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一次産業から食品産業のDXへ。持続可能なフードシステムをつくるため、現場の方とともに、よりよい仕組みづくりをすすめる。-Takuma

MAKERS U-18にはどんな人が集まっているのでしょう?2期生、岩本拓真さんに詳しく聞いてみましょう。

9期生エントリー受付終了!10期は2025年3月末開催予定。今冬情報解禁。
詳細はこちら▶https://u-18.makers-u.jp/

簡単に自己紹介をお願いします。

 岩本拓真と申します。株式会社for Craftsを立ち上げ、神戸を拠点に食品製造業向けのDXをすすめるためのSaaS開発をしています。23年1月にプレシード調達を終え、現在、シード調達をすすめています。

https://twitter.com/takumagr

事業を立ち上げようと思ったのはどういうきっかけがあったんですか?

 現場の課題感を肌で感じたことですかね。遡ると、高校生の頃になるんですが、食品製造というよりどちらかというと野菜をつくるところに興味があって。そこで、僕たちの食を支える、つくり手の方々ってかっこいいなと思ったところからはじまりました。僕個人としては、手触り感あるものやクラフトの文脈が好きで、よいものをつくっている方々の魅力がもっと広がったらいいなと思っていたのが、事業の立ち上げに動きはじめた根源にあると思います。

 高校生の頃から、農家さんのもとで丁稚奉公して、収穫期に人手が足りない方に学生みんなで手伝いに行きまくるみたいなこともしていました。ただ、農家さん方の話を伺ってていると、彼らが困っているのは売上を作るところなんだと気づきました。そこで、学生時代は、とにかく僕はつくる側よりも売る側に回ろうと思って、青果や、原料の卸であったり輸出だったり、とにかく自分が売る側にまわっていました。

 でも、それをしていても僕一人が持ってこれる売上や価値にキャップ(上限)があるなってことに気づいて。だったら、産地まで含めて全体のフードシステムをよいよい仕組みにつくる方にまわれないかと思い立ち、起業に至ります。いまは、この素晴らしい食品という産業で新しい構造を作れないかというところで、試行錯誤を続けています。

 将来的に持続可能なフードシステムをつくるために、いまの時点では、食品メーカーさんに向けて商品開発自体が楽になったらいいなとすすめています。


起業家という道を選ばれた中での気づきだったり、昔と比べての変化はありますか?

 MAKERSの合宿の中で、自己分析診断みたいなものをやったんですけど、その中で、他のみんなが変革者とかの中で、僕は調和型と(診断)結果が出たんですね。なんか、保守的で、変革をあまり好まないタイプで、MAKERSみたいな外れ値のなかの外れ値って凡人では?と思ってたんですけど(笑)。

 でもだからこそ、今まではイノベーションが起こらなかったようなところへの橋渡しができるんじゃないかって最近は思うようになりました。なんか、いきなりゴリゴリのカタカナビジネスワードで説明しちゃうようなところを、もうちょっと相手の言語に合わせて会話するとか、もっと大きな枠組みのところから捉えていきましょうとか、それって別の脳を使うと思うんですけど、そういうところは得意なのかもなって。昔はネガティブに捉えてるところもあったんですけど、今はポジティブに捉えられてるところがあると思ってます。

創業何年目になりますか?

 僕が22年の3月に大学を卒業して、4月に新卒起業したので、2年弱ですね。

振り返るとどういう2年弱でしたか?

 なんでしょう。なんというか、でこぼこ道というか、もっと早く進められるんだろうなとか、賢く進められるんだろうなとか思う日々ですね。なんかまだまだ飢えてるというか、もっとこうしなきゃ、ああしなきゃって、ずっと自分の中で考えて動いてきたし、動いているって感じです。

その飢えてるみたいなものは、どこから出てくるものなんですか?

 そうですね。僕はMAKERS にU-18の2期で、次の年に大学生のMAKERS 3期に入ったんですけど、そこの同期生の存在は大きいですね。タイミー小川さんとか、fondi野原さんとか、ONE NOVA高山さんとか、同期が爆速で進んでるのを見ると焦りますね。それが結構僕の中で大きいかな。

焦りをモチベーションに変えていくタイプなんですね。

 そうですね。僕は基本それです。あと、(極度な)負けず嫌いとかじゃないんですけど、なんていうか、ストイックな感じはあるのかもしれないです。

 なんでしょう。たとえば、Figmaで修正依頼が来たら、夜行バスの中で作業して返したり。それが当たり前の感覚なんです。最近コーチングを受けるようになって、アスリート志向に寄ってるんだなっていう気づきがありました。能力絶対主義みたいな。一定の基準値に達するまでは努力を惜しむな、みたいな。

 その尺度自体も、正直あんまり好きじゃないんですけどね。でも今は、僕と一緒に未来をつくりたい!と意思決定してくれたみんなのためにも、僕自身がそこの土俵でちゃんと勝負できないとって、自分を底上げしたいなって思っていますね。いつかそれで苦しくなることもあると思うんですけど、それを感じてること自体が健全だなと思って、いまは頑張ろうと思ってます。

[取材日]2023/10/23
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<最後に>

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