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「うつ」で休職していた時の買い物事情

車で1時間かけて隣県へ



「うつ」で休職していた去年の今頃、
外出するのは決まって通院か食品の
買い出しに限られていた。


基本はネット通販でなんとか調達していたものの
食品については自分の足で行かざるを得なかった。



地方の山間部に住んでいることもあって、
食品を届けてくれる通販サイトはだいたい割高。


送料もかかるうえ、一人暮らし分の量が
選びにくかったりと不便でしかなかった。



生活費の不安もあって、極力、安く済ませたいと
いうのと同時に、知人に会いたくない思いから
車で1時間かけて隣県での買い物が中心だった。


近所のスーパーを避ける理由



今も含め、元気な頃は車で数分という距離にある
スーパーしか使わず、わざわざ隣県まで出かける
ことはめったにない。


生活費の不安以上に、知った顔に出会うのは
何としても避けたく、隣県まで買い物に行く
気力は休職時ならではのものだと思う。



休職していて時間はあっても本格的な自炊へ
気持ちは向かず、鍋料理を中心にインスタントや
惣菜が日々の献立を占めた。


そんな中、時間と気力的にどうしても近所の
スーパーで調達しなければならないという場面で
人に会いたくないからと閉店間近を狙った。



変装のため、マスクに帽子を被って
顔が露出しないよう意識した。


そして何度かこういう場面があった中で、
一度だけ顔見知りに姿がバレたことがあった。



知人に会うと心臓が締め付けられるような感覚と
声が出にくくなる体の不調のサインを感じとった。


なんとか挨拶だけで済んだが、
やはり近所での買い物は避けようと
改めて自覚した体験だった。


逆の立場なら



現在、復職して半年以上が経つ。


小さな町にいることもあって、仕事をしていると
「●●さんが休職したらしい」と聞くことがある。



自分もそうだったように心配な思いもしながら、
町で偶然見かけたらホッとする気分になるなと
感じた。


ホッとするというのは、
姿が見られて嬉しいという感覚。



会話をするでもなく、目が合えば挨拶する程度。
自分が逆の立場なら会話はしんどいから。


「逆の立場」でいうと、
さほどコソコソ隠れるようにしなくても
良かったのかもしれない。



人の目を気にするのは繊細な気質ならではと
言えるような気もする。


近所のスーパーにお鍋のコーナーが出来て、
昨年の辛かった出来事をふと思い出した。

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