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笑顔を迎えにいくひと 第3話(最終話)

それからのわたしは、働き方に固執することなくわたしのことをまるっと受け入れてくれる環境を探しながら、文字通り足を運び、
わたしに与えられた〝肩書き〟を恥じることなく、ともに生きていく覚悟のようなものをするっと携えて生きていました。



自ら調べて、行動に移す。
それだけでも自分を褒めてあげたいくらい、
目に見える成長です。


そうして行動力を備えていったころ、
お天道様は見ていてくださるものですね。
安心して自己開示のできる、とある支援担当者さんに出逢えました。


そのひとは話を聞いてくれました。
真剣に、相談に乗ってくれました。
その街の優良企業ではじめて、障がい者枠としての採用枠を用意してくれて、道が開かれました。
わたしはほんとうにひとに恵まれています。
出会うひと、家族、これからさらに仲良くなれるかもしれないひとたち、みんな、かげがえのない恩人です。



働き始めて改めて、
きちんと診断名がでたことへの感謝が止みません。
みなさまがあたたかく気を配ってくれて、
わたしももっと会社に貢献したいと思えるようになって、
そうすると、これまでの社会人経験で得た能力たちがこの会社の求めるポジションにフィットすることが分かりました。
無理せず、わたしのペースで、さらに貢献できることが増えていくことになり、
気づけばやりたいことも増えてきて、
楽しい!そう思える環境が自ずと整っていきます。


余談ですが、
適齢期を迎えたわたしはこのタイミングで婚活にも精を出していました。(ほんとうに余談ですね。笑)
婚活経験者なら分かってくださると思います。頑張った分だけ成果のみえる仕事とは違い、男女の機微に向き合う婚活は一筋縄ではいきません。
これは男女の機微に向き合っているようで、ほんとうは自分のマイナスな面ととことん向き合う、わたしにとっては大切な時間となりました。


この時間があったからこそ、
いま、リアルな出会いを大切に、恋ごころをあたためながら、仕事にも前向きになれているのは嬉しいことです。



わたしの印象を、最近出会う方からも、
かつての友人からも、
一緒にいるとその場が明るくなる、笑顔になれる、そんなふうに言ってもらえる機会がほんとうに増えました。


大好きなひとたちに、ポジティブな印象を持ってもらえていること、これがわたしの求めていた理想の環境だと感じています。



そう遠くないミライに、
大好きなパートナーと、できれば家族になり、
もっともっと素敵なひとたちに囲まれた、ピースフルな人生になっているのを想像してはワクワクしています。


不安と向き合ったからこそ、
ワクワクする人生にも向き合えた、
いま、笑顔で毎日を過ごせているわたしが大好きです。


どんな未来が手招きしてくれるだろう。
わたしは、いまのわたしが大好きです。


BGM
明るい部屋/LEX&LANA


人生はつづく




彼女の物語を語るうえで、
理解する、ということを深く考えた。
分かったつもりになる怖さも考えた。
そうしていくうちに、
正しく分かること以上に、
彼女を理解したい、という気持ちにたどり着き
取ってつけたような知識能書きは取払い、
気持ちだけが、ただ、彼女の笑顔に吸い込まれるように言葉に変わっていった。

彼女が迎える笑顔の先に、彼女の笑顔で救われるひとたちの嬉々とした様が脳裏に浮かび、物理的な距離を超えて彼女の存在に感謝した。
素敵な物語を綴らせてくれて、ありがとう。

あとがきに代えて、MAKI

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