全校生徒、革命児。まだ見ぬ志士たちへ
*このNoteはコロナ以前の2019年10月、5期生の募集の際に、MAKERS UNIVERSITY運営代表として私(内野)が応募者の皆さんに向けて精一杯の魂を込めて書いたものですが、まだ見ぬ10期生のみんなと目指したいこと、MAKERSの理念・価値観・大事にしていることが書かれているので、ぜひ今回応募を検討しているみんなにも読んでもらいたいと思っています。
「大学生」にこだわって20年
僕は、若い人たちの可能性が、存分に発揮されない社会こそが、この国の最大の課題だと思っている。自分でも視野が狭いとも思うけど、20年間その課題と可能性にしか興味がない。
若い人たちが、自分がこれだと信じた道を突き進むことができる、自分が本来持っているはずの可能性を遺憾なく発揮することができる、そんな社会を作りたくて20年走り続けてきた。
僕も40歳。もういいオジさんになった。
20歳でこの仕事を始めた頃、大学生は「同世代」だった。「俺たちの世代をもっと盛り上げようぜ!」というノリだった。
20代後半までは兄貴分的な立場で「俺たちの世代」とギリギリ言えたような気もする。
でも、40歳になった今、さすがにカラオケオールは出来なくなったし、オフィスで寝泊まりしながら彼らと語り合うこともしなくなった。身体中が凝ってるから、もうオフィスの硬い床に寝たいとは思えない。
いつまで「大学生」を相手に仕事ができるだろう。50歳?60歳?
紛れもなく中年のオジさんに差し掛かった今、そんなこともたまによぎるようになった。
自分の息子は、まもなく4歳になる。
この国の行く末を考えた時に、幼児教育や公教育など「大学生」以前の教育改革の必要性を感じることも多くなってきた。
息子が保育園の昭和を引きずった軍隊のようなお遊戯会につまらなそうに出ている姿を見た時には、本気で保育事業や学童事業を始めようかとも思った。
孫泰蔵さんたちが、子供向けにacceralation program for KidsをコンセプトにしたVIVITAを立ち上げた時は「さすが!」と唸った。
それでもそれでも、やっぱり僕は大学生と相対したいと改めて思う。
僕は彼ら世代の価値観や選択が変わることが、この国がガラリと変わっていく鍵を握っていると心から信じている。大学生に強烈にこだわっているのだ。
20代前半となると2歳児のように無限すぎる可能性の塊ではもうない。高校生のように、とにかく何でもチャレンジしてみなよ色々やってみよう!が許される年代でもない。
どう生きるのかの「決断」を迫られる。だからこそ、本気で自分と向き合い、悩み、葛藤し、自分の道を見出していかなければならない世代が20代前半なのだ。
この世代がどんな人生の選択をするのか?
どんな道を歩もうとするのか?
この国の未来は、その「選択」にかかっている。
僕は、その「葛藤」と「決断」の世代の近くにいながら「扉」が開くのが見たい。
誰かが敷いたレールの上ではなく、自分の人生をみずから切り拓く。
世の中の風潮やプライド、過去の呪縛にとらわれず、自分が心からのぞむ道を歩き出す。
そして、そのいくつもの、その人らしい生き様の集合体が、やがて社会の未来を豊かで、幸せなものへと進化させる。
20年間、そう信じてもなかなか、こじ開けることが難しかった扉が、この1、2年で急速に開きつつあるのを肌で感じている。
社会は確実に若い人たちの可能性が解放される方向に動き出している。
日本の未来はヤバいなんて言われてるけど、僕は可能性しか感じていない。
コップの水が溢れ出すのは近い。
そう夜明けは近いんだ。
扉をひらく鍵を握るMAKERS UNIVERSITY
その扉をひらく鍵を握る20代の若き起業家や変革者が次々と生まれている私塾MAKERS UNIVERSITYが、まもなく5期生を迎える。
5期生のみんなとは2020年という年を共に過ごすことになる。オリンピックイヤーだ。
世間が空前のお祭り騒ぎで沸く中、ただひたすらに自分自身と事業に向き合うことになる。間違いなく思い悩み、葛藤することが多い日々を過ごすことになるはずだ。
これまでの先輩たちも順風満帆だった人は一人もいなかった。
不安や恐れ、プレッシャーとの戦い、創業メンバーとの別れ、減っていく貯金や資本金、信じていたはずの事業への違和感。
信じていたものが信じられなくなって、心折れそうなときが絶対にやってくるはずだ。
そんな孤独との戦いの連続だからこそ、何よりも支えになるのが、ここで出会う「メンター」と「仲間」だ。
5期生の説明会で参加者から質問を受けた。
「MAKERSは無料で入学が出来ると聞いたのですが、どう成り立っているのですか?」と。
「こういう起業支援のプログラムって怪しいのが多くて、、」と。
なるほど(笑)。でも大きな声で言おう。僕たちは1ミリも怪しくない。ピュアホワイトだ(笑)
MAKERS UNIVERSITYの財源はそのほとんどが先行く起業家の寄付で成り立ってる。
起業家の世界には「ペイフォワード」という文化がある。
「恩返しではなく、恩送り」
起業家は誰しもが創業期のしんどい時を「先輩」に助けられた経験を持つ。
だからこそ、みんなを助けるときも見返りを望んではいない。ただただ後輩の成功や成長を想っている。
そして、いつの日か、次の世代にそのバトンを繋いで欲しいと願っているのだ。
MAKERS UNIVERSITYは、そんな先輩起業家の「想い」だけで成り立っている。
ここに集うメンター陣も創業期は苦労の連続だった。長く暗いトンネルを何度も経験した。でも、その苦難の先にある素晴らしい世界を知っている。
だからこそ君たちを励ます。肯定する。
それでいいんだ、間違ってない、と。
2020年、来たるべき孤独な戦いの旅路で、百戦錬磨の先輩である「メンター」の励ましは、みんなが前に進む勇気になってくれるはずだ。
MAKERS UNIVERSITYで出会う「仲間」の存在
そして、紛れもなくみんなの最高の財産になるのがMAKERS UNIVERSITYで出会う「仲間」の存在だ。
期せずして2020年という二度とやってこない年を「勝負の1年」にしようと志し、集った仲間たち。
50人いれば50人が全く違う事業を志向する個性豊かな仲間たち。
でも驚くほどに、起業家として遠くに見据える実現したい世界や、人として大事にしたい価値観、思想は近かったりする。
だからこそ共鳴し合う。
来年2月、最初のカリキュラムで「8泊」を共にする。まさに同じ釜の飯を食い、理想を語り合った仲間だ。
ここで出会った仲間こそが、これから道なき道を行く旅路の中で、とてつもない心の支えになるに違いない。傷だらけの心を癒してくれる戦友になるに違いない。
事業は違えど、向き合う「しんどさ」は共通項が多い。
だんだんと学校の友達も話が合わなくなってきて、チームメンバーにも話せない悩みも増えてくる中で、この仲間に心の内側を共有できることが、どれだけ救いになることか。
普段は会わなくても、あいつも苦しいんだ、あいつも頑張ってるんだ、と想いを馳せられる仲間の存在がどれだけ心強いことか。
来年2月4日、5期生のキックオフ。
その「仲間」たちがMAKERS生の聖地、オリンピックセンターに集うことになる。楽しみだ。
最後にMAKERS1期~4期のみんなへ
MAKERS UNIVERSITY、そろそろ「第2章」に進みたいと思っています。
もちろんMAKERSは5期、6期、7期と続いていきます。
そして「終わりのない学校」として「共に挑み、共に学ぶ」関係性、コミュニティは永続していくはず。
では第2章とはどういう意味か。
それは「一緒に」世の中を「若い人たちの可能性が解放される方向」へと思いっきり舵を切りたい。そのための企みを、一緒に仕掛けていくのがMAKERSの次なる挑戦です。
間違いなく、扉は開こうとしている。
でも、現実はまだまだ若い人の可能性が発揮しきれない構造、カルチャー、雰囲気、常識がたくさんあるのも事実。
個人で自分の可能性を信じて、その壁を突破してきたみんなと、今度は世の中の常識を塗り替えていきたい。世の中の至る所に、みんなの熱を伝播させていきたいのです。
もちろん、もう既にみんなの生き方の選択や情熱は、みんなが思ってる以上に多くの人たちに影響を与えていると思う。すごく誇りに思うし、リスペクトしています。
でも、もっと踏み込んで「ALL MAKERS」として束になれば出来ることがもっとあるんじゃないかなと思っています。この集団の可能性は計り知れない。
20代前半の若い人たちが自由闊達に心の声に従って自分の道を進めるような世の中になるために、力を結集して、本当の意味で次の時代に求められるスタンダードを作っていきたいと思うのです。
みんなと仕掛けたいことは色々あります。みんなも仕掛けたいこと提案して欲しいと思ってます。まずは第一弾は仕込み中です。乞うご期待!
という訳で、毎年、MAKERSの〆切に際して熱い想いをしたためるのが恒例となりました。40を過ぎたオジさんですが、やっぱり、まだ大学生とやりたいことあるので、当分は「大学生」にこだわっていきたいと、改めて思っています。
そして、そんなMAKERS UNIVERSITY、5期生の応募〆切は来週、11月21日(木)です。今年も、どんな仲間に出会えるのかMAKERS生全員で楽しみにしています。