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山を登ることは好きでなくても、頂上から見る景色が好きなら頑張れる

私まけまなは、決して
体育会系ではありません。

中高は吹奏楽部で、
専門学校はビジネス系。

就職した会社も常に内勤と
日の光を極力避けて
生きてきた部類の人間です。

7年ほど前、登山好きな
友人に誘われて、富士登山に
挑戦しました。

登山が趣味という訳でもなく、
きつそうという現実より
興味の方が勝っていました。

富士登山当日。
5合目までバスで上がり、
しばらくの高度順応を経て
登山開始。

この日に備えてジョギングなど
日頃運動不足な体が少しでも
動くようにと準備をしたはずが、
さすが日本一の山。

5合目から6合目まで
約1時間ほどで上がれたので、
宿のある8合目まではあと2時間。
宿から頂上まで2〜3時間だ!

なんて、6合目で単純計算していた
自分に大喝を入れてやりたいですね。

登山道は次第に険しさを増し、
7合目に着いた頃は足もふらふら。
8合目に着いた頃は意識も絶え絶えで、
一歩前進するのも苦行と思うほどでした。

8合目に着いてからも、あと100mも
標高を上がったところに宿があるとのことで
宿までは文字通り這うようにして到着し、
そこで見事に力尽きました。

5合目から8合目途中3200m地点の
宿まで登るのに要した時間は6時間半。
(標準は5時間ほど?)

同行する友人には大変申し訳なく、
山頂でのご来光は体調的にも諦めることに。

もしも一人だったとしたら
「疲労遭難」ともいえるくらい
ボロボロで、富士登山を
甘く見ていたことを痛感しました。

その後、宿で早朝まで一眠りし、体調は回復。
宿の前で日の出を拝みました。
山頂だったらもっと綺麗だったんだろうなと。

いつかまた、富士登山をリベンジしたいと
諦めたわけではありません。

悔しい思いをしたので、
近辺の山々を年に数回のペースで
登山しています。

この富士登山の挫折が、
人生の歩み方にそっくりだなと
感じてなりません。

《準備不足の登山は成功しない。》

頂上からの景色が好きなら、
苦しい道も一歩一歩、
自分のペースで進めば
いつかは頂上にたどり着く。

富士山をスリッパで
登る人がいないように、
自分が登ると決めた山の難易度に
合わせた準備は絶対不可欠。

あの時なぜ失敗したのか、
なぜ挫折してしまったのか、
それを省みて、また登り直す。

なぜ山に登るのか。
それは頂上から見る景色が
登る時の苦しさを忘れさせてくれるほど
感動するものがあるから。

人生だってきっとそう。
未だ見ぬ頂上からの景色を眺めたいから
今日も明日も一歩ずつ足を踏み出すのみ。

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