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大切な「自分」と向き合うための本たち

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「自己理解、つらい…」というほど、自分と向き合うことが大の苦手だった私に、変わるきっかけをくれた本たちをご紹介します!
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記事一覧

回転木馬のデッド・ヒート

自分の人生で、こんなに村上春樹さんの作品を読む日が来るとは…! 大好きな先輩に教えてもらって、この夏、足繫く通っている読書会。 やっぱり、一人で読んでも「うーーーん…(よく分からない)」ってなるけど。 皆さんの話は、何時間でも聞いていたくなるから不思議です。 今回は『回転木馬のデッド・ヒート』を📖 とにかく「はじめに」の文章が大好きすぎて、繰り返し読み直しました。 (本編の作品たちは、一人だと「?」となったけど) 今回は、「はじめに」について書くので、ネタバレが

人間関係に悩んだら読み直す『オードリー・タンの思考』

修復不能な所まで人間関係にヒビが入ると、なかなか、修復が難しくなりますよね。 最近、職場のチームの雰囲気が重くて、どうしたらいいんだろう…と、悩むことが増えました。 ざっくり言うと、”二大勢力”がぶつかってる状況で。 両者の間に入れないかな?とか色々やってみたけど、先日、決定的に「もう無理だな~」と思う出来事がありました。 仕事をするチームの人間関係って、本当に大切。 そう思って、近藤弥生子さんの『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』を読み返しました📖

RITUAL(リチュアル)―儀式とランニング

ご紹介するのは『RITUAL(リチュアル)人類を幸福に導く「最古の科学」』です📖 私、いわゆる”スピリチュアル”的な話は苦手なタイプなのですが、本書は楽しく読めました! 「認知科学」の手法で儀式(=RITUAL)を評価しているので、その辺りが心配な方にも、おすすめしたい1冊です😊 心を整える儀式特に印象に残ったのは、「儀式は、心理面で重要な役割を果たす」という考え方💡 もっと言うと、心と体をうまく使うこと。 だから、儀式の中には体の動きと姿勢・呼吸や感覚刺激を整える

「わからない」の価値―他者といる技法

今朝ご紹介する本は、奥村隆さん「他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学」です📖 マナーやかげぐちなど、他者といる際に私たちは様々な技法を用いています。 そのすばらしさと苦しみの両面を描いた1冊です。 完全に理解されてしまう苦しみこの本のおかげで、また1つ自分の「こうあるべき」を壊してもらった気がします。 それがこの考え方です💡 本書では、『理解の「過剰」』という表現で解説されています。 もし、自分のこころが全て他者に理解されたら? もし、他者のこころが完

思い込みを手放す「聴く」を考える―LISTEN

今朝ご紹介する本は、『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』です📖 不確実性が生きた実感へ人間は「不確実性を嫌う」傾向があるのだそう。 ただ、生きた実感につながるのは不確実性です。 具体的には、決まりきった日々とはがらっと変わった日は、いつも以上に目の前のことに夢中になれる感覚を持つことができます。 例:大きなプレゼンをする、行ったことのない場所に行く 聞くことに焦点を当ててみると、相手の話は”予測不能”です。 不確実性につながるからこそ、いくらでも興

愛さなくてはいけないふたつのこと

今朝ご紹介する本は、松浦弥太郎さん『愛さなくてはいけないふたつのこと あなたに贈る人生のくすり箱』📖 「不安」「寂しさ」との上手なつき合い方がわかる、実践的人生論が解説された一冊です。 「行動してみる」大切さ不安や寂しさは、完全に消すことはできません。 希望を持ち、努力すればするほど、挫折や失望もやってきます。 しかし、「朝が来ない夜がないのと同じく、すべては循環していく」と、松浦さん。 だから「得体の知れない不安や寂しさと立ち向かうには、とりあえず行動してみる」と

セルフケアは「未来の自分」を救う―利他・ケア・傷の倫理学

今朝ご紹介する本は、近内悠太さん『利他・ケア・傷の倫理学』です📖 「与える」について論じた本書。 1冊目の『世界は贈与でできている』で触れた「受け取るとはどういうことか?」の続編という位置付けです。 姥捨ての物語とセルフケア本書で、特に印象に残った考え方はコチラです📝 ☑セルフケアとは、未来の自分という他者を救うことである 例として、姥捨ての物語があげられています。 簡単に内容をご紹介すると、こんな感じの物語💡 貧しい村が舞台→70歳になると、母親を山に捨てる習

「素直さ」を考える―それからの僕にはマラソンがあった

今朝ご紹介する本は、松浦弥太郎さん『それからの僕にはマラソンがあった』📖 松浦さんが『暮らしの手帖』編集長になられて、ストレスに押しつぶされそうになった時、走ることを始められたのだそうです。 走ることで見つけた、仕事や生き方へのヒントが紹介された一冊です。 「素直さ」と「手放す勇気」本書で特に印象に残ったのは、こちらの言葉です。 走ることを始めた時、松浦さんは「素直さ」について考えられたそうです。 走り始めの頃は、足が痛くなったり、怪我をしたり…等、上手くいかないこ

洗濯機を使うイメージで「人に頼る」―繊細さんの本

今朝ご紹介する本は、『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』です📖 「繊細さん=とても敏感な人」(HSP)専門カウンセラーの著者さんが、わかりやく実践テクニックを紹介した1冊です。 4月、環境の変化があった方も多いのではないでしょうか? 私もその一人で、「よし、頑張るぞー!」となり過ぎて疲れてきました…😂 4月もそろそろ月末。もし疲れてきた方がいらっしゃったら、ぜひチェックしてみてくださいね🍀 頼るための心得本書では、「頼るための心得」がいく

不安な時こそ”あえて”声に出す―心のセルフケア大全

今朝ご紹介する本は、『心のセルフケア大全』です📖 自己肯定感を高めて、心を楽にするメソッドが紹介されています。 思考、メンタル、人間関係、健康、美容、ライフスタイルなど、さまざまなジャンルでセルフケアが解説されている一冊です。 ”あえて”声に出して切り替える自分がついつい悩んでしまう時を振り返ってみると、頭から悩みが離れない時はなんですね。 そんな時、「もうやめた!」と声に出してみましょう! 声に出すことで、不安やネガティブな気持ちを切り替えることにつながるのだそう

”心の体幹”を鍛えるために―週末ひとり時間

今朝ご紹介する本は、池田千恵さん『週末ひとり時間』📖 早起きや朝活の発信をされている池田さんが、週末のひとり時間をテーマについて書かれた一冊です。 周囲の意見に左右されないための自分軸本書で特に印象に残ったのは、この考え方です💡 なぜかというと、他人軸でなく自分軸で生きることの大切さを実感したから。 自分軸が定まっていないと、周囲の意見に左右されてしまいがちに。 一方で、自分軸に沿って自分で決断した場合、全く違う意見を言われても、気持ちがぶれることなく、自分の道を進

「わたし」の価値は自らが決めるー幸せになる勇気

今朝ご紹介する本は、『幸せになる勇気』です📖 本書は、アドラー心理学の『嫌われる勇気』の完結編です。 尊敬する方がお薦めしていたことがきっかけで、手に取ってみました! 他者評価は「依存」、永遠に満たされないすごく印象的だったのが、「ほめる」に関する哲人のお話です。 それでは、どうしたら良いのでしょうか? 「他者からの承認を求めるのではなく、自らの意思で、自らを承認するしかない」と、哲人は言っているんですね。 自立とは「わたし」の価値を自らが決定すること私が、本書で

つらい感情には”居場所”を与えよう

今朝ご紹介する本は、「自分を思いやるレッスン~マインドフル・セルフ・コンパッション入門」です📖 セルフ・コンパッションとは「他の人を思いやるように、自分のことを思いやる」考え方です。 例えば、自分は、ストレスを感じると自己批判の思考を繰り返す傾向があるのですが… そういった時に、自分に思いやりの気持ちを向けられる人ほど、困難に対応する力があり、自己成長のモチベーションや幸福感が高いことが明らかになっているそうです💡 本書では、セルフ・コンパッションを高める方法がわかり

桜から幸福を考える―いつも幸せそうな人の小さな習慣

今朝ご紹介する本は、有川 真由美さん『いつも幸せそうな人の小さな習慣 心を自由にして幸せになる88の方法』です📖 実は私、春になると有川さんの本を無性に読みたくなるんです。 なぜかというと、新卒時代、有川さんの本には大変お世話になったから。 30代になった今も学びが多いので、今日はその考え方をいくつかご紹介します🌸 ”あたりまえのこと”にこそ「感謝する」自分を振り返ると、ついつい「ないもの探し」をしていることに気付かされました。 あたりまえのことに慣れてスルーしてい