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ちょうどよい絵がほしいから。

イラスト描いてたり、グラレコ描いてたりすると
「絵がうまい人はいいよねー」
「さっと絵が描けるのいいね」
ってよく言われる。

だけど、うまいから描くわけじゃなくて。
描くからうまくなるものだ。

それは、私がそうだって話ではなくて、誰でもそうだと思う。

*

”うまくなる”というとちょっと違うかな。
「慣れる」という方が近いかもしれない。

自分の絵が描けるようになる、というか。
なじんでくる感じ。こんな感じに、と思うように描けるようになる感じ。

慣れても描けないものや苦手なものはたくさんあるし、思うとおりの線が引けないこともあるんだけど、たくさん描いていたらあまり迷わずに比較的さくさく描けるようになる。

スポーツするのだって楽器とかやるのだって、お料理とかお裁縫だって、というか仕事だって全部、同じだと思うんだよね。
やってたら慣れて、前よりはうまくできるようになる。やってるうちに前できなかったこともできるようになる。全然やってない人よりは、少しでもやったことある人の方が上手にできる。
そういうもの。どんなものだって。

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私はしょっちゅうイラストを描いているけども、描きやすい絵を描いているから、技術的にできることは全然増えていかない。
それでも、描いていれば、もっとこんなイメージがいいかも?こんな風に描けたかも?って思いつくのは増えていく。さっと思いついてぱぱっと描けるようになる。

はじめてデジタル画描いたときだって、最初は線もまっすぐに引けなかったし、そもそも思った通りのところに点描くのも難しいくらいだったのに、いつのまにか普通に線引けるようになってたし。
レイヤーとかいろんなブラシツールとかわかって使えるようになったら、色塗りもちょっとずつバケツ塗りから変えていけたし。

こんな風に描きたいって思って、すぐにできることばかりではないんだけど、紙に描くのだってデジタルだって、やってるうちに、やってみたいことができたりして、できそうなときに試したりして、そうするうちにほんのちょっとずつなんだけど、やっぱりうまくはなっているんだと思う。

*

自分との比較だけどね、うまいと言っても。うまいというのでもないけど。描けるのが広がったり慣れたりする。
慣れたと思っても描き続けていたらまた変わっていくのだけど。気に入っていると思っているのに、同じにとどまれるわけでもないからどんどん変わる。でも、自分が気に入るように変わるのだと思う。

そう言ったって、もとからうまい人みたいに描けるようにはならない、っていう人もいるけど。
でも、描いてみたら描かないよりは近づけるよ。その人の絵はその人のものだから、まったく同じにはならないけど、まねしたかったらまねに近づける。描いてるうちに自分のテイストはいってきて自分の絵になっていくし。

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絵が好きだから描けるんでしょう、っていう人もいるけど。
まぁ好きなんだけど、でも描くのが好きかどうかで言ったら私は普段描かないし全然思うとおりに描けない、絵の具とかパステルとか色鉛筆とかのほうが好き。
普段描いている絵も好きだけど(描いているうちに好きになったけど)、それは思うように描けるから描いているってのが大きい。

自分が伝えたいことに合うイラストを探すより、描いた方がはやいし。そもそも探したって思うとおりのイラストなんかないし。だから描く。
文章だけで伝わりにくいから、まんがの方がいいかなって思うから描く。

ちょうどぴったりのイメージのがほしいから。自分が考えたとおりに描けるのは自分だし。
(もちろんきちんとオーダーしたら思うように描いてもらえるけど。)

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だから、慣れてなくても描いたことなくても、描けたらいいなって思うならまずやってみたらいいのになと思うんだよね。
描けたらいいなと思うなら描けるようになると思うから。


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描いてみたい方はぜひ。



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