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行動経済学を応用したマーケティング手法とヒューリスティック分析

伝統的な経済学では、「人間は常に超合理的、超自生的に意思決定し、行動するものである」とされてきました。マーケティングが発展した現代では、非合理的な行動をする人々が増えており、ユーザー心理を理解した上で、プロモーションやクリエイティブ制作を行う必要があります。

行動経済学を応用したマーケティング


ハロー効果

最初に抱いた印象は、その後も引きずられて、他の要素にも影響にも与えます。どれだけ最初に印象が残せるかがポイントになり、これをハロー効果といいます。ファーストビューを心がける事がWEBマーケティングにおいて重要といわれるのは、この為です

カクテルパーティー効果

騒がしいパーティの場にいても、自身が興味のある会話や音は反応してしまいます。名前や年齢など自分に関係がある事柄に反応する現象をカクテルパーティ効果といいます。
例:あなたにおすすめ、20代におすすめ

ツァイガルニク効果

結果が分からない状態の時、続きが気になりますよね。達成できなかった事や中断している事が印象に残る現象をツァイガルニク効果といいます。
例:詳細はWEBサイトへ

バンドワゴン効果

人は、周囲と同じ行動をとる事で安心します。
逆に周囲と違う行動だと不安を感じてしまいます。これをバンドワゴン効果といいます。
例:〇〇も使ってる、人気のメニュー

スノッブ効果

スノッブ効果とは、多くの人が持っているものに対しては、購買意欲が減少し、多くの人が持っていないものには、購買意欲上昇する事をいいます。例:限定〇個、残り〇個

保有効果

自分が所有するものに高い価値を感じ、手放したくないと感じる心理現象のことを保有効果といいます。
マーケティングにおいては、無料配布を行い、保有させる事で価値を感じてもらう施策などがあります。
例:サンプリング・配布など

ザイオンス効果(単純接触効果)

商品やサービス等あらゆる事に対し、繰り返して接触することで好感度や評価が高まるという効果をザイオンス効果といいます。
例:TVCMなどのマスメディア出稿

マッチングリスク意識

モノやサービスを手に入れる事と同時に、モノやサービスが役に立たなかった場合のリスクも想定します。こういったリスクを取り除く事がマーケティングでは重要となります。
例:返品・返金無料

バーナム効果

誰にでも当てはまるような曖昧な記述や発言を見聞きした際に「自分のことをと言い当てている」と勘違いさせる方法で、占いなどで活用されている。
例:夏までに痩せたいと思っている方

シャルパンティエ効果

大きさや重さなどを言い換えによって錯覚を与え、お得であるように見せる効果の事をいいます。
例:1000g増量

文脈効果

前後の文脈や置かれている状況によって、認識する意味が変化する効果をいう。
例:スーパーのレジ横の商品

ミルグラム効果

権威ある人などの指示や言動に服従してしまう心理効果の事。
専門家がテレビで語るのもその為です。コロナ禍においては、菅前総理よりも専門家の尾身会長の話に国民は耳を傾けていました。
例:獣医師推奨

認知バイアス

偏った思い込みによって不条理な選択をしてしまう心理現象で、自分の思い込みや周囲の環境などによって無意識のうちに合理的ではない判断をしてしまう現象の事です。
例:痩せたいなら食べなさい

馴化

ある刺激がくり返し提示されることによって、その刺激に対する反応が徐々に見られなくなっていく現象。
例:コロナウイルスの報道や政策で楽観バイアスが働き、馴化していく

ヒューリスティック分析

ユーザー心理を理解した上で考案したプロモーションや制作したクリエイティブでも全てが良い成果を生むとは限らない。
情報過多の時代では、常に新しい情報に置き換えられていく為、スピード感を持った分析が必要になる。
そこで活躍するのが、ヒューリスティック分析である。
ヒューリスティックとは、正しい答えではない可能性があっても、経験や先入観によって直感的に、正解に近い答えを選択する思考法で、意思決定の速度を飛躍的に向上させる。
このヒューリスティックを活用して、UI/UXの知識や経験が豊富な専門家が評価する分析方法です。
但し、人間の主観が入り、属人的になり得る可能性も理解しておく必要があるので、ご注意下さい。

最後に

今回は、ユーザー心理とヒューリスティックについて解説させて頂きました。
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