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子宮筋腫核摘出術後の妊活モチベ

※ 一個人の体験談として参考程度に流し読みしてください

2023年の6月、日本で子宮筋腫をとる腹腔鏡手術を受けた。

「術後半年は避妊してね」と主治医に言われており、フランスへの移住準備で忙しいこともあって無事に(?)指示期間は乗り越えたわけだけど…
これから気を取り直して再スタートといった感じ。

異国での生活、日本と比べて制限やストレスも多い中ではたして無事に授かることができるのか…授かれたとしても先々また心配事ばっかりになりそうだな〜まぁそれはその時考えればいっか。



これまでの経緯

日本で初めて診察されたのは2021年の夏頃。27歳だった。
生理不順で職場近くのレディースクリニックを軽く受診した時に、エコーで3センチくらいの筋腫があるとさらっと伝えられた。

ん?えーっと…何ですかソレ。。

幼少期から健康優良児で、恥ずかしながら婦人科疾患についての知識&自覚症状のなかった私は、突然告げられた病名をすぐ理解できず固まった。先生は非常に淡々と説明してくれ、無症状かつ今すぐ妊娠を考えていないのならひとまず経過観察、半年か1年に一度受診してくださいと言われてその日は終了。

生理不順は仕事のストレスからくるもので大したことなかったのだが、まさか全く予期していなかった筋腫を指摘されるとは…帰り道、頭の中はずっと忙しく何かを考え続けていた。
たぶん、「もし症状が悪化したら?」「この先どうなる?」「将来子どもを持てるのか?」というようなことがぐるぐる駆け巡っていたと思う。

自分の身体なのに分からないという状況が不安だったので、その日から色んな情報をチェックし始めた。理解が追いついてくるにつれて、少しずつ平静を取り戻せた気がする。
これまでは敏感じゃなかったのに、ふと地元の友達で数人 不妊治療をしている子がいたっけ…と思い出してはすっかり意識が変わり、その子達のSNSを見るときも自分ごとのように考えるようになった。


子宮頸がん検診ついでに再検査

それから半年ほど経った頃、住んでいた自治体から子宮頸がん検診の案内が来たので、自宅付近で評判の良さそうなTクリニックに行ってみた。そこで筋腫のことを伝えて初めて、以前よりも詳しく検査してもらった。
私の場合は筋層内筋腫で、子宮の前面右側にできたものだった。幸い子宮内膜への影響は薄そうで、半年前に比べて1センチほど大きくなっていたがまだ様子見の範囲。がん検診も問題なくひと安心。

その頃はまだ本格的に妊活していなかったので、そこまで焦りはなかったのだ…が。そのまた1年後、生活が落ち着いてそろそろ良い時期かなと思い、夫婦で同じTクリニックに妊活前の検査に行ったのが転機となった。

なんと筋腫が6〜7センチに成長していた。しかもこのままでは子宮内部や子宮口付近を圧迫し着床や分娩に影響があるかもしれない、と。

確かに言われてみれば、この数ヶ月 経血量に波があったり、生理2〜3日目は出血過多・生理痛で仕事を休むこともしばしばあったと気づく(遅い)。なんでもかんでもストレスで片付けちゃダメだなと反省したけど…比較対象がいないから正直わかんないよーと行き場のない気持ちだった。

エコーの後、夫も診察室に呼ばれ神妙な顔つきの先生に「今が大事なタイミングです」と言われ2人して緊張感が走る。そう言いつつも先生は希望を持たせようとしてくれたのか、「筋腫があっても妊娠できる方もいる」「まずはトライしてみるのも一つの手段」と教えてくれた。
しかしそれを聞いても、私は妊娠へのハードルがぐんと上がった気がして、すごく怖かったのをよく覚えている。子宮を掴まれたような、女性としての機能を否定されたかのように錯覚してしまったのだと思う。
今まで大きな病気にかかったことない自分は当然のように、スムーズに妊娠できるものだと完全にタカを括っていたとその時はじめて気付かされた。

少し夫婦で考える時間をもらって何度かタイミングをとったものの、やっぱりそう簡単にはいかないし、一度認識した筋腫のことを無視するのは性格的に難しかった。結局、手術を決断しクリニックに連絡。改めて詳しく説明を聞き、ひとまず今できるのは着床率を上げることだ!と、手術前後のリスクを承知の上でお願いすることにした。
そこから大きめの医科大学病院の紹介状をもらい、手術に向けての検査や準備を進めていった。


事前準備と腹腔鏡手術

大学病院での初診は2023年4月中旬。
産婦人科部長の生殖医療専門というなんとも頼もしいベテラン先生に診てもらうことができ、それだけで安心感は充分だった。

術前検査〜入院までの流れ手術〜退院後の流れは、ここに書くと大変そうだなと思ったので興味のある方はリンク先(インスタ)を見てみてください。

退院3ヶ月後検診で経過順調だったこともあり、無事に終診。
渡仏することを伝えていたので、先生のサイン付き書類(英語での簡単な処置内容図説)を用意してくれた。欧米の医療体制のことも少し教えてくれたり、一時帰国することがあったらいつでも様子見せに来てねと言ってくれたり、リアル コウノトリ先生や…!とあまりの優しさに泣きそうになった。


今後の妊活モチベ?

はい、そんなこんなで無事に身体の整備はできたと思ってまして。
時間とお金と体力費してやっとスタート地点に立っただけなんだけどね〜これは大きな進歩と思っていい、よね?
筋腫をとった方が着床率が上がるというデータはあっても、実際のところどれだけ確度が高いのかは自分の身体で試さないことには実感できないのがもどかしい。費用対効果とか即効性とか考えちゃうの、我ながら悲しき現代人…なんだかなぁ、と思ってしまう。

幸い、今フランスではニートなので日本で働いてた時より確実にのんびりできてるし、普通に日々の生活を楽しむ余裕がある。だから、モチベを持ちすぎないことがモチベ、というなんとも掴みどころのない結果に落ち着いている。あと出来ることとしては、足首を温めたり適度な運動&食生活に気をつけたりと、基本的なことは継続中。
あんまりストレスかけないことが1番大事っていうし、考えすぎると毎月一喜一憂してつらい(体験済み)からね。このままマイペースに自然に授かる日がくるといいなぁとあえて鈍感力を高めております。


早く妊娠記録 書けるのを楽しみにしつつ。
たのしく生きていこー。


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