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教育あれこれ

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教育について、思うことを徒然に書いた記事を集めています。
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#小学校

小学校の先生として役立つ名もなきスキル(日常編2)

他では一切役に立たないけど、小学校の先生としてのみ役立つ名もなきスキルが存在する、という件、の続きです。 プリント配布スキル 小学生とのやりとりは、ちょっとの間がだいじ。プリントを数えるときのコツ。 列ごとに配布するとき、2枚ずつじゃなくて、2、3、2、3と数える。そうすると(小学校は5列までのことが多いから)各列ごとに2回で数え終わるでしょ。(2、2、1だと1列につく3回でしょ) プリントを配布する時間がかかる→子どもたちを待たせる時間が長い →小学生はすぐ飽きる→

小学校の先生として役立つ名もなきスキル(日常編1)

先日、小学校教員の友人と話題になったのが、他では一切役に立たないけど、小学校の先生として(のみ)役立つ名もなきスキルが存在する、という件。正直なところ、小学校以外の場所では一切役に立たない気もするけど…笑。 話題として盛り上がった名もなきスキルはこちら。 整列させるスキル 日本の小学校は整列させることが多い。全校朝礼、教室移動(に整列させるクラスもある。わたしはしないけど)、体育の授業、集団下校、遠足、社会科見学、校外学習、etc… わたしの整列させるスキルを言語化し

『スイミー』は、一致団結の話じゃない〜当たり前を疑って気づくメッセージ

『スイミー』を読んだことがある人は多いのではなかろうか。 国語の教科書に40年以上も載っているベストセラー作品だ。 主人公スイミーが、 兄弟をマグロに食べられる不運に見舞われながらも、 ひとり大海原を生き抜いて、 新たに出会った仲間と力を合わせて困難を克服する物語だ。 一致団結の素晴らしさを伝える物語だと、 ずっと信じて疑わなかった。 けれど、あるとき、 気づいてしまった。 「みんなで力を合わせることはすばらしい」は、 刷り込まれたメッセージではないのか、と。 原作

子ども自身が「自分ごと」にする価値がある学び

英語教育にかぎったことではないが、こと「小学生」はどこまでも正直である。面白そうなことは、やる。つまらなさそうなことは、やらない。 授業は「導入」が生命線で、そこで「面白そう」と思えば、あとはこどもが勝手に学んでいく。 子どもたちが「やりたい」と思っている場合には、どんな失敗もその子の学びになるけど、子どもたいが「つまらない」と思ってやっている場合には、失敗は先生のせいにもなりうる。こんな面白くないことやらされたから、こんなことになった、みたいな。 子どもに裁量を持たせ

彼女と私〜トライアスロンスクール選びから考える教育。

私はトライアスロンをやっている。(今はお休みしてるけど) はじめたきっかけはいくつかあるのだが、ランナーだった私に、同僚の養護教諭が「私の持っているロードバイクをMAKIに安く譲る、私はそれを元手に新しいロードバイクを買う、だから一緒に始めよう」と言われたのが、大きな転機だった。まんまと引きずり込まれたような形だ。笑 二人でトライアスロンセミナーなどに参加し、トライアスロンスクールに入ることにした。しかし「入りたい」スクールが異なり、結局は別々のスクールに入ることになる。