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INFJが羨ましかったという話②

その話の前に;

本題

人の心が読みたかった。お金を稼ぎたいとか、権力だとかそんな理由じゃなく、ただ生きるために、集団に属するために、心を読みたかった。
別に好きな人の好きな人を当てたいとか上司の望むことを読み取りたいとかじゃなく、機嫌の悪い人を機嫌が悪い、機嫌のいい人を機嫌のいい人だと読み取りたかっただけだ。

でも、およそ半年前の事件で、自分はその機能が低めに設定されているのだと気付いた。

病んでいたF型(恐らくINFJ)の知人から、善意(本当に善意のつもりで、本人にとって都合の悪い事実をぶつけるような類の行動ではない)を当てたら
「人の気持ちを考えているつもりで言ってるなら大きな間違いだ。その行動は自分を却って苦しめている。だからもう何も言わないでくれ、近づかないでくれ」
と言われ絶縁されてしまった。自分が人助けなどしようとしても、こうなってしまうのだとよくわかった。助けたいという気持ちが空回りしていたんだと思う。思考のストッパーが弾け飛んでいたことは今になれば分かる。

自分はINFJだと思って行動していた。NiTiループと呼ばれる不健全はTiの暴走とFeの抑圧によって生じることで、Niを弱め、Feを使うよう注意して行動すれば解消されると信じていた。

もう一度、少し抽象度を上げた表現で書こう。不健全はFの抑圧+Tの暴走で、Fを発動させれば解消されると信じていた。

自分がINFJ(かつMBTIがある程度正しい理論である)なら確かにこれで解消されるのだが、たとえば以下の心理機能をもつタイプだったらどうだろう。

  1. Ne

  2. Ti

  3. Fe

  4. Si

あるいはこうだ

  1. Ni

  2. Te

  3. Fi

  4. Se

さあ、この心理機能を持つタイプがTを抑圧しFを強権発動(≒空回り)させた場合どうなる?

これは自分の見解だが、「ループに陥る」ではなかろうか。
根拠はこうだ。

ループは第二機能の抑圧によって第三機能と主機能のみで考えることにより生まれる、外(内)からの批判的検討の余地を無くす暴走である。
しかしこの間違い方をした上で「不健全=ループ」という知識を得てしまうと、不健全状態を解消するために第二機能だと思い込んだ第三機能を引っ張りだし、本来の第二機能を抑えてしまうことになる。

自分の場合、周りの環境がF(特にFe的社会性)を強く推奨する環境であり、またT(TiTeともに)を嫌う環境でもあった。だからFを引っ張り出す努力をしたし、Tを隠すようになった。

INTJだとするなら、Teを抑圧しNi-Fiループ、ENTPならTiを抑圧しNe-Feループになる。

つまり、自分を治療するための行為で却って不健全になるのだ。
なんと悲しいことだろうか……。

もちろんこれはただの仮定だが、2人以上からTではないかとコメントを頂いたため、T型であるという前提の元仮説を立てている。

自分の場合に限るが、自認を誤ったことで痛い目にあった。もっと早く気付いていたかった。
とはいえ痛い目見るまで気付けなかっただろうなとも思う。人生は斯くも難しい。

補足

劣等機能グリップがSiなのかSeなのか分かるだろう?という反論があると思うが、ちょっとそれに関しては1つ弁解がある。
自分は両方とも極めて低いのだ。電柱にぶつかるし鍵も無くすのだ(比喩です)。どっちかだけではなく、どっちもないのだ。

余談

人を選ぶ話、これに至る前の自分が大分性格が違っていた(最早正反対)という話は続きに書きます。
学生時代の人間関係にトラウマを抱えている方は、その引き金になる可能性がありますのでお気を付けください。とはいえ、具体的な表現はしないつもりです。

続き


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