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教育あれこれ

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教育について、思うことを徒然に書いた記事を集めています。
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#学生を元気に

レアリアということば

#note100本ノック Day 33 先日、レアリアということばに出会った。初めて聞くことばだった。それは、Platyさんにいただいたこちらの記事へのコメントにあった。 学生が洋楽Dictationから、(わたしの意図など関係なく勝手に)言葉選びの感性を発見しているというこの視点に「わああ、ほんまや!」とうなるのと同時に。 となったので、調べてみた。 レアリアとは そうなんだ!知らなかった!なんて素敵なことば!と釘づけになってしまった。 英語教育では「オーセンテ

『読むとはどういうことか』 ①

#note100本ノック Day 29 あるSNSで、「MAKIさんは効果的に読む方法について、何か工夫されていますか」と質問を受けました。また、関わっているプロジェクトで最近、「読むこと」について考える機会もあったので「読むとは」について、考えてみます。 『読むとはどういうことか』 教育書の翻訳や学びに関わるプロジェクト活動に長年携わられている吉田新一郎さんから『読むとはどういうことか』というヒントをいただきました。 吉田さんからいただいた「優れた読み手が使っている

学生とチロルチョコ⑤ 哲学に行き着く

#note100本ノック Day 21 この100本ノックでは、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 この記事では、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。この記事から始まり、今回が⑤になります。 今回も学生のコメントをどうぞ。 ちょっとちょっと自称「英語が嫌いで大の苦手」な学生さんたち、ウェブの英文のニュースをまた訳したい、ってマインド変化しすぎてます…。すごいな。 さて今回で完結します。イギリスにボイス

学生とチロルチョコ④ 探求のはじまり

#note100本ノック Day 20 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 この記事では、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。この記事から始まり、今回が④になります。 今回も学生のコメントをどうぞ。 異なる国の価値観、自分の価値観。もちろん日本という国の価値観や、他の人の価値観についても考

学生とチロルチョコ③ 異なる価値観

#note100本ノック Day 19 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。いよいよ、学生たちが本音をぶつけ合うときがやってきました。 さてさて、今回も学生のコメントを。 チロルチョコレートから始まった実践が、ガザでの軍事行動への考察にまで発展しています

学生とチロルチョコ② 苦言クィーン

#note100本ノック Day 18 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 昨日から、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。今回もまた別の学生のコメントを。 さてさて、このコメントに行きつく実践は、どのように始まったのでしょうか。 おもむろに配る とりあえず、おもむろに配りました。学生たち

学生とチロルチョコ① きっかけ

#note100本ノック Day 17 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 今回から数回に渡り、「視点の転換による視野の拡大が起きた」と学生が語ったチロルチョコレートから始まった実践を紹介します。 さてさて、どんな視点の転換と視野の拡大が起きたのでしょうか…。 はじまりはファミリーマートから この物語は

絵本 『戦争をやめた人たち』

#note100本ノック Day 12 先日、クリスマスの授業デザインに悩んでいるnoteを書きました。そちらにこの動画をアップしていて、 それを読んだ別の友人が、こちらの絵本を薦めてくださり!さっそく図書館で借りてきました。 鈴木まもる( 2022 )『戦争をやめた人たち』.あすなろ書房 とても、心に響きました。動画で概要はわかっていたけれど、絵本で読むとさらに深く胸に迫るものがありますね。 さらにこのお話は実話とのこと。第一次世界大戦の頃、イギリス軍とドイツ軍の