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退院~術後1ヵ月(予定していた再入院)【ワタシと夫と膵がんと⑨】
さて、術後12日というスピード退院した夫。
直後の家での生活はというと。。。
・基本リクライニングチェアで一日寝ている
・傷とドレーンの挿入部が痛んで、痛め止めを3回/日、内服
・ご飯は半人前の食事を3回/日、胸やけと腹部の膨満感を訴えながらも「自身の仕事の一環」と称して食していた(お腹空いた!美味しい!とは感じないらしい)
退院時の体重は54キロ。入院時は60キロほどだっただろうか。夫は身長175センチなので自他ともに認めるほどの「痩せ」。
この術後は、術前の1割くらい体重が減るらしい。そして勿論急激に体重は増えないのだけれど、時間を掛けてゆっくりと元の体重に近づけていくらしい。
食欲もない、基本下痢しててどうやって体重を増やせというんだ!!
なんて思いたくもなる。しばらくして夫婦ともに体重を増やすのは諦めるという選択肢にも気が付いたのだけど。
↓そしてこちらの写真は術後約1ヵ月の夫の術創です
(ご気分の悪く成る方はご覧にならない方がいいかもしれません。)
術直後は糸も付いていたし、傷は真っ赤だったし、瘡蓋がべったりで見れたものではありませんでした・・。術後1ヵ月して本当にきれいになりました。
すい臓からの膵液で膵液漏を起こすことが一番の問題のこの術式。このドレーンを術後1ヵ月留置しておくことで合併症の確率が下がるそうな。
風呂後に消毒し、ガーゼで覆う日々。どうしても固定に使うテープで皮膚トラブルを起こしてしまいかゆい。テープを変えてみたり、テープを貼る場所を毎日違う場所にしてみたり。試行錯誤。
結局退院後3週間、良い方法がみつからないまま過ごす私たち・・・。こちらも痒いのは諦める!という方法で乗り切ることに!!
そして、問題は術後3週目の7月1日に起こった。
血尿が出たのだ。
私も夫もてっきり「膀胱炎」だと思ったのだ。
食事もまともに取れない。水分とると下痢するからと水分を控える夫。からの、トイレで真っ赤なおっしっこ。膀胱炎でしょ。水分とって。
そんなやり取りをしてからしばらくして血尿がおさまり、数日後にまた血尿。
はて。どうしちゃったんだろうね?!
でも週末あければ再入院してドレーン抜く予定だし、その時に相談しようよと深く考えない私。
自分は絶対膀胱がんだと言い張る夫。でたネガティブ発言。
いやいや、いやいやいや、、、、
膀胱がんでも、腎臓がんでも術前検査で引っかかるでしょ。(笑)
良い方に考えようよ!
7月6日(術後4週)
再入院してドレーンを除去。秒殺だった。コレって入院いるの?なんて愚問を抱く私。
膵炎起こす人もいるから一泊様子見て、翌朝の採血で問題無ければ退院だそうな。
そして血尿の件も相談。
尿検査の結果、尿中に潜血だけでなくタンパクも出てるので、泌尿器と腎臓内科にコンサルしておきます~と先生。
7月7日(再入院翌日)消化器外科的に膵炎もなく経過できてきているので退院。血尿に関しては翌週に泌尿器と腎臓内科の外来が入ることになった。それに合わせて消化器外科も再診。
手術時の病理検査の結果
今回の再入院時に6月に受けた手術の時に摘出した臓器の病理検査の結果が出た。
腫瘍の大きさ2.5×1.2×3.3㎝ リンパ節は46個摘出されているうち2か所に転移あり。 最終的なステージはⅡb。
癌細胞はすい臓から十二指腸まで張り出していたけれど、胆のう、胆管、胃での病変はなく、
癌残遺度 R0(2㎜)(→癌は取りきれたということ。)
全方向において残存無し
とのなんとも喜ばしい結果だった。
ありがとうございます。先生ゴットハンドです。
嬉しい病理の結果、しかし、残る血尿への不安。
血尿自体は緊急性のある状態ではないとの事で、翌週の外来までお預け。
その1週間、夫がモヤモヤした気持ちで過ごしたのは言うまでもなく。。。
術後1ヵ月でできるようになったこと
ドレーンが抜けてから、創部のチクチク感がなくなり快適になったと話す夫。食欲も少し出てきて病院の帰りにはモスバーガーをペロリとたいらげる。
術直後の退院時はおにぎり一個が限界で帰ってきたのだから。進歩なんてもんじゃない!!
普段も術後2週目くらいから女性の一食分程度は毎食食べられるようになった。
その後はお約束のトイレなのだけど、そのトイレの頻度もこの1ヵ月で激減した。便んも朝イチはバナナ状のモノが出るようになったし、ガスと便の感覚の違いも分かるようになったから、トイレのタイミングが掴めるようになったという。
そして、20分程度の軽い散歩もできるように。もちろん、体調が乗らないときは無理だけれど少しずづ運動量に幅が出てきた。
術後の生活は一歩進んで二歩下がり。
でも時々三歩進めたり、また戻ったり。
ふと立ち止まって月単位で振り返ると、着実に前に進んでいる。
できないことに目を向けて落ち込んだってしょうがない
それよりも、できるようになったことを一つ一つ挙げて
日々頑張った自分を、お互いを褒めた方がハッピーになれる。
そして大きすぎる目標は辞めて
少しづつ階段を昇ればいいのだ。
そう自分に言い聞かせて、夫の伴走をする。
さて、次の外来からはまた次回・・・つづく。
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