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四国歩き遍路日記 3日目 8番~11番

2月23日

7時半ごろ出る。まずは8番熊谷寺。


次は9番法輪寺。


しかし、9番の納経所で、8番の御影をもらい忘れたことに気づく。最初はあきらめる方向で自分を納得させる方便をいろいろ考えていたが、8番まで往復4.5キロ、この先1000キロ以上歩くことを考えたら微々たるもんだろと思い、結局取りに戻った。


途中、神社で休んでいたら足に装具をつけたじいちゃんに話しかけられた。「自分も昔車でまわり始めたが、半分くらいまでいったところで脳梗塞をやってしまい、行けなくなってしまった。その後は人に引き継いで最後までやってもらったが、後1年早く始めていればとずっと後悔している」と言っていた。

昼飯は、やたらと看板を見かける「八幡」といううどん屋で唐揚げ定食を食べた。


10番切幡寺の長い坂と階段を下りるあたりから、もともと傷めやすい右膝が痛くなってきた。そのうち平地でも痛みが激しくなってくる。ドラッグストアに寄っていき、膝サポーターを買った。

最近は大丈夫だったので油断していたが、歩き遍路なんてやれば強い負担がかかるのは当然なわけで、どうして考えがいたらなかったんだろうと悔やむ。


なんとか11番藤井寺に行って、最後はほうほうの体で宿に着いた。
 
今日はいたるところで同じ外国人夫婦に遭遇し挨拶する仲になっていたが、宿まで一緒だった。デンマーク人の音楽家らしい(奥さんは日本語ペラペラである)。

宿の夕食は、自分と3組の夫婦と関西弁のおっちゃんで、和気あいあいとした雰囲気だった。素泊まりのほうが節約できるが、こうして遍路同士でコミュニケーションを取りたいなら、飯付きにすべきなんだろう。


膝痛は風呂に入ったらだいぶ緩和されたが、明日は最初にして最大の難関といわれるあの焼山寺の山登りなので、相当不安である。
すでにマメもできてるし、親指の爪が靴に圧迫されどす黒く変色してしまっている。

スマホで膝痛対策を調べまくった。
・膝の向きとつま先の向きを同一にしないと膝がねじれる。 
・トレッキングポールは痛めてる足と反対側の手に持つ(ポールを持つ方が軸足になる) そして、必ずストラップに手を入れる。
・無理はしない。こまめに休む。ゆっくりと歩幅を短く。
 
20時52分 泊:旅館吉野(2食6500円)

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