれば調べるほど夢と希望しかない。
彼がこれからどんな選手、どんなクローザー、どんな先輩、どんな人になっていくのか。
今はただ、彼の伸びしろを追いかけられるのがすごく嬉しい。
注:この記事のサムネイルは、公式の動画をスクリーンショットしたものです。
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