石川慎吾選手を好きにならない人類います????
8月10日のバファローズ戦であまりにも感動してしまったので、気持ちを整理するために書き残します。
え?8月12日?そんな日は存在しませんよ(にこり)
入口は当然和田選手( ー`дー´)キリッ
ちゃんとやらないと逆に目立つやつ
私はマリーンズファンになって1か月ちょっと。
推しは和田康士朗選手です。(私のこととかどうでもいいので、異色の経歴を持つ足のスペシャリスト・和田康士朗選手のお名前だけでも覚えていってください……!)
なので、和田選手の活躍しているコンテンツを中心にマリーンズの知識が増えていきます。
にもかかわらず、彼と大した関わりもないわりに私の脳内にヒリヒリとちらつく人がおりまして……。
それが、石川慎吾選手でした。
和田選手に沼った記事も読んでくださった方は「またこの動画かよ」と思われるかもしれませんが、はい。またこの動画です。
どう少なく見積もっても私1人で優に2桁以上は再生してます。
たった7分ちょっとの動画をそれだけの回数見ていると、さすがに和田選手がいつ出てくるかとか、次に何を話すか程度のことは覚えてきます。
すると、和田選手が出てこないシーンは視野が広がり、だんだんと白いうさぎの着ぐるみのふてぶてしさが気になってきました。
不服そうな顔でソファにふんぞり返ってみたり、チームBLACKが真面目に練習している(あぁ和田選手の真剣さが尊い)ところに「どんだけ練習すんだよマジで」と笑っていたり……。
おん?ヤンキーか???
おまけに後輩が「慎吾さん僕らもやりますか」と声かけしたのに対して「やらない。ダンスって自分の表現やから。自分を表現して」と謎のイキった返事し、とか言いつつ本番はしっかり踊るのかな~と思ったら、本当に振り付けガン無視でキメてきた。
何者やねん……?
コメント欄を見ると、いわゆるロッテ生え抜き組でないどころか途中加入の選手であることを知り、「この男、何やら曲者やぞ……」ということだけは認識しました。
正直、和田選手との出会いよりも印象は悪かったです。悪いというか、怖かった。
JUNONで気づいた沼の気配
和田選手のために買った「JUNON」を和田選手を見るために読み返していて(※重要)、ふと思い出しました。
そういえば和田選手がモデルデビュー動画で「慎吾さんみたいに完璧って感じじゃないですけど」と発言していて、これって暗に「慎吾さん=完璧」と言っているんですよね。
ふーんと思いつつ和田選手以外に目をやれば、控えめな彼とは対極にある、自らをイケメンと称する慎吾選手が本当に普通にイケメンだった。
えっとー……どのドラマに出てたっけ?(真顔)
どこのパーツが特徴的とかじゃなく、とにかく綺麗。端正な顔立ちっていう表現が多分1番しっくりくる。
そして、写真うつりも抜群なんですけど、とにかくトークの回しが上手い。もちろん編集の力はあるでしょうけど、裏を返せば編集で抜かれるようなことを話していたということです。
メンバーを端的に紹介しながら最年少の友杉くん(友杉篤輝選手)を明るくいじってみたり、自分から声を発さない和田選手をとし君(佐藤都志也選手)と一緒になってイケメン扱いしてみたり、なかなか発言できない年下組の良さを上手に引き出していました。
「〇〇な人は?」という質問に対しては、他のメンバーとは違う角度から名前を出して話の範囲を適度に広げる。
とにかく頭の回転が速いし、その頭の良さをひとのために使えるという印象を受けました。
ダンスの時とまるきり逆やん。
自由人に見せかけて気遣い屋なのか?それともどっちも本当の彼なのか?
追いかけ始めたら沼だと気づいたので考えることをやめにしました。
やめにしたけど、記事内の質問の1番最初には気づいてしまった。
嘘、この人、マリーンズ生え抜きじゃないどころか3球団目……?
慌てて記事内のプロフィールを確認すると、確かに日ハム→巨人→マリーンズとチームを転々としています。
なんだかジプシーの香りがするし、私が好きな「漫画っぽい人生」を歩んでいそうな気がする。まずい。
Youtube開けたら最後
まずはプレー以外で魅せてくる
別に開けるつもりじゃなかったんです。和田選手を追ってたら出てきたんだもん。結果的に出てこなかったけど。
そして動画のアップ日を見てびっくり。
そっか、途中加入からだったから2024年の春がマリーンズ初キャンプだったんですね。
そして動画を再生スタートして数秒もしないうちからいい男が過ぎる。
キャンプの感想を聞かれて「最高でしょ」と即答するの優男だし、彼の近くにいながらカメラに入っていなかったまっすー(益田直也選手)にさっと手を向け話を振る。
まっすーから「慎吾、今カメラ用の発言と顔しました」と”告発”を受けるとすかさず「皆さんの前では”石川慎吾”でいないといけないんで」とイケメンキャラでボケてくる。
動画の最後あたりは、年齢1個違いのさかもっちゃん(坂本光士郎選手)と丁々発止のやり取りを繰り広げた挙句、自分でイケメン呼びするのは「誰も言ってくれない」からだとオチまでつけてくる。編集さん大助かり案件じゃないですか、これ。
礼儀正しく、笑いも外さない。おもしれー男……。
和田選手とはまた違う、彼もまた真面目で熱い男だなと……ここで明確に知ってしまいました。
※なお、動画のタイトルに既に「熱い男」と書いてある
プレーで感動を作る「主人公」
とはいってもね。本業が野球選手ですから、実際のプレーを見てなんぼです。
「ロッテ 石川慎吾」で検索すればプレー動画なんて星の数ほど出てきますが(言い過ぎ)、1番感動したのはこちら。
これも、元はと言えば和田選手つながりで観た動画です。
(ねぇ、知ってる?このタイムリーでホームに帰ってきたの、和田選手なんだぁ……)
何というか、サヨナラってそれだけで感動しますし、パテレの演出が最高なのは言うまでもありません。
それを差し引いたとしても、このワンプレーから伝わってくる打席の気迫と打った後の感動がすごいんです。
そしてコメント欄のパンチ力もすごかった。
あー、はいはい。
はい。完全に了解しました。
夢を売るこの仕事で「頑張ったら、結果が出た」を証明してみせて、裏にある日々の努力がこそっと知られちゃって、なんて、理想的なアスリート像じゃないですか。
そりゃ、この人が打てば喜ばれますわ。納得。
とか言いながら、私はプレー集以外にもいろいろ見てますけど。こなれたモデル撮影とか。
それでもやっぱりプロ野球選手なんですね、彼は。
菅田琳寧はSASUKEもバラエティも全部真剣だけど本業はアイドル、みたいな(?)
※別界隈の話です
8月10日は慎吾記念日
こういう場面で打つために――
やっと本論入れたぞ!!!
左キラーと言われながら、私がロッテの試合を見始めた頃からは打席に入る機会がなく、たとえ代打やDHで出ても良い当たりが出ない試合が続いていました。
パテレをさかのぼると、恐らくはライオンズ戦のタイムリーがあったくらい。
※ちなみにこの動画のコメント欄も心がじんわり温かくなるエピソード満載です。
いや、あったくらいなんて言ったら失礼なのは分かっています。でも、そう思ってしまうほど「彼はこんなレベルじゃない。もっと活躍できる、感動を呼べる人なんだ」というエゴが勝ってしまうんです。
打席の構えからも伝わる気迫、1球ごとに打席を離れた時の考える顔、そのすべてが、「ああ、この人は物語の主役になるべき人なんだな」と思わせてくる。メロディアスな応援歌がこんなにも似合う。
それなのになかなか打てないものだから、次第に「慎吾選手が打てないこの世界の方がおかしいのか?」とか思ってくる。私の方がだいぶおかしい。
もちろんロッテが攻撃の際はどの打者に対しても「打て~頑張れ~!」って思うんですけど、慎吾選手が打席に立つときは自然と(慎吾さん、頑張れ!!)って思うようになっていました。
そして、この日がやってきた。
これは慎吾選手だけの話じゃないんですけど、この動画でいう0:03~あたりの撮り方がかなり好きです。打者だけに光と焦点が当たっているような、映画のワンシーンみたいな感じ。
そのカットからの慎吾選手のヒット、ならびに荻野選手のヘッドスライディング。
後でヒーローインタビューじっくり振り返りますけど、ここの吉田アナの台詞が最高に良かった。
今になって見返すと、吉田アナはそこまで興奮してるようでもありませんでした。むしろ、この日が来ることを信じていたと言わんばかり。
でも、リアルタイムで見ていた時の私は、この一言でぶわっと鳥肌が立ちました。
不思議、感動で体の中が熱くなったり寒くなったりする感じ。
これは単なる事実確認ですが、ロッテファンってみんな吉田アナのこと好きですよね?(主語が大きい)
ニワカファンの私でさえ幕張の奇跡の「打球はライトへ――」はいつ見ても感動するし、最近だとイケメンベースボール(藤原恭大選手)のホームランをかっこいいかっこいい騒いでいるの面白過ぎるし、現地観戦を味わえないなりに試合を2倍3倍楽しむための言葉を持っている方だなと思っています。
そこに、別に誰かが仕組んだわけでもなく荻野選手が帰塁した。後述しますが、ここも感慨深いです。
晴れ舞台に必要な要素は全てそろっていました。
この選手が打つと盛り上がる。士気が上がる。流れが変わる。
こういう人を、人はスターって呼ぶんでしょうね。
そのせいか、私は慎吾選手のことを「慎吾」って呼び捨てで呼べません。意識してなかったけれど、いつの間にかそうなっていました。せいぜい「慎吾さん」。
応援歌やコールは歌詞みたいなものですから呼び捨てしますけど、会話において彼個人を特定する際は必ず敬称付きです。
最初は1個年上だからかなぁと思っていましたけど、まっすーはまっすーだったり支配人だったり、ポラちゃん(グレゴリー・ポランコ選手)だのソト先生(ネフタリ・ソト選手)だの言いたい放題しているので、それだけではない様子。
でも親しみにくいかというとそうでもない。和田選手に対するそれとちょっと近い、尊敬の念。そこに尽きます。
これが令和のスターだ
ひと昔のスター、と一括りにすると昭和世代に怒られてしまうのですが、そういう方たちって大抵雲の上の存在であり、またそうあるべきみたいなイメージがあったように思います。
本人たちがどうこうというより、世間がそれを求めていたような。
でも平成になって「会いに行けるアイドル」なんて概念が流行りはじめ、SNSからインフルエンサーが誕生し、小学生のなりたい職業にYoutuberが上がってきた。
時代は、華やかな結果に「身近さ」を求めているような気がします。
そして、それってまさに石川慎吾選手だなぁと思ったんです。
心からそう思ったのが、ヒーローインタビューでした。
「えー」など繋ぎの言葉の類を省きながら、その内容をできる限り書き起こしました。
先発を務めた唐川投手の流れからインタビューを受けているのですが、さっきまで歯を見せていた彼から笑顔が消えています。
あ、もう泣きそうじゃん。
「ご無沙汰してます」というしゃれた語彙について小一時間語りたい気持ちは抑えますが、謝罪から入るところに彼の抱えてきた苦しみが伝わってきました。
ロッテファンの身内から「慎吾は守備がアレやから……」と聞いていましたし、代打やDHとして起用されていること、実況が連呼する左キラーの異名からも「自分は打撃を買われてここに来た」という責任感が押し寄せてくる。
深々と頭を下げていて、なかなか顔を上げないんです。お先にこっちがもらい泣き。
生見アナウンサーの「大変にお待ちしておりました」もあったかくて好きな返しです。
ここで彼が唐川選手の方を見たのは、唐川選手の言葉を受けていますね。
参考までに唐川選手のインタビューも引用します。
スタッフさんも素早く察知して、慎吾選手ピンから2人が映るようにカメラを切り替えていました。
スタンドでは笑いが起きていましたし、彼自身それを狙って言っていたのでしょうが、私は見ていたぞ。あなたは笑えていなかった。
あれは間違いなく本心でした。
お立ち台という晴れ舞台だから泣かないようにしているけど、泣きそうな感情は隠さない。こういうところが令和のヒーローだなって思います。
こちらも唐川選手の言葉を受けているので引用します。
自分も疲れていて興奮していて、その中で人のインタビューをよく聞いているものです。全方向性の気遣いが過ぎる。
慎吾選手、入って1年でこの信頼感です。すごくないですか?
さっき慎吾選手が言っていた「侑己さんに褒められて」は主にこのあたりかもしれません。
その時の慎吾選手は目を見開いてウワァみたいな表情をしていたり、「よくロッテに来てくれたな」のところで俯いたり、唐川選手が話した後に小声でささやきあったり、いいぞもっとやってくれ。
そして荻野選手に関する発言も見逃せませんね。私は見逃しません。
荻野選手の人徳や結果の数々については、もはや私が言うに及びませんが、同じ外野手とはいえ慎吾選手が「公私ともに」なんていうほどお世話になっているのが正直意外で。
でも、意外でも何でもなかったです。伏線はちゃんと「JUNON」にありました。
「自分が女性なら、どの選手のファンになるか?」という質問に対して慎吾選手はこう答えていました。
一択ですか。なるほど。
既に2球団を経験してきた彼にとって、一時の華々しい結果よりも(もちろんそれも素晴らしいこと)現役の長さは尊敬すべきポイントであり、その条件を満たしていながらフラットな荻野選手は偉大な大先輩なんですね。
太字にしたのはどれも強い言葉で、語彙の豊富な彼がそれだけの言葉をあえて選んだということは、それだけ尊敬しているんだと思います。
ファン感のダンスで最年長みずからスマホを持って熱心に練習する荻野選手なら、途中加入の慎吾選手を気に掛けないはずがありません。「公私ともに」というのは文字通りなんでしょう。
あー、荻野選手の株まで爆上がり。
そして、慎吾選手の目指す姿がほんのちょっぴり見えた気がして、何度でも思う。
やっぱりこの人は、令和の主人公にふさわしい。
以前の記事の繰り返しで申し訳ありませんが、私はとにかく「先が読めない」ことへの不安が強い人です。ハラハラする展開を見るのはつらい、本来ならスポーツの試合なんて見てはいけない人種です。
だからこそ、和田康士朗選手の考え方、代走・守備固め要員に全力でありつつスタメンも狙う静かなる熱に惹かれたし、タオルまで買いました。スマホ画面の前でタオルを掲げています。今はとにかくホームのユニが欲しいです。
そんな和田選手の最新のインタビュー記事を読むと、単に控えめな性格というよりは色んなことを割り切っている芯の強さを感じます。だから推しなんです!!!!!(何度でも言う)
でも何だろう、このヒロインで慎吾選手にも似たものを感じました。同じじゃないんだけど、1球に対する思いとか、結果が出ない時もあるっていう、取り方によっては弱音に思える発言とか。思い描く目標じゃなく自分の決意を落ち着いて語る感じですかね。
そうでありながら、彼にあって和田選手にはないのは明確な感情の発露。
これがあるから慎吾選手はスターだ!!って感じがします。
はい、最後です。
ファンへの感謝や気遣いはどの選手も持っていると思いますが、なんたって慎吾選手のすごいところはそれを言葉でも表情でも全身使って表せるところです。数分のインタビューだけでもそれをビシバシ感じました。
この後、Xの使い手である身内から、いわゆるメロい慎吾選手のポスト(実はメロいの使い方わかんない)が大量に送られてきました。全部がさりげなく、ちょっとした気遣い系。
打席でオラオラした雰囲気醸しながら笑顔でチームを盛り上げ全方向を気遣う。全くいけませんね。ギャップ萌えにもほどがある。
だからね、思っちゃったんです。
ロッテのことが、ましてやプロ野球が特別好きじゃなくても、私のように他に推しがいても、石川慎吾選手の歩みを見たら最後、彼を好きにならない人類って存在しなくないですか?????
【追記1】
8月12日について無理やり記憶を呼び起こしました。
正直辛いことの方が多かったですが、和田選手がチャンス&ピンチの状況でなんとか出塁してくれたことと慎吾選手がヒットを打ってくれたことが救いでした。
そして、慎吾選手が打席にいた時にキャッチャーが捕球し損ねて見失った時、彼はボールをさっと拾ってキャッチャーに渡していた瞬間のキュン、どなたか共感していただけます?
もちろん、振り逃げのシーンだったらしないことですけど、こういうことを当たり前に行えるところに内面から滲み出るかっこよさを感じました。
勝負は勝負だけど、人として行うことは人として行う。生けるスポーツマンシップって感じ。尊敬します。
【追記2】
個人的な感覚として、日本人でガムを噛みながら打席に立つ姿が似合う人ってかなり希少だと思っています。 ※個人の感想です
でも、慎吾選手ってガム噛んでいても全然違和感がないんです。
これに関しては持って生まれた顎の造形なんでしょうけど、普通にかっこいいので続けてください。
そして、噛んだガムは和田選手ではなく自分で片付けていると信じます。(グラウンドのごみも拾ってるんだもんね?ね?)
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