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捨てたいほどきらいではないけど。

お正月って、なんとなくいつもより特別なもの好きなものを選ぼうとしてしまう。
年のはじまりだし年に一度だし、特別感あるのは確かなんだけど、別に今はもうお正月でも親戚中集まるわけでもないし、すぐになんでも買えるし、そこまで特別でもないのに。

子供のころからの、おめかししたり新しいものをおろしたりっていう、いつもと違う特別な日だっていう雰囲気がずっとあるからかなぁとも思うし、特別な日にしていたい気持ちもあるのかも。

だから、どこに出かけるわけでもないのに、なんとなく好きな服を選ぼうとしたのだけど。
いつもの普通に好きな服を手に取って、なんか違うかも、って思った。
いつも使っていて気に入っているはずの食器を出そうとして、これじゃないな、って思った。
割っちゃうからときどきしか使わなかったグラスを使おうと思ったし、全然使ってなかったお猪口をお酒飲むのにひっぱりだしてみた。

最初服を選んで、なんか違うな、っていうのは、「お正月には着たい感じじゃないな」って感じだった。
いつものちょっと出かけるくらいならいいけど、今は違うな、っていう。
普通に結構好きではあるけど、もっと好きなのがある。

最近買ったばかりの、お気に入りの服を着てみたら、ほかに手にするものもお気に入りだけにしたくなった。
ちょっと近所に出るだけでもお気に入りのかばんで行こうかなって思ったり。
お皿もいつものでなくて新しいのとかあまり使ってなかった好きなのを。

お気に入りだし新しいし汚れやすそうだし動きにくい服だったし、普段みたいにばたばた動けなくて、ゆっくりめに慎重に動いて、できるだけ家事したりしないでいた。
お気に入りのものを大事にできるように。好きなものだけに集中してる感じで。

それが、ときめくものだけ手にいている感覚なのかもしれない、と思った。

結構ちまちまと断捨離してきたつもりだけど、迷ってそのままおいてあるものも多い。
迷いもせず普通に好きで使うからっておいておいてるものもある。

めちゃくちゃ好きではないけど、捨てるというほどきらいではない、そういうもの。

使わないでおいておくとか、人に譲ったり何かに役立てたりするのと違って、捨てるには思い切りがいる。
すごい好きではなくても、きらいとか無駄とかでないと、捨てるまでにいけない。

壊れたり汚れてたり古くなりすぎてたり、使えないなら思い切れる。
そんなのと違って、使い切ってない罪悪感とかもあるのかもしれない。

そんな風に、めちゃくちゃ好きでないけど、結構好きだとか、もともと好きで買ったしとか、まだ使ってるしとか、そんな理由で、捨てたいとは思えないものっていうのが多いなぁと思う。

特別なときに使いたいものはあるけど、普段使えるものも必要じゃん?って思って、特別でない普通の好きくらいを、安心するために手にしている気がする。
ちょっと雑に使っても大丈夫なくらいの好きとか、好きさが薄れつつも愛着があるものとか、替えがきくから安心して使いまくれる好きなものとか。

妥協してるつもりはなかったけど、それはやっぱりベストではないんだよな。
好みではあるけどめちゃくちゃ好きでお気に入りとは違う。

そう思うと、服とか食器類はまだまだ断捨離の余地があるなと思う。
がっさり捨てると困りそうで、捨てた分買いたくなりそうで、だからなかなかできないだけだ。

今は消耗するためのものの方が多くてお気に入りのものの割合が少ないのだけど、消耗のためのまぁまぁ好きなものを厳選して、お気に入りの割合を増やしていこうと思う。

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