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アートと私ー2 アートと教育

先日アートと私の関りについて書かせていただきました。
https://note.com/maki_masu/n/n62063a72948e
今回は少しアートと教育、アートとビジネスにフォーカスして書かせていただこうと思います。
因みに私は美術の教育を受けたことはありませんので、詳しくは専門家の方に伺った方がよいと思います。

 私の場合、先日の記事に書いた通り、娘が転園後、友達と遊ばず絵ばかり黙々と描いていたので心配になって、創作の教室 ASAKAアートスクールに通うようになりました。
この経験が私たち親子の礎になっていることは間違いありません。
「きづくこと おもいえがくこと」が楽しいと感じるように、またきづいたことおもいえがいたことを表現するのが楽しいと感じるように、いつも心を配ってくださっていました。
 いつだったか、将来なにになりたいかというテーマで紙粘土作品を作ったとき、娘は作品がどんどん大きくなってしまい、先生が用意した土台ではバランスが取れなくなってしまったのですが、先生はすぐ土台を追加してくださいました。 それは飛び上がる馬に乗った自分の姿でした。作品展でひときわ大きい娘の作品に恥ずかしくも誇らしく嬉しい気持ちになったのを今でも覚えています。

 絵本作家荒井良二さんのワークショップに参加した時も同じような経験があります。その時のお題は、ガラス瓶に砂を入れ、そこに自分が大好きなものを書いた紙きれを入れてみよう。瓶を動かすとその紙切れに書いてある自分が大好きなものが見える。そしてその瓶をきれいに飾ってみよう。というお題でした。
 娘は何となく合点がいかないようでしたが、まあまあ作り続けていました。それが最後の5分になって、ガラス瓶の上に色を塗りたくり、中の砂も紙切れも見えないようにしはじめました。
スタッフの方はすぐにあやしい動きをはじめた娘に気づき意図を聞き、「何色の絵の具がいる?」「筆は何がいる?」等必要な道具をそろえてサポートしてくださり、なんとか時間内に仕上げることができました。
 後で聞くと「きれいにするのはうち(当時自分のことをそう呼んでいました)らしくない。なにかしたいと思った。」とのこと(笑)。
 最後に荒井さんから「これはいいね。実際目に見えなくても、あのときこれ書いたなあ。とか何書いたっけ?と思えるね。」と感想をいただきました。
 娘はこのような恵まれた環境があり、お題や制限事項を超えたものを作ることが悪ではない ということが価値観として沁みついています。もしかしたら逆に「超えなくてはいけない」と思ってしまっているのかもしれませんが・・・。

 制限事項やテーマを大切にすることは大事ですが、その先にある「なぜそのテーマを与えられたのか? なぜその制限があるのか」まで理解して動くことができるのはとても大切なことだと思います。そしてそれは子どもにもわかります。提供する側がいい加減に考えたテーマだったら伝わりませんが、必死に考えたテーマなら子供にもわかります。

まず「きづくこと、おもいえがくことはたのしい」「きづいたこと おもいえがいたことを自分なりに表現してよい」と思えることがアート教育の基盤だと思います。またアートだけでなくほかの教育にもつながります。それがSTEAM教育の本質だと思います。

そしてそれはビジネスにもつながります。
ビジネスの話はまた別にたてます。

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