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「やめるフェス」に参加して① 運営のゆるさと心に残ったパワーワード

「やめるフェス」とは

プロデューサーの川原卓巳さんが発起人で、12/11にリアル会場とWEBで行われたトークセッション祭り。

朝から夜まで約8時間もかけて、こんまりさん、武田双雲さん、澤円さん、安藤美冬さんといった発信力、影響力のある錚々たるメンバーが入れ替わり立ち替わり、とことん「やめる」を語るお祭り。
オンライン参加費1500円という破格。

驚きのゆるゆるフェス運営

まず10時のオープニングの時点で既に、主催の川原さんが登場しない、開会宣言をしない。笑
それを司会者も聞かされてなくて、一瞬たじろぎ、急遽リアル会場のお客さんに今日の意気込みを語らせる、という、しょっぱなから常識を覆す「開会宣言をやめる」と、やめるモード全開。

運営の準備段階から、
「タイムテーブル作るのやめる」
「台本をやめる」
「打ち合わせをやめる」
「集合時間を決めるのをやめる」
など、たくさんのことをやめて当日に臨まれていたようだ。

本番のセッションも途中参加、途中退席も自由で、会場でのリアルセッションでは、スピーカーの皆さん、まぁ〜ラフな普段着で、スタバのカップ片手に飲みつつ、人の話聞きながらスマホやPCをいじったり、と、まるで楽屋での雑談のような、ゆるくて飾らない空気感だった。

これまで常識(と私が思っていた)運営スタイルのお堅いところを潔く「やめる」ことで、スピーカーの皆さんがとても肩の力が抜けてリラックスしていて、自身の失敗談や、発達障害あるからさー、なんてこともさらけ出しつつ、リアルにそれぞれ思いの丈を話されていた。
会場参加のお客さんもまた、枠にハマらず、突然のフリにもイキイキと答えるリラックスした雰囲気だった。

私はオンライン参加だったけど、連発されるパワーワードの数々がとにかく私の心に刺さりまくった。

これまでの運営の常識が、つまらなくしていた?


私は福祉団体の職員で、普段は困っている方の相談をお聞きする仕事だけれど、「講演会」や「研修会」を企画、運営することが時々あった。

たくさん時間を使って打ち合わせ、企画内容をとにかく練って、深掘りしすぎて出口が見えなくなることもしばしば。
この時間は自分の振り返りにもなって有意義だと思ってはいたが。

運営の準備については本当に細やかに、1分単位でガチガチに決まったタイムスケ、一言一句決められた司会シナリオ、堅苦しい挨拶、失敗を見つけるための本番さながらのリハーサル…これが研修会運営の必須だと思っていた。

中でもビッグな研修会が、主に医師に向けて開催するお堅いもので、十分すぎるくらい準備をしていてもなお安心できない、
決して失敗の許されない雰囲気。ワクワクというより、プレッシャーしか、ない。

主催側がこんなにガチガチで「あそび」がないんじゃあ伝わるメッセージも鎧を着てしまって重くなったり、「きちんと」しすぎた言葉の中に埋もれてしまったり、綿密すぎる準備がむしろ逆につまらない場にしていたかもしれないな。やめるフェスのゆるさと受け取ったものの多さから、そんなことを考えた。

「やめるフェス」で受け取ったパワーワード

「やめるフェス」のゆるゆるトークセッションにはとにかくたくさんアンテナが立つ言葉があって、共感しまくり。メモしまくり。だった。特に印象に残ったパワーワードをここに書き留めておきたい。

物を捨てられない理由はただ2つ。

物を捨てられない、手放せない理由は、
 ・過去への執着 (〇〇さんから貰ったから など)
 ・未来への不安 (もしかしたらまた必要になるかも など)
今ここ、を生きていない人が多い。その物を持った瞬間、今の自分がそれにときめいていないことを、その人は本当は分かっている。


*「いい人」をやめる
いい人」でいようとして苦しんでいる人が多い。「いい人」をやめると、他の誰かを傷つけることもある。Noといったときの自分も相手も一瞬傷つくのが怖い。でも、そこを超える。

「いい人」をやめると、本当の自分になって、本当に自分にとっての「いい人」が集まってくる。


*自分の短所は捨てろ!自分のストーリーを生きろ!

できないことはリスト化して誰かに頼めばいい。

自分ができることで周りにgiveすればいい。

できないことをできるようにするために時間を使うより、今のままの自分で輝ける場を見つけることに時間を割くべき。

しんどい時は、「我慢」なのか「鍛錬」なのかを見極める。人から鍛錬だと強いられたり、きっと鍛錬だ、と思い込もうとする必要はない。


*自信がない時、未来への不安がある時にどうするか

自分の思いに気づいた時、もう気づいていない自分には戻れない。思いを貫くのに正直に生きていくか、我慢して生きていくか、どちらかの選択しかない。

「いつか」は永遠に来ない
「自信」って脆い。瞬間的なもの。その時一瞬持って、また手放していく。自信があるから踏み出せるわけではなく、踏み出してから自信がついていく。

自分がこれがしたいという気持ち、「確信」を支えにする。
確信があれば恐れも自信もなくなる。

SNSで見るのは自分が目指したい人、憧れる人。その人と比べて落ち込む。目指す人なんだから自分よりできていて当たり前、自信がないならSNSでくそリプ流しているような人たち見てみて、これよりはマシ。と思ってみては?笑


*一つのことをずーっとやっていることが美徳ではない。

その時々でいろいろなことをしていても、その時々で情熱を傾けている。この方がいい人生だと思う。

人は、自分で決めたルールや物を持ちすぎている。本当に大事なものは1個か2個しか持てない。身軽でいるとすぐに動ける。


本当に痛快で、8時間があっという間。目から鱗だらけの大満足フェスだった。

次のnoteでは、たくさんのパワーワードに背中を押されて、私がやめると決めたもの、やめたもの、書いていきたいと思う。

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