私の合理的配慮
視覚障害のある中学生です。
最近よく「合理的配慮」と言う言葉を耳にします。
今まで自分がどんな合理的配慮を受けてきたかについて、あまり考えたことがなかったのですが、
合理的配慮とは何か、
今まで自分がどんな合理的配慮を受けてきたかなどについて、考えてみました。
私は現在イギリスの盲学校に通っています。
イギリスでは日本のように教科書を使うのではなく、授業の時は毎回ワークシートを使って課題を進めていきます。
私の学校では、墨字(普通の文字)の資料やワークシートが配られることが多いです。
点字使用の私にとって、墨字で書かれた資料をもらっても、何が書いてあるのかわからないし、
私の場合、誰かに読んでもらうよりも自分で文章を読んだ方が、内容が頭に入って来やすいです。
また、墨字のワークシートが配られた時、自分で問題の答えを書くことができないので、
私が口頭で答えを言い、それを先生が紙に書くと言うことをやっています。
しかし最近では、学校の先生たちが話し合って、点字プリンターで点字の資料を作ったり、無レールセンスやパソコンにデータを送るなどのことをしてくださるようになりました。
私は、墨字の資料しかないと言う理由で、自分で読み書きできなかったことを、とても不便だと感じていました。
自分から、点字またはデータで資料がほしいと伝えようとは思っていましたが、
断られるのが怖くてなかなか言い出せませんでした。
しかし、私のように点字を使う生徒が、墨字では読み書きができないと言うことを考えて、
合理的配慮として、点字やデータで資料を作ってくださるようになったんだと思います。
自分から必要なサポートを相手に伝えることで、可能な範囲で色々と対応してくれると思ったので、
これからは、
「私は視覚障害があるので○○をお願いできますか?」と、
相手に伝えていくことが大切だと思いました。
今回この記事を書いたことで、合理的配慮について考えることができました。
これから社会に出ていく中で、合理的配慮を受けることも増えていくと思うので、
その時はまた色々シェアしていこうと思います。
お読みくださりありがとうございました。
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