一昨年、昨年に引き続き、今年“映画館で鑑賞した新作映画”の自分的TOP10を纏めたいと思います!
今年、映画館で観た映画は29作品でした。良い映画体験をさせていただいた作品ばかりでした。
例によってNotionのMOVIE LOGを眺めつつ、鑑賞当時の感想を見返しながら纏めてみたいと思います。
10位:MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない
めっちゃ面白かったですね!天才か!!!と震えました。二転三転するストーリーに夢中になりました。確か休日勤務を終えてふらふらしながら映画館に駆け込んだのですが、仕事終わりに美味しい焼肉&ビールを飲んだ時みたいな幸福感に包まれたのを覚えています。
仕事大好き人間なので、このシチュエーションや主人公の気持ちに共感できるやら身につまされるやら、情緒が忙しかったです。鑑賞しながら(自分だったらどの1週間をループしたら辛いかな…)などと考えていました笑。あと、部下から見て、ずっと一緒に働きたい!と思える上司って得難い「宝」だよな…とも思ったり。
2022年のコメディ映画部門No.1です!
9位:ラーゲリより愛を込めて
こういった「戦争を描いた作品」に、二宮和也さんのような、ジャニーズ事務所のかたが参加する意義を、改めて噛み締めます。意義あることだと思うのです。
メインどころの演者の皆さんの演技が本当に良くて。一番は松坂桃李さんの出征シーンですね。朝加さんの演技も本当に本当に素晴らしかったです。
あと、二宮さんと松坂さんが対話するクライマックス間近のシーン。二宮さんの「飲み込み」っぷりが凄くて、ちょっと鳥肌が立ちました。
8位:女神の継承
同時期に、Netflixで「呪詛」を観たので、相まって強烈な鑑賞体験となりました。一番は、「愛犬家は鑑賞注意」と書いておいてほしかったですね。半年経った今も、若干トラウマ気味になっています(実家の愛犬がシーズーじゃなくてよかった…)。本当に「タブー無し」のホラー映画です。強烈。
昔「リング」を観た時の衝撃を思い出しました。ホラー映画界のゲームチェンジャーになりうるというか。
POV、モキュメンタリーなのが恐怖増し増しですね。ただ「クローバーフィールド」のような、「なぜその映像を手に入れられたのか」的な説明がなかったのが、余計に不気味でした。
7位:香川1区
2021年12月上映スタートでしたが自分が視聴したのは3月のオンライン上映だったので。
「体験型選挙映画」ですね。10月31日の総選挙での、香川1区の「ゼロ確」の瞬間。当時SNSでその瞬間も拝見しましたし、それまでどんなふうに活動をしてこられたか、SNSを通して見守っていました。だから経過も結末も知っているドキュメンタリーだったんですが、小川議員を支える家族や後援者、市民の方々が主役でもあるんだなと思いました。
娘さんの「正直者の気持ちは、いつか皆に届くんじゃないかっていうのを、今日初めて感じました」という言葉が、忘れられないです。
「頑張ってくださいじゃなく、頑張りましょうと言わないといけないんだ」「数年後にはきっと日本中が香川1区になっている」有楽町での青空対話集会での言葉の数々も、本当に素晴らしかったです。沁みます。
6位:ブエノスアイレス
1997年公開時、時間が有り余っていた子供だったので、2回連続で観たのです(入換制になる前だった)。でもあまり意味がわからない程度に子供でした。
だから2022年の今、4Kレストア版が上映されたのは、本当に本当にありがたくて。「恋する惑星」「天使の涙」「2046」を観ましたが、この「ブエノスアイレス」が、やっと理解できる程度には、大人になりました。
ファイの気持ちも、ウィンの思いもめちゃくちゃわかるなあと。「形容しがたい関係性」を、自分自身が知ったからかもしれません。
灯台のシーンが、本当に美しくて“完璧”です。傑作ですね。
5位:スペンサー ダイアナの決意
クリステン・スチュワートが好きです。(と言っても「チャーリーズ・エンジェル」しか観てないのだけど)
映画のポスターを見た時から、このビジュアルで、クリステン・スチュワートが演じるならもう間違いないでしょう…と期待していたのですが、想像を超えていきました。彼女が演じるダイアナ元妃、ずっと観ていたかった。
本当に美しくて切なくて、実在の人物の、ほぼ実際に起きた出来事なのが平衡感覚をおかしくさせるような。ぴんと糸が張り詰めたような、薄氷を踏んでいくような、美しさと儚さ、脆さが共存しているような。
映像も演出も、音楽も装飾も衣装も、そして俳優陣、本当に素晴らしかったです。
4位:コーダ あいのうた
4月に鑑賞した映画なのに、今も思い出すと、心があたたかくなるような。本当に素敵な映画でした。
笑いあり、ズドンと重たい感情もあり、甘酸っぱさもあり。本当に“人生”でした。家族も教師も、皆“よかった”ですね…。
コンサートシーンの“演出”が、今でも忘れられないです。ゾクゾクしました。映画史に残る名場面だと思っています。
あとこの映画、広島のサロンシネマで観たのです。大好きな映画館で鑑賞できて、最高に幸せでした。
3位:トップガン マーヴェリック
めちゃくちゃ評判が良かったので前作を観ないまま鑑賞して(IMAXで)、めちゃくちゃ面白くてかっこよすぎてノックダウンされ、2回目は4DXで観ました。最っ高でした!!!あとはGを体験できてたら私もF-18に乗っていた。
カタパルトオフィサーのアクションとビーチでのラグビーシーンが狂おしいほど好きです。ずっと観ていられる…。
“映画館で観る映画”って素晴らしいなと思わせてくれました。最高の映画体験をさせてもらえました。やっぱりトム・クルーズは凄い。本当に、最高の映画スターですね。
2位:流浪の月
世界に輸出してほしいと思うほどのクオリティでした。アカデミー賞にノミネートされないのでしょうか。基準などよく知りませんけども。
12月までずっと、今年No.1映画だと思っていました(思わぬ伏兵が…!)、それほど素晴らしかったです。
撮影監督の手腕で、ここまで“完璧”になるんだなとしみじみ実感しました。監督が表現したい世界を具現化する。演者の繊細な演技を120%まで引き出し、美しく映し出す。最高でした。松坂桃李と広瀬すずの演技が、本当に素晴らしかったです。
こういう叙情的な作品は、演出と映像が本当に大事なんだなと思い知りました。
主人公たちを取り巻く環境や人間の感情がドロドロと澱んでいて、それらが全部混ぜこぜになって絶望的なのに、世界はどこまでも美しい。李監督の作品は「怒り」もそうでした。中毒になりそうです。
1位:THE FIRST SLAM DUNK
前情報が何もなくて、ただムビチケだけは2枚買っていて…という状態での、公開初日の鑑賞でした。やばかったです、最高でした。井上先生は本当に神。観る前までは、果たして原作者(漫画家)に映画監督ができるのだろうか?と疑問に思っていました。正直言って。原作者だからこそ、の映画でしたね…神すぎた。
すべてにおいて芸術点が高すぎました。バスケの試合を観にきたのかなという。
私はどうして三井寿のムビチケを買わなかったのか。一生悔やみそうです。全員分買っておけばよかった!!!
いろんなタイプの映画を観ることができて、今年も楽しい1年でした。
来年もたくさん映画館で鑑賞したいと思います!