見出し画像

働きやすさってなんだろう?

働きやすさについてのイベントを開催する知人が、以下のような投稿をしていた。

お申込みいただいたみなさん、ありがとうございます。
ただ気になるのは女性比率が高いことなんですよね。
これは私個人の印象ですが、性別、世代、地域、働く場所等に
よって様々なコミュニティーがある中、それぞれのつながりが
希薄に感じられ、もっと全体としてさまざまな形で結びつけ
られればと考えており、今回の講演会がその一翼を担えれば
とも思っています。

確かに、働きやすさとか、それに関係してくる、コミュニケーションや対話、ダイバーシティなどの内容だと、女性の参加が多いように感じる。
女性の方が、実感として働きにくさなどを持っているからだと思う。
コミュニケーションや対話を大事にしようとするのも女性が多いと思う。
もちろん男性にもいるだろうし、男性女性という文脈で分断して語りたくはないけど。

特に今回のイベントは「ごきげんな職場」ってタイトルに入ってて、そういう、感情や感覚についての呼びかけだと女性の反応が多いのではないかと思う。
似たような内容でも、生産性向上とか業務改善とか、成果を押し出しているものだと男性も多くなる気がする。
だからといって集めるために切り口変えるのは本質とずれるしやらないけども。

「働きやすい職場」という文脈に男性があまり興味を持たなかったり、多少持ちはしてもそこまで積極的でないのって、働きやすい、みたいな感覚がそんなにないのかもしれない。

こんな風に働くのがあたりまえだから。
働きやすいとか自分のために考えるものではないから。
そういう、これまでの日本の社会や会社や働き方が染みついていたり、疑問を持たないようになってたりする人もまだ多いかもと思うし。

なんだかんだ言って男性社会である今の社会構造の中で男の人にとっては働きにくさを感じないっていうのもあると思う。
女性も働くのがあたりまえになってきているけど、まだまだしくみをつくるのが男性が多いから。

でも社会が変わってきている以上今までどおりの働き方が働きやすいままのことはないはずで、今の働き方で不満はない人であっても、これからどう感じるかはわからない。
だから、今問題に感じないからと言って、問題を見ないのはどうかなと思う。
(見ないのでなくて見えないのかもしれないけど。でも、多分見ようとしてない人も、見るのを諦めている人もいるんじゃないかと思う。)

働きやすさって、楽をしようとか、わがままとかではなくて。
いろんな立場いろんな属性いろんな状況の人が、それぞれ、自分のペースで働いても大丈夫なように、自分らしく働けるように、などを実現するものだと思う。

今働きにくさを感じたりしている人が当事者っぽいけど、今働きやすいと思う人だって、より働きやすさを求めてもいいだろうし働きにくくならないように考えてもいいだろうし。
今の自分に必要ない気がしても、過去の自分や未来の自分のために考えたり、まわりの人や大事な人のために考えてもいいし。
働いていたり働く可能性があるみんなが当事者だよね?

だから、いろんな人と働きやすさの話ができたらいいなと思う。

働きやすさについて考えたこともない、みたいな人にも届くといいな。

ライティング・ライフ・プロジェクト2023年10月期、9月に募集します。
お問い合わせなどはこちらからどうぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?