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「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」がすごすぎる件 その3

これまでの記事。
「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」がすごすぎる件
「㊙︎展 めったに見られないデザイナー達の原画」がすごすぎる件 その2

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感想とは関係ないけども、この展示見に行くぞと決めた日(見に行った前日)は、テンションあがってきたのかなかなか寝付けず(3時とか4時とかに寝た気がする)、見に行った日も相当テンション高くなり感想書きはじめたのもあって寝付けず、昨日も思い出しながら感想書いていたらまた明け方近くになり…
(書きはじめる時間が遅いっていうのもあるけども。)
どれだけこれ好きなんだ私!と思う。

その場にいたときの感じを反芻するように思い出せるのは特技(?)なのだけど、いちいち思い出して感じてじんわりとそのときの空間にトリップし、まったく同じ気持ちまではいかないけどかなり近い感覚を再現して味わえるのはなんかお得な気がしている。
再現させる分思い出すのに時間かかるしテンションあがると寝れないけども。(逆によくないこと思い出すとがっつり落ちるのはいまいち…)

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とりあえず、前の記事で書ききれなかった感想を。

展示コーナーで、特に印象に残っているところ。


伊藤隆道さん。
きらきらくるくるする展示。なごむ。そこだけ光があたっている感じの明るさ。(実際あたってるんだけど、気持ち的にもそんなほわっと感。)何人か見た後にちょっとつかれたところベンチにすわってながめるのにぴったりだった。
1回目そんな休憩気分で見ていたのだけど、2回目見ていたときに、右側の小さい展示(どこかの模型)の影の部分を撮っていた人を見て、そんな風に見るのもおもしろいなと思った。次は作品と光と影と見てみたい。

柏木博さん。
評論家として展示、っていうのがおもしろい。あまりないよね?
こうやってメモとって考えていくのだなぁ、とプロセス見えそうで好みなのだけど、手書きの英語のメモで内容読めず雰囲気しか楽しめず…読めたら楽しそうだなぁと思う。

新見隆さん。
ごちゃっとした空間がおもしろくて好み。いろんなものがある…割りばしとかショップカードとかいろいろ。
お弁当とかレストランとかのスケッチがすごい…!ボールペンと色鉛筆でさらっと描いた感じなんだけどシンプルなのにリアルで表情豊か。雰囲気好き。

内藤廣さん。
頭の中を図にしました!みたいなイラストがめちゃくちゃ好み!!
こんな風な構造としてとられているのか、組み立てているのか、というのがおもしろい。概念をイメージにする、こういうのやりたいなぁと思う。自分で思いついたのをこうやって描いていく積み重ねなんだろうな。考えたい情報や言葉などを、イメージで表現するのが日常なのかなと思った。それくらい、手帳やメモやあちこちにイメージ図。311のときの死者の数を可視化している手帳とコメントを見てぞわっとする。
思考プロセスをのぞいてみたい方だなと思う。

なんかここらへん混んでるなと思ったら、原研哉さん。
というか原研哉さんから隈研吾さんまでのラインナップなにこれ。すごい。(というかほんとはどの方もすごいんだけど。)私好みすぎる。
(そして、ちょっと人多めだからさっと見てあとでじっくりと思ったらあとになるほど混んでた。失敗…次回じっくり見たい。)

原研哉さん。
リアルっぽい立体感のあるスケッチもきれいなのだけど、平面の手描き感あふれるアイディアスケッチみたいなのがすごい好き。概念図、構想図とか。かわいい。線も文字もネーミング的なところも。どんな風に考えてこの図が浮かんでくるの?っていうプロセスが見たい。

深澤直人さん。
レゴで最初のデザイン案?というびっくりとおもしろさ。でも確かにINFOBARはレゴで考えるの合いそう。形やデザイン的にもだけど、遊び心があるのがINFOBARという感じ。好き。

佐藤卓さん。
ロゴ案は、ほかのデザイン案よりも、スケッチ時点ですでに完成形に近い形だと思う。それが出てくるまでの過程が見たいのに。それともその状態で降ってくるように浮かぶんだろうか。
ロゴのアイディアスケッチ、いつでも思いついたらかけるように、かいたら並べて見られるように、そのためのメモのストックがそんな風に置かれているのかなぁと思ってその手軽さみたいなのをまねしたく思う。

山中俊治さん。
線が好きすぎる。そしてモノトーンのかっこよさ。黒の紙に白の線の、好き。あと、ロボットみたいなデザインなどの、ラフのときにらくがきみたいなかわいいのが混じってるところが好き!!
山中俊治さんにはまったのが、カーボンアスリートだったので、これが!その原画と脚!とテンションあがった!!

隈研吾さん。
折り紙でこんなのつくていくんだ!っていうびっくりと、このラフがこんな折り紙になっていくの?って不思議さ。どうやってあの絵を立体にしていくんだろう…というか、もともと立体で浮かんでいるのを平面にしたらあの絵?どんな思考プロセスか見たい。
あと、しきつめられた膨大なメモとかラフとかが圧巻。のぞきこんでもまったく読める気がしない量…

(誰だっけ…?真ん中よりあとで見たはず…)
シンプルなスケッチが好み。コンセプトスケッチが、色や線の塊だったり。ここからなぜあの建築物へ??となる。その間のプロセスはどうなっているのだ。

鈴木康広さん。
アイディアスケッチめちゃ好き!!線の雰囲気が好み。イラストへの落とし方というか、頭の中をこんな風に描くんだなって感じも好み。
スケッチをはっていって別のときのスケッチの組み合わせでアイディアだしていったりするしくみもおもしろい。
描いている量もすごいなと思った。思いついたらすぐ描くんだろうな。まねしたい。

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特に記憶に残っているのだけさらっと…と思ったのに結構残ってるものだなぁ。
もちろんこれ以外もよかった!!

ざっと見ていて、形になっている制作物としては、木の作品が好き。器とか椅子とか。あたたかさとまるみ。
彫り出していく過程とか見れたの楽しい。
手に入れたいものと考えたら、器とか椅子だな。カトラリーも好きではあるけど、作品というより工業製品感が強くてわざわざ展示などで買うかというと違う。

で、基本は形になっているものよりも、頭からでてきたところ・それが形になるプロセスの部分が好きだ。好みで印象に残っているものも圧倒的にその部分。
思考が見えるのがほんとおもしろくて(見えるだけで見てても全然理解できないけど)好きだし、アイディアスケッチとかラフとかのつくりこんでいないさらっと出てきた感じの線が好き。
図録とかグッズとかで持っていたいと思うのはここ。好きなデザイナーさんのがというだけでなく、いろんな人の見るのめちゃくちゃ好きで、作品を見ていたい持っていたいというより、その頭の中を、アイディアが形になっていくまでの様子を、物語みたいになんども見るために手にしたいと思う。

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